8割の人が月収〇万円未満!?副業で稼ぐコツや人気の職種など詳しくご紹介します!
生活に余裕がなく、もう少し収入が増えればなぁと思うことはありませんか?
「そもそも本職だけでは収入が心もとない」「夫婦共働きをしていたけど、どちらか一人が働けなくなった」「親や子どもへの仕送りが必要になった」など、副業を始めたい方には、いろいろな事情があると思います。本職の給料を月数万円アップさせるのは、かなり難しいと思いますが、副業であれば、比較的簡単に収入を増やすことができます。2017年に政府が発表した働き方改革の一環で、副業・兼業を認めている企業も増えてきた昨今ですが、ある程度稼げる副業にはどんなものがあるのか、また初心者におすすめの副業などもご紹介していきます。
副業を始める前に確認したいこと
副業というからには、本業があるということですよね。まずは、本業の会社で「副業することは許可されているのか」どうかを確認しましょう。
2018年にリクルートキャリアが行った「兼業・副業に対する企業の意識調査」によると、兼業・副業を容認・推進している企業は28.8%、禁止している企業は71.2%と、圧倒的に禁止している企業が多いのが実情です。2017年の調査よりは5.9ポイント容認している企業が増えたものの、いまだ低い水準になっていることがわかります。主な理由としては、「社員の長時間労働・過重労働を助長するため」「労働時間の管理・把握が困難なため」など働きすぎによる弊害を防止するためや、「情報漏えいのリスクがあるため」「競業となるリスクがあるため、利益相反につながるため」といった、リスクコントロールのために禁止している企業が多いようです。ただ2020年現在では、コロナ禍での働き方の変化や給料水準の低下などの原因により、働き方の多様化がより認められるようになってきて、大手企業でも副業を容認する動きが増えています。
副業を会社に知らせない人が約半数!
株式会社フクスケが2020年8月に副業実態調査を行った結果、副業経験者のうち約半数の人が、本業の会社への届け出をしないで、副業していることがわかりました。その中には、会社で副業が認められているにも関わらず届けていない人も25%いて、「プライベートでの副業を知られたくない」というのが理由の1位だということです。副業が認められていない企業でこっそり副業していたのがばれた際には、最悪の場合解雇となることも考えられます。副業をする場合は、きちんと届け出をして、堂々と副業するようにしましょう。
副業でどれくらい稼げるの?
株式会社GVが全国の副業経験者1000人を対象に意識調査を実施した結果、副業での月収入は約半数の49.1%の人が10,000円未満、10,000円以上30,000円未満が29.1%となっており、約8割が月収3万円未満という結果が出ています。月10万以上の収入を得ている人は11.8%ですが、「インターネットメディア運営(広告収入)」、「専門職(資格保有)」、「投資・シェアビジネス」といった専門性や時間が必要な仕事が多く、副業歴も5年または10年以上というベテランがこれに該当するようです。この調査では、副業の職種として「懸賞・アンケートモニター」が最も多く34.9%を占めていて、この方たちが月収1万円未満の多くを占めているので、その他の職種であれば、平均額はもう少し上がるのではないかと予想されます。この調査での平均副業収入は月47,455円という結果になっていますが、他調査を参照しても平均値は4~6万円程度という結果が多いようです。もちろん仕事内容や稼働時間によっても大きく変動するので、個人差が大きいとは思います。
参考サイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000048031.html
初心者にもおすすめの副業
本業で副業が認められていたら、早速仕事を探してみましょう。主に自宅でできる仕事と外に出る必要がある仕事があります。具体的にどんな職種があるでしょうか。手軽なものから順に見ていきましょう。
■懸賞・アンケートモニター
多くがスマホさえあれば簡単にできる「懸賞・アンケートモニター」の仕事。隙間時間でできるので、最も気軽な副業と言えるでしょう。簡単な分、大きな収入につながることはないですが、「何もやらないよりはマシ」「少しでも時間を有効に使いたい」そんな方が、通勤時間を使ったり、家で寛ぎながらすることが多いようです。この手の仕事であれば、副業禁止の会社でも問題なくできるのではないでしょうか。気になる方は会社に確認してくださいね。
■クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注したい人と、受注したい人をつなぐプラットホーム的なサービスの総称です。記事を書くライティングや、データ入力・テレアポなどの事務系作業から、プログラミングやデザイン、CADオペレーターなどスキルが必要なものまで多種多様な仕事があります。特にスキルがないという方は、パソコンさえあれば始められるような、データ入力やアンケートから始めるのが良いでしょう。ただし誰にでもできる仕事は単価が低く設定されていることがほとんどで、時給数百円程度にしかならないものも多いです。月5万円稼ごうとすると、かなりの時間をこなさなければならないでしょう。一方IT業界は、人手不足が常態化している業界なので、クラウドソーシング上でも、フリーランスや副業の方向けの単発案件が豊富にあります。プログラミングスキルやSEの経験などがある方は、高単価な案件も受注しやすいでしょう。また、動画編集やWebデザインなどの専門性の高い仕事も高単価で受注できる職種でしょう。
■ブログ・アフィリエイトを活用する
「アフィリエイト」と聞くと、なんだか難しそう…と躊躇してしまいますが、そんなことはありません。自分の運営するブログなどに商品の広告を載せ、ブログ読者がその広告を通してその商品を購入すれば、運営者に一定の報酬が入るという仕組みです。ただ、アフィリエイトでそれなりに稼ぐには、時間とコツが必要です。アフィリエイトマーケティング協会が行った「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2019」によると、アフィリエイトによる1か月の収入は、回答者のうち29.7%が「収入なし」、31%が「1万円未満」となっており、なかなか収入に結び付いていないことがわかります。しかし、中には100万円以上(6.7%)という回答もあり、うまく軌道に乗せることができれば、高収入を得られる人もいるようです。
気をつけたいのは、アフィリエイトで高収入を得られるコツを教えるセミナーやノウハウ直伝の動画など、怪しいモノを売りつける詐欺まがいのサイトが多く見られるということです。「アフィリエイト 稼ぐには」などとネット検索するとヒットするようになっています。簡単に稼げるなどという甘い誘い文句にはくれぐれも乗らないよう、気を付けてくださいね。
■夜間や休日にアルバイトをする
本業終了後に、コンビニや居酒屋など接客業のアルバイトをしたり、休日だけイベントや軽作業などの単発バイトをするという手もあります。実際に筆者の友人のご主人にも、金曜日・土曜日の夜だけバーで副業しているという人がいます。最近では夜間の働き手が不足していて、24時間営業を取りやめたファミレスやコンビニ、スーパーなどもあるくらいなので、夜間に勤務できる人は重宝されるでしょう。22時以降は時給も上がるので、短時間で効率よく稼ぐことができます。また、Uber Eatsなどのフードデリバリーは、運動を兼ねてスポット的に働くことができますので、体力のある人にはおすすめです。いずれにしても体力勝負ですから、本業がおろそかにならない程度にしたいですね。
■その他
株やFXなどの資産運用をしたり、ユーチューバーになって動画投稿するなども、そういった知識がある方や得意な方には向いているでしょう。ただ、突然株で大儲けなんてことはめったに起こりませんし、動画投稿を始めた途端人気ユーチューバーになれるなんていう可能性は一般人にはありません。どちらも一朝一夕に現金が手に入るものではないので、コツコツと地道に続けることが大事です。
副業先を考えるとき大事なこと
2020年7月に株式会社ヒューマン・コネクトが、全国の副業をしている会社員約1000人を対象に「副業に関する調査」を実施した結果を参照すると、現在どのような副業をしているかという問いに対して「時給型(アルバイトなど)」が34.6%、「スキル型(スキルシェア、講習など)」が19.7%、「タスク完結型(データ入力など継続しない単発の軽作業)」が18.8%という結果が出ています。スキル型とタスク型は主にクラウドソーシングを利用した働き方ですね。時給型の仕事が最も多いという結果ですが、最近は業務委託での仕事でも、時給型の仕事が増えてきているので、そのような結果になったのではないかと予想します。
また「副業で稼ぐためにはどのようなことが重要だと思いますか」という問いには、「ハードルの低いものから始める」が49.7%、「いきなり高収入を狙わない」33.8%となっています。クラウドソーシングでも仕事の実績がない人でもできる仕事はそう多くありません。まずは単価が低い仕事でもコツコツ続けて実績を積み、高単価の仕事を目指していくのがいいでしょう。また、最初はなかなか収入が得られず、モチベーションが下がることもあると思います。お金のために嫌々する仕事なら、そこで辞めてしまう人が多いでしょう。長く副業を続けるには、自分のスキルが生かせる仕事や、やっていて楽しい仕事などポジティブな感情を持てる仕事を探すのが近道だと思います。
参考サイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000052810.html
副業することのメリット・デメリット
副業を考えている方というは、何かしら収入を増やしたい方ですよね。副業を始めることで
起こるメリット・デメリットを考えてみましょう。
■メリット
・本職以外に収入を得られ、生活に余裕ができる
例えば、月2万円の副収入だとしても、年間24万円の増収になります。月5万円稼げれば、年間60万円の増収です。生活が苦しい場合にも少しゆとりができますね。月5万円稼ぐには、時給1000円で換算すると50時間働く必要があります。毎週3~4日、4時間程度働けば達成できる金額です。本業の他にどれくらいの時間が捻出できるか、体力面も考慮しながら考えてみてくださいね。
・得意分野を生かして、スキルアップできる
クラウドソーシングなどで得意分野の仕事を受ければ、普段とは違う現場での経験が増え、スキルがアップできる機会も多いでしょう。また、セミナーの講師など行う場合も、自分の知識の棚卸ができ、より理解を深めることができると思います。
■デメリット
・働きすぎによる睡眠不足や体調不良に陥ることも
筆者の経験ですが、子どもが1~2歳のころ認可保育園に入れなかったので、専業主婦をしながら、夜間に自宅で仕事をしていました。昼間は子どもとの時間を優先し、一切仕事はしなかったので、副業と同じ状態と言えるでしょう。睡眠時間を削って仕事をしていましたが、その結果しょっちゅう体調を崩し、数年ぶりに熱を出したり、肺炎になったりと散々でした。子どもを認可外保育園に通わせることになったため、昼間に働き、夜は子どもと一緒に寝る生活にしてからは、ほとんど体調を崩すこともなく、しっかり働けているので、無理しすぎない程度にすることが、本業と副業を両立させるコツだと思います。
・副業で年間20万円以上稼ぐと確定申告が必要になる
給与をもらっている本職とは別に副業をしている場合は、副業での所得合計額が20万円を1円でも超えてしまうと確定申告が必要となります。ここで言う所得とは「収入から経費を引いた額」ですので、フリーランスとして仕事を受けている方は、例えば収入が30万円あった場合でも、経費で15万円のパソコンを買った場合は、所得15万円になるので、確定申告は不要という考え方です。
ただし、所得区分が「給与所得」(アルバイトなど)の場合は、収入額にかかわらず確定申告が必要になりますのでご注意ください。
・軌道に乗るまで、試行錯誤が必要
先に紹介したように、アフィリエイトやブロガー、ユーチューバーとして成功するのはほんの一握りの方だけです。またクラウドソーシングで仕事を探す場合も、自分のスキルや経歴をアピールして仕事を取らなくてはいけないので、軌道に乗るまではお金にならない地道な作業が必要でしょう。なかなかうまくいかず、軌道に乗る前に挫折してしまう方も多いと思います。どんな仕事でも、始めてすぐに結果が出ることはなく、ある程度稼げるようになるにはそれなりの時間はかかります。最初から欲張りすぎず、根気強く続けていくことが大事ですね。
副業でしっかり稼ぐには
ここまで副業について色々と見てきました。副業収入については約8割の人が3万円未満だという調査結果も出ていて、本業との兼ね合いもある中、副業でがっつり稼ぐのはなかなか難しいようです。しかしながら、コツコツと副業を続けている人の中には月10万以上稼ぐ人もいますし、中には本業を凌ぐほど稼いでいる人もいます。
あと少しプラスの収入があれば生活に余裕が生まれ、旅行に行ったり、外食をしたり、好きな服が躊躇なく買えるかもしれません。ただ、副業をするには本業とのバランスが大事です。副業を頑張りすぎて、本業がおろそかになったり、体調を崩したりしていては本末転倒です。副業をしてみたいという方は、まずは気軽にできるものから始めてみてはいかがでしょうか。