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1,000万円も夢じゃない?8つの職種別、フリーエンジニアの年収について

エンジニアがフリーランスの道を歩むケースは少なくないと言われています。
その理由には、自宅で仕事ができたり、好きな時間に働けるなど、さまざまなメリットが考えられますが、もっとも大きな理由は、年収にあると考えられます。
そこで今回は、フリーエンジニアの年収がどうなるのか、探っていきたいと思います。
現在エンジニアでフリーランスになることを検討している方、これからエンジニアの道を歩む方、どちらも参考にしていただければ幸いです。

目次

一般のエンジニアの平均年収は?

最初に、雇用関係のあるエンジニアに関するデータをご紹介します。
まずはプログラマーからです。
参考にしたのは厚生労働省が行っている賃金構造基本統計調査です。
こちらをご覧いただくとお分かりいただけるよう、年収200万円台の方が62.5%を占めています。次に多いのは300万円台で、22.21%となっています。400万円台になると6.14%とぐんと下がり、それ以上になるとごく限られたプログラマーになることもわかります。

※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より作成

一方システムエンジニアは、男性、女性とで割合が異なります。女性の場合は200万円台が52.64%と半数を超えており、300万円台が28.94%と3割近くになっています。400万円台は10人に1人といった程度です。
男性の場合も、もっとも多いのが200万円台ではありますが、3割程度に抑えられており、300万台も3割程度、400万円台で16.33%、500万円台も6.3%います。
700万円台も2%近くいますので、全体的に高額年収者がいると言えるでしょう。

※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より作成

フリーエンジニアの平均年収は?

では、プログラマーがフリーランスになった場合の年収はどのような数字なのでしょうか。
平均的な数値としては600万円くらいと言われています。
会社勤務よりは高収入といった印象ですね。
プログラマーの年収は、新しいシステムの開発なのか、既存システムの改変なのか、そのシステムの規模や、使用するプログラミング言語の難易度、希少性などによっても大幅に変わってきます。
だからこそ、700~800万円という高額年収をたたき出す人が出てくるのです。
とくにまだ新しい分野、AI分野に明るい方や、データサイエンティストなどは引っ張りだこなので、高額報酬案件が見つかりやすかったり、場合によっては報酬の交渉も可能でしょう。
たとえば実際に掲載されていた募集で、月額40万円という業務委託の案件がありましたが、これを単純に12カ月かけると480万円となります。

※出典:ママワークス

ほかにも、動画配信のプラットフォームサービスを新規で制作する仕事が月額70万円、保険会社のインターネット申し込みシステム構築などで月額100万円を超える案件もありました。企業に雇用されていると、クライアントから依頼されたシステムの難易度にかかわらず、自分のところに入る月給はある程度決まってしまいますが、個人の場合、難易度が高く企業からの支払いが多ければ、そのまま報酬として自分の懐に入りますから、当然収入は期待できます。さきほどの月額100万円の案件の場合は、年収1,200万円になります。
一般サラリーマンの平均給与をかなり上回っていると言えます。
この後、エンジニアを種類別に分けて、より具体的に説明してまいりますね。

1:システムエンジニアの年収

システムエンジニアがフリーランスになった場合の年収はおよそ700万円から1,000万円と言われています。
つまり、プログラマーと同様、システムエンジニアもフリーランスのほうが高い年収の傾向にあると言えます。
システムエンジニアも、簡単な案件よりも、大規模なシステム開発にかかわるケースなどは一気に高額な報酬が用意されていますから、1,000万円越えをしたい場合は、新規の大きなお仕事を受けるのがもっとも確実と言えます。
システムエンジニアむけの仕事にはさまざまな案件がありますが、社内で使用するシステムを管理する社内SEと呼ばれるお仕事の場合、長期にわたるものが多く安定していると言えますが、年収は高いとはいいがたいです。
一方で、医療系や学習システム、データ分析など、専門性が高いものや新しい分野にかんする新規開発もののほうが高い年収の傾向にあると言えるでしょう。

2:ネットワークエンジニアの年収

サーバーやネットワークの設計、運用、保守は、どの企業でも必要とされる業務です。
業務委託で募集しているケースも多く、フリーのネットワークエンジニアの活躍できる場が確保されていると言えます。
平均年収は600万円から700万円で、プログラマーやシステムエンジニアと比較して1カ月当たり80万円などといった高額案件はなかなか見つけることは難しいですが、新規システムの開発などとは異なり、長期案件が多いので安定した収入が得られることが特徴だと言えます。

3:Webエンジニアの年収

Webエンジニアと一言でいっても、さまざまな業務があり、一概に年収を語ることは難しいですが、平均で500万から600万円がもらえると言われています。
Webサイトを、マーケティング上もっとも重要な窓口として見ている企業も増えてきていますし、まるでスマートフォンアプリのようなWebサービスの展開で利益をあげる企業も多数存在しています。
とはいえ、社内でWebに特化したエンジニアを育てるのは非常に難しいため、フリーのWebエンジニアには業務委託という形での活躍が期待できると言えるのです。
ただしWebデザインなど、比較的習得の難易度が低い分野でのエンジニアの場合は、1カ月あたり40万円程度が多いです。年収に直すと480万円ですが、難しいデザインは求められずコーディング中心となると、一気に報酬額はさがります。
一方でECサイトの構築も含めた大きなものや、UXなどの知識を求めたものとなると、1ヶ月あたり65万円以上と増額します。
ちなみにWebエンジニアといっても、マーケティングといった方面のエンジニア職もあります。
ただしこちらは、フリーのエンジニアとして活躍している方は非常に少ないです。
実際に正社員や派遣社員での募集はあっても業務委託での募集はほとんど見られないと言っても良いでしょう。
もし現在Webマーケティングのお仕事をされていて独立したいという場合には、1人で行うというよりは、営業、Webサイトの改変をできるコーダーなどのさまざまなエンジニアを集めて、自分で1つの会社を立ち上げるといったような形式がのぞましいと言えるでしょう。

4:制御・組み込み系エンジニアの年収

産業機器や医療機器、電子機器などさまざまな機器を動かすためのプログラムを行う、制御・組み込み系のエンジニアは、安定して仕事はあるものの平均年収としては600万円前後となっています。
最近、制御・組み込み系によく使用されるC言語を学ぶ人がそう多くないことから、年々エンジニアも減りつつあるので、仕事は安定的に得られると言えるでしょう。
しかし、仕事内容がら正社員での募集が多く、業務委託としての件数はそう多いとは言えない職種です。
正社員でも業務委託でも選べるとしている企業もあるので、業務委託を中心とした求人サイトだけでなく、幅広く探してみると良いでしょう。

5:テストエンジニアの年収

システムを納品、リリースする前に必須の確認作業を行うテストエンジニアは、フリーランスとなった場合、おおよそ400万円から500万円の年収になります。
開発にかかわるエンジニアよりも比較的なりやすい職種であるため、ほかのエンジニアと比較すると年収は低めになっています。
高額報酬案件を得るには、バグやエラーを見つけるだけのデバッカーとしての役割だけでなく、その箇所を修正できること、テスト設計から行えることが必要です。
国内ではシステムエンジニアがその役割を兼ねることも多々あるため、テストエンジニアに必ず発注をするわけではないこと、簡単なテストであれば今後AIによる自動化が進むことが予想されることから、確実にスキルアップを図っていくことが求められます。

6:セキュリティエンジニアの年収

年々求人件数が増えているセキュリティエンジニアは、今後ますます重要な分野となるため、比較的フリーランスとして仕事が受注しやすい職種と言えるでしょう。
年収は600万円からありますが、1ヶ月あたり90万円という高額案件もあり、年収にすると1,000万円を超えるものもあります。
このように案件によっても異なりますが、平均的には700万~800万円といったところです。
ただし実務経験が1年程度だと400万円程度にしかならないケースもあるので、まずはサラリーマンとして十分経験を積むことが重要です。

7:データベースエンジニア

年々重要性を持つデータベース系のエンジニアは、500万から700万円、1,000万円といったように、年収の幅が広い職種です。
というのは、SQLを使った簡単なシステム設計の仕事から、サーバーなどのハードウェアを含めた提案、データを守るといったセキュリティ設計など、さまざまな方面での知識を活かしたできるかどうかで年収も大きく変わってくるからです。
また、類似する業界で経験を積めば、それが専門知識となってくるので、打ち合せの際にアピールすることにより交渉次第で報酬の交渉もしやすくなります。

8:データサイエンティスト

ここ数年急激に注目を浴びているのがデータサイエンティストです。
1ヶ月当たり100万円を超える案件も多々見つかります。
AIや統計に関する知識、言語で言えば、SQLやPython、Rといったプログラミング言語を習得していることが求められます。
平均年収は700万円程度からですが、1,000万円を超える例も多数あります。

フリーエンジニアが年収をあげるためには

フリーエンジニアの職種別年収を説明してきましたが、あくまで平均値ということへの理解が必要です。
上で説明した例のように、同じ職種でも400万円になる人と800万円もらえる人もいて、あくまで平均年収とは、そのなかで平均をとった値ということです。
未経験や十分なスキルがないままフリーエンジニアになってしまい、「こんなはずではなかった」などとサラリーマンに逆戻りする方がいらっしゃることは否めません。
では、フリーエンジニアが年収をあげるためには、どのようなポイントを押さえれば良いのか説明していきます。

○スキルアップを怠らない

そもそもエンジニア系、とりわけIT関連のお仕事は、つねに新しい技術革新が行われています。
これまで最先端だった知識も、いつの間にか古く時代遅れになることもしばしばですし、Aと考えられていたものが反対のBが主流になってしまったなんてこともあり得るのが怖いところです。
また、AIによって機械化が進むと、これまでの業務がなくなってしまうなんてことも言われていますよね。
今までWebサイトを作るのはある特定の人たちだけでしたが、今ではコーディングを知らなくても簡単にWebサイトを作れるWebサービスができたりと10年まではなかったことが当たり前になっているのです。今後はアクセサリー販売サイトなら、「商品体系に合わせた対象性別・年代に訴えかける最適なデザインで自動的にWebサイトが作られる」、なんて時代がすぐに来るでしょう。
それでも年収アップをはかるにはAIにはできないような発想力が必要です。
そういった意味ではコーディングだけしかできないフリーエンジニアでは、年収アップはとうてい難しいと言えるでしょう。
一方、有効利用の重要性が叫ばれるビッグデータに関しては、それをデータの管理だけでなく実際の経営やマーケティングに活かすことが何よりも重要で、幅広い知識をつけていくことも年収アップのポイントとなります。
そしてセキュリティに関しては、不正アクセスなどの犯罪が後を絶たないうえ、どんどん巧妙になっていくため、それを上回るような専門的な知識が求められます。
このように、今自分が携わっている職種、または目指している分野で、「発想力をつける」「幅広い知識を得る」「専門的な知識を得る」などのスキルアップが必要なのです。

○常に求人をチェック

雇用関係にあるフリーエンジニアの場合は、契約期間というものがあります。
その期間が終了すると、それ以降は仕事がなくなってしまうのです。
契約期間がとくに話し合われてなくても、突然終了されてしまう場合もあります。
そうなると収入アップどころか、収入源がなくなってしまいますよね。
そういったことを防ぐ意味でも、つねに求人情報には触れていたほうが良いでしょう。
また、今行っている仕事よりもよりよい条件のところがないか、見ておくことが重要です。
完成させて納品するという仕事を受けている場合は今の業務を終了してから、そうでなければ今のクライアントに相談をして、よりよい条件のところにうつることができます。正社員の場合は立場上なかなか辞めることは難しいですが、フリーエンジニアの場合は比較的契約を打ち切りやすいと言えるでしょう。とはいえ、もちろん無責任な形での仕事打ち切りは避けるべきです。いつなら良いかタイミングは相談することや、逆に、報酬額アップの交渉を行うこともおすすめです。

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