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Webデザイナーはフリーランスを目指すと損?得?メリット・デメリットや年収アップ方法について説明

Webデザイナーを目指している方、今すでにWebデザイナーとして活躍している方、Webデザイナーとして企業に勤務するのも良いけど、フリーランスに憧れをもっている方が多いのではないでしょうか。
実はWebデザイナーは、フリーランスで仕事をしている人がわりあい多い職業でもあります。
そこで、Webデザイナーがフリーランスを目指すと、損をするのか、得するのか、そのメリット、デメリットについて迫ってみたいと思います。

目次

フリーランスWebデザイナーのメリット

Webデザイナーを目指す人が多いということは、正社員での募集枠が少ないということ以外に、メリットが多いからに違いありません。
そこで、フリーランスWebデザイナーのメリットとして考えられるものを列挙してみます。

1:働く時間が選べる
企業に雇用されている場合は、始業時間が決まっています。
なかには、フレックスタイム制などをとっているケースもありますが、本人が自由に決められるわけではありませんし、就業時間も決まっています。
有給休暇などもありますが、年間働く日数もすべて決まっているのです。
一方でフリーランスの場合は、業務委託であり、そこまで条件が決められているわけではありません。もちろん有給休暇はなくなりますが、朝早くスタートしなくても、お昼からスタートしたり、そもそも働く時間を短くしたりすることが可能です。
介護や子育てなどで半日しか働けないなど事情がある場合でもお仕事を続けることが十分自由になるのです。
一方で、たくさん働きたい方は、時間に制限されることなく働けるのも魅力のひとつです。

2:働く場所を選べる
企業に雇用されている場合、事業所に出向かなければなりません。
中にはテレワークを認めている企業もありますが、ずっと在宅でというわけでなく、週に1度は出勤など、ある程度条件付けされていることがほとんどです。
一方でフリーランスの場合は自宅など働く場所は自由に選ぶことができます。
気分転換にカフェなどでも行えますし、場合によってはリゾート地などの旅先で仕事をこなすことも可能です。最近では離島に移住して仕事をするなんて方もいます。生活費が安く済む分、ゆとりのある生活を営めるというわけです。
一方で介護などの必要性が出てしまった方も、田舎の実家でお世話をしながらなんてこともできるので、さまざまなライフステージや、予想外の事態がおこっても、仕事を継続しやすいのがフリーランスの魅力とも言えます。

3:好きな仕事が選べる
企業に雇用されている場合、企業が契約してきて、あてがわれた案件をこなさなければなりません。
自分の知識やスキルを活かしたいと思っても、担当する案件によってはそれを活かすことができなかったり、興味のない分野を担当させられたりと、思ったような仕事ができるとは限りません。
一方でフリーランスの場合は、さまざまな募集がありますし、ある程度案件を選ぶことができます。
もちろん安定的に収入を得るためには、定期的に仕事を振ってくれる企業と取引し、どのような仕事でも請け負うという気概は必要となりますが、さまざまな所と取引をし、紹介してもらう案件数を増やせば、その中でも希望する案件を選べるでしょう。
また、その分野での経験が増え、実力が認められれば、Web制作会社やクライアントから直接仕事が舞い込むことにもつながります。

フリーランスWebデザイナーのデメリット

フリーランスWebデザイナーにはデメリットもあります。
そのデメリットを十分理解しないでフリーランスになってしまった結果、結局サラリーマンに戻ったり、慌てて職を探したりなんてことになりかねません。
そこで一般的にあるデメリットについて説明しますので、理解していただいたうえ、必要に応じた対策を行いましょう。

1:収入が安定していない
企業に雇用されている場合、基本給が毎月支給されます。
ボーナスは変動制の場合もありますが、年間の収入についてはおおよそ安定的にもらえることになります。
また、職業全般そしてデザイナーという職種でみたときも、おおよそ年齢や勤続年数で年収があがっていく傾向にあります。

※厚生労働省令和元年「賃金構造基本統計調査」より作成

インテリアデザイナーやファッションデザイナーなどを含めたデザイナーという枠ではありますが、厚生労働省が行っている調査によると、60歳以降は年収がさがるものの、55歳から59歳にむけて、年収が増加していることが分かりますね。
一方で、フリーランスの場合は、ベースアップという概念がありません。
企業によっては、業務委託契約を行う場合に、ある程度経験に応じて報酬額を決定してクレはしますが、その企業との取引をずっと続けていたからといって、報酬アップを約束してくれているわけではありません。
自ら交渉したり、経験を積んでより高額案件を自分で探したりなどの努力が必要です。
また、仕事が終了したり、急に打ち切りになったりして収入が0(ゼロ)となる可能性も否定できません。
そういった可能性を常に頭に入れ、将来の見通しをたてておくことが求められます。

2:社会保障がない
雇用されているWebデザイナーにはあって、フリーランスになると失うものは社会保障です。
厚生年金や雇用保険など企業に所属していると手厚い保障が受けられているはずです。
基本的にフリーランスは仕事を失っても失業保険は申請できません。
そのため、万が一仕事に穴があいてしまってもその間、収入を得ることができないというわけです。
厚生年金は将来のための貯蓄と言った存在です。
月額報酬に応じて保険料を納めることになりますが、企業と折半という形になるので、もし月に25,620円引かれていたとなると(月額標準報酬が27万から29万円の場合)、企業も同額納めていることになりますので、保険料として1ヶ月51,240円納付していることになります。
フリーランスの場合は国民年金保険に加入することになりますが、令和2年度の数字だと16,540円になり、企業が折半してくれている厚生年金保険と比較するとやや劣ります。
つまり、フリーランスでやっていく場合は、定年を伸ばして働くか、自分で将来設計を見据えておくことが重要です。

3:単価が思ったより安くなる可能性がある
フリーランスでの仕事の受注は時給ではなく、成功報酬型の場合があります。
つまり、「このWebデザイン1件に対し10万円」などといった決め方です。
この場合、5日で終了すれば1日あたり2万円の日給となります。
でも、納品後、「ここのグラフィックはもう少しソフトな感じにならないか」「メニューバーを固定式ではなくフロートにしてほしい」など、修正がちょこちょこ入る場合があります。
Webデザインがあくまでイメージである以上、打ち合せをして双方納得して始めたものの、クライアントの描いていたイメージと異なっていたり、良いと思ってやってみたら違うほうが良かったりなどの理由で修正依頼がくるということは、ほとんどのケースで起こりうることです。
それを直して再度確認といった行為を繰り返していると、意外に時間がたってしまうものですから、実際には1時間あたり、1日あたりの工賃が低くなってしまっているケースがあります。

4:自分で確定申告を行う必要がある
企業に雇用されている場合、税額の計算はもちろん、納税も企業が行ってくれています。
それが、独立してフリーランスWebデザイナーになると、自分で確定申告を行わなければならないのです。
確定申告をするには、収入、経費などを帳簿につける必要があります。
簿記の知識がなくても簡単に申告書が作成できるソフトもあるので、それを利用すれば良いのですが、期限を過ぎると控除がなくなったり、繰り返すと事業を継続できなくなったりするので注意が必要です。

フリーランスWebデザイナーにむいている人

Webデザイナーとしてはやっていけているとしても、フリーランスとして働くのに、むく性格とむかない性格があります。
もちろん、むかない性格でも努力により克服は可能ですが、相当な努力は必要だと覚悟が必要です。
では、フリーランスにむいている性格とはどのようなものか、挙げていきます。

1:営業力がある人、自己PRが得意な人
企業に所属していれば、仕事は自然と舞い込んできます。
担当したWebデザインに関してしっかりと打ち合せをしたうえ、デザインを仕上げていけばそれで感性です。
しかし、フリーランスの場合は仕事を探したり、自ら営業をかけ案件を獲得したりしていかなければなりません。
個人事業主なので誰かが勝手に契約を探してくれるわけではありませんので、営業力が必要ですし、PRしてなんとか契約してもらわないといけません。

2:自己管理ができる人
決まった時間に通勤するサラリーマンとは異なり、仕事を何時から始めても自由なので、自己管理をしっかりしていないと、納期に間に合わないなどで仕事自体を失ってしまう恐れがあります。
また、収入を増やそうと無理をしたことにより、かえって体調を崩してしまっても意味がありません。
自分のスケジュールや、体調などを含めて、自己管理ができていない方にはフリーランスWebデザイナーは厳しいです。

3:高感度な人、情報収集力がある人
Webデザインには、常に流行や新しい技術を取り込む必要があります。
企業に勤務している場合は、セミナーに参加させてもらえたり、先輩などと情報交換
したりすることが可能ですが、フリーランスの場合は、自ら情報を探しにいく必要があります。
市場ニーズにかんしても同様で、仕事を受けるにはそのクライアントに対する業界研究も欠かせません。
全部1人でこなさなければならないので、情報収集をするのが好きな方にむいていると言えます。

フリーランスWebデザイナーの仕事の受注方法

フリーランスWebデザイナーのメリットやデメリットや向き不向きについて理解していただいたうえで、それでも独立したいと考えたとき、どのように仕事を受注したら良いのかについても知っておきたいものですよね。
おもに3つの方法がありますので、ご紹介していきます。

1:クラウドソーシングで仕事を探す
現在、Webデザインを業務委託という形で発注する企業が増えています。
1案件いくらといった単価が設定されているものから、時給制のものまでさまざまです。
さまざまなデザインをあげた人の中から1つないし2つほど選ばれるコンペ方式と呼ばれるものがあり、高額な報酬が設定されていることが多々ありますが、選ばれなかった場合は1円も発生しないので注意が必要です。

2:在宅ワークを多く扱う求人サイトで探す
求人情報サイトのなかでも、在宅ワークを多く取り扱う会社であれば、フリーランスにぴったりな仕事がたくさん見つかります。
とくにWebデザインのように、自宅でもしやすい仕事は多く案件を見つけることができるでしょう。

未経験者や経験がまだ乏しく、営業力やコネクションにまだ乏しい場合には、まずはこういったところから実績を積み上げることがおすすめです。

※出典:ママワークス

3:ツテを使う
企業に所属していたときの仲間や先に独立した仲間に仕事を紹介してもらうこともおすすめです。
信頼できる人からの紹介であれば、契約してくれる可能性も高まるでしょう。
そういった意味では、ある程度企業で働き、関係作りをしておくことが重要です。
クライアントの引き抜きは御法度ですが、そのクライアントから別の企業を紹介してもらえるかもしれませんので、ありとあらゆるコネクションを大事にしておくべきでしょう。
未経験の場合は、Webデザインを学んだ学校の仲間などとの関係を継続しておくと良いです。
実をいうと、大半のエンジニア系フリーランスが、こういった紹介で主に仕事を受注している傾向にあります。
仕事を探す時間や無駄を省けるので、できるだけ交友関係は密にしておきましょう。

フリーランスWebデザイナーの年収

フリーランスWebデザイナーになるとどれくらいの年収を得ることができるのでしょうか。
たとえば実際にあった下の案件では、月額20万円からとなっています。

※出典:ママワークス

もし、あまり経験がない場合や仕事量をこなせない場合は、最低額である月給で20万円の可能性が高いので、年収としては240万円となります
ほかには、4年以上の実務経験など応募条件がありますが、月単価60万円なんていうものもありました。その場合は、年収で720万円となりますので、令和元年におけるサラリーマン平均年収額である440万7千円を大きく上回りますね。
そこまで高額な案件は少ないですが、月給で30~40万円程度のものは多くみられますので、
実力や経験があれば400万円程度の年収を得ることはそう難しくないと言えるでしょう。

フリーランスWebデザイナーの将来性

フリーランスWebデザイナーに将来性はあるのでしょうか。
これからWebデザイナーを目指す方にとっては特に気になる問題ではないでしょうか。
すでにWebデザイナーとして働いている方はご存じだと思いますが、現在簡単なWebデザインであれば、デザインの勉強をしていない方やコーディングの知識を全く知らない方でもデザインできてしまうのです。さまざまなテンプレートや使用例が作成されており、自分に適したWebサイトを、コーディングも一切せずに作成まで可能です。
問い合わせフォームはもちろん、カートの作成やイベントのなどの申し込み、ポップアップ広告などの仕掛け、SNSとの連動などもできますので、個人事業主、小、中規模の企業にはWebデザイナーの力は必要とされていません。
一方で、周辺知識をもったジェネラリストとしてのWebデザイナーや、付加価値を生むWebデザイナーであれば、将来的にも有望です。
Webサイトがなくなることはなく、もっとも重要な窓口として、今後もますます発展をとげることが予想されているからです。

フリーランスWebデザイナーが年収をあげる方法

フリーランスWebデザイナーが年収をあげる方法にはどのようなものがあるでしょうか。
さきほど、フリーランスWebデザイナーの将来性について、周辺知識や付加価値という言葉を使いましたが、それらを会得する、生み出すといったことが、年収をあげることにつながると言えます。
ほかにも、心がけたいことも1つ加えて方法をご紹介していきます。

1:コーディングの知識を深める
Webサイトにおいて何ができるのかが分からなければ、具体的な提案ができませんよね。
企業に雇用されていたWebデザイナーの場合、コーダーが別にいてチーム制で行っていたなんてケースがあると思います。
しかしフリーランスになると、基本的にはチームは存在しません。
クライアントが別のコーダーと契約するか、自分がコーディング部分を再委託するか、そうでなければ自分自身がコーダーになる必要があります。
これまでコーディングも包括的に行ってきた人は問題ありませんが、コーディングも常に最新の技術が生まれていますので、ブラッシュアップも必要です。

2:バックエンド言語に通じる
さきほど説明しましたように、今や、簡単なWebサイトであればコーディングの知識やデザインセンスがなくても、素人が作れるようなサービスが増えてきました。
つまり、Webデザイナーが残る道、とりわけ高額な報酬を受け取るためには、その企業に特化した、複雑な仕様のWebデザインを受注する必要があるのです。
たとえば、自社のシステムやデータベースとつないだ複雑なWebサイトを組むといったことが求められるということです。
となれば、フロントエンドの言語だけでなく、バックエンド側など幅広い知識を学ぶ必要が出てきます。実際にはバックエンドのプログラムまでを行うことはありませんが、ある程度知識を深めておくことが必要でしょう。

場合や、確実に訪問者に購入や申し込みなどの行動を取らせるなど、スキルや知識、経験を要求される


3:SEOの知識
Webサイトを制作するうえで欠かせないのが、SEO対策です。
せっかく見た目に良い、使いやすいWebサイトをつくっても、訪問客がこないのであれば全く意味がありません。
B to Cの企業であればとくに、キーワード検索において上位に表示させたいところです。
実際にコンテンツの詳細について決めていくのは、コンテンツを担当とするコンテンツデザイナーの仕事になるでしょうが、Webデザインをする時点で、SEO対策が生きる設計にしておくことも重要です。
ただ、見た目の良い、使いやすいWebサイトを提案できるWebデザイナーより、Webサイトの本質、本来の目的にそったWebデザインの提案ができるWebデザイナーであれば、高額年収を得る可能性が高まります。

4:UXの知識
Webサイトは、単なる情報を与える道具や手段ではなく、品質の高い体験を与えられるようなものでなければいけません。
さきほどのSEOにも関連しますが、検索キーワードに対してきちんと知りたかった答えがのっていること、容易にそれが見つかること、信頼性が高いこと、速度にもストレスを感じないことなど、さまざまな質をあげていくことが重要です。

5:コミュニケーション能力・プレゼン能力
Webデザインは、サンプルとして制作するときは別として、基本的にはクライアントがいて始めてWebデザインを行うことになります。
そのため、企業がどういったことを求めているのかをできるだけ性格にくみ取ることが何より重要です。
十分にヒアリングをしないで作ると、修正を何度も求められるからです。
結果、作業時間が増え無駄が発生するうえ、信頼もなくしてしまいます。
もし、提案したい何かがあった場合は、クライアントへの説明や説得が必要です。
そのため、コミュニケーション能力に加えて、プレゼン力があるとより望ましいでしょう。
クライアント側は納品時期やコストなど見えやすいものを求めがちです。
しかし、UXやSEOといったことを考えたとき、当初予定していたより時間やコストをかけるべきときがあるはずです。
クライアントにその必要性やメリットを説明し、デザインに反映させることが、高額年収を得るフリーランスWebデザイナーになるポイントと言えるのではないでしょうか。

6:ポートフォリオの作成
フリーランスWebデザイナーの場合、定期的に仕事を紹介してもらえるエージェントなどと提携しなければ、ツテを頼るか自分で案件を探すしかありません。
とくに報酬額の高い案件を受注するためには、他の人より優れている、良いデザインを行えるということを示さなければなりません。
その際に、どのようなものが作成できるか実力を示すために、ポートフォリオは作成しておくべきでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、Webデザイナーがフリーランスとなった場合、得なのか損なのか、そのメリットやデメリットという面から迫ってみました。
また、年収についての実情や将来性を知ったうえで、実行にうつしたい年収アップ方法についてもご紹介させていただきました。
すべて一気に実行するのは正直難しいことと思います。
とくに未経験からいきなりフリーランスになって成功することは茨の道となることでしょう。
しかし、1歩1歩確実に進んで、フリーランスWebデザイナーとして成功できるようがんばってくださいね。

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