Webデザイナーに将来性はない?背景と今後とるべき方法について考察! | 在宅ワーク・内職の求人・アルバイト情報なら主婦のためのママワークス 在宅ワーク・内職の求人・アルバイト情報なら主婦のためのママワークス

その他お役立ち情報

Webデザイナーに将来性はない?背景と今後とるべき方法について考察!

公開日: 2020.12.08
最終更新日: 2020.12.08

Webデザイナーに将来性はない?背景と今後とるべき方法について考察!

「Webデザイナーは将来性がない」・・・そんなことを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
Webサイトが今からなくなるという事態は考えづらいのに、なぜ、Webサイトをデザインする、花形職業であるWebデザイナーの将来性がないのでしょうか。
今回は、Webデザイナーの将来性についてと、今後、どのようにしたら勝ち残れるWebデザイナーになれるかについて、考察していきたいと思います。

 

IT業界とWebデザイン業界の動向

2019年、経済産業省に委託されたみずほ情報総研により、IT人材需給に関する調査が発表されました。
IT業界は今後も、その度合いは別として、成長を遂げていくことになるということは予想されています。
そして、ある一定の条件下をのぞいては、人材は不足、またはぴったりだという結果が出ました。
ということは、IT業界の未来は明るいということで、心配ないと思いますよね。

 

※みずほ情報総研「IT人材需給に関する調査」

 

ちなみに、ある一定の条件というのは、市場規模の拡大が小さく、IT需要が1%程度、しかし生産性上昇率2.4%見込めた場合です。
供給が需要を越してしまい、人材過多ということになります。
AIなど最先端技術がすすめば、ある一定のIT人材が不要になるからです。

 

※※みずほ情報総研「IT人材需給に関する調査」

 

では、逆に、「その限られた条件にならなければ、IT業界、そしてWebデザイナーも安泰と言えるのでは?」と思った方もいらっしゃることでしょう。
しかし、問題はAIなどの最先端技術による生産性向上という問題です。
AIの進化によりWebデザイナーという職種が圧迫される可能性があるのです。

 

AIがWebデザインをつくる?

Webデザインの仕事は、クライアントの要望に応じて、方向性の決定、Webサイトの構成、写真などを使ったメインビジュアルの選定、メニューバーやバナー、ボタンなどの配置などを行います。
ボタンやバナーに関しては、グラフィックデザイナーイラストレーターなどに協力を依頼したり、クライアントから素材を提供してもらったり、または無料の素材をダウンロードしたりしますが、その予算やスキルにより、Webデザイナー自身が作成することもあるでしょう。
また、実際にWebサイトを製作する際には、コーダーに依頼するか、簡単なモノであれば自分自身でコーディングを行う方もいます。

 

これには、デザインセンスはもちろん、描画ソフトに対する知識やコーディングスキルが必要です。
色が人に与える影響は大きいですから、色彩検定やカラーデザイン検定などの資格を取得する方もいらっしゃることでしょう。
なにも勉強していない人はクライアントが納得するようなWebデザインはできませんし、クリエイティブな仕事ですから、憧れる人が多いのも頷けます。

 

しかし、現在は、Webデザインを簡単に行えるサービスが増えています。いわゆるWeb制作ツールと呼ばれるサービスです。
テンプレートやスキンと呼ばれる基本デザインを使用し、簡単にプロ並みのWebサイトをデザインすることができます。
しかも、フォームの設置、カート機能の追加やSNS連動機能なども無料、もしくはわずかな金額で行うことができます。
色彩もフォントもさまざまなものがあるので、「先進的なイメージにしたい」「ポップなイメージにしたい」などといった、ビジュアル面でもばっちり要望に応えてくれるのです。
さらに、その基本のデザインからアレンジが可能ですし、写真やイラストなども無料素材がたくさん用意されています。
ある程度パソコン操作に慣れている人がいれば、簡単なWebサイトであればWebデザイナー無しで制作できるというわけです。

 

さらに、現在新たに出てきているのが、ある程度質問に答えていくだけで、最適なWebサイトデザインを紹介してくれるAIを使ったものです。
自分でたくさんある中から選ぶことは楽しいですが、そのWebサイトの目的に叶ったものでなければ、十分な効果が期待できませんよね。
しかし、AIを利用すれば、その企業や個人にぴったりのWebサイトのデザインを提示してくれるのです。
「20代向けのアクセサリー販売サイト」なのか、「シニアむけの相続解説サイト」なのかなどによって全くデザインは変わりますが、Webデザイナーの場合、まずは、その業界や年代の流行、問題点などのリサーチから始めなければなりませんよね。
少なくとも1日から数日はかかる仕事となるでしょう。
しかし、AIであれば、ユーザーから得た回答に基づき、膨大なデータから条件に合うデザインを絞り込みパソコン画面に出してくれます。おそらくその時間は5,6分ないし10分程度なのではないでしょうか。
これでは、Webデザイナーの仕事は奪われてしまいますよね。

 

人に求められるWebデザインとは?

そもそもWebデザインは何故必要なのか、考えたことはありますか?
もちろん、「Webサイトをつくるため」であることは間違いありません。
では、なぜWebサイトを作るかというと、「企業のブランディング」や「販路の拡大」といった目的があるはずです。
現在、新聞購読者の減少や集合ポストの設置により、折り込みチラシやポスティングなどは避けられる傾向にあります。また、スマートフォンの普及により、インターネットの存在が急激に大きくなってきました。
ほとんどの企業では、Webサイトを最大の宣伝窓口として最重要視しています。
ちなみに、販路といった意味だけでなく、お客様のサポートもインターネット上である程度完結することが、利益の最大化に大きく寄与します。
人件費や施設費などのコスト削減が叶うからです。
そういった意味では、単なる見た目にとどまらず、マーケティングやコスト削減といった大きな目で捉えたうえでWeb設計・デザインを提案することは、これからも必要といえるのです。

 

つまり、Webデザイナーでも、Web制作ツールやAIにはできない、Webサイト制作の根幹にある目的の達成に対する設計力・デザイン力があれば、未来も明るいのです。

 

Webデザイナーに求められるのは総合力

繰り返しになりますが、Webデザインは、単に見た目やボタンの配置などのデザインが良ければそれで良いというわけではありません。
クライアントが望むことを実現すること、そして逆に望む以上のことを実現することがWebデザイナーとして今後も活躍していける鍵となります。

 

○デザイン以前に目的がある
Webサイトは、たいていの企業や団体にとって、たくさんの人の目に触れて欲しいものですよね。
たとえば、税務関係の相談を受けている税理士であれば、当然、その税理士法人を知ってもらうためにWebサイトを設置するわけですし、新しくオープンした喫茶店であれば、当然その存在を知ってもらうことが第一の目的であるはずです。
まだ存在を知らない一般人に自分たちのWebサイトを見つけてもらうためには、検索サイトで上位に表示させることが王道といえます。
ですから、いくら見た目が良くて、かつ動作が軽く使いやすいWebサイトを作ったとしても、「多くの人に見つけてもらう」という最初の目的を果たさなければ本当に優れたWebサイトとは言えないのです。

 

SEO知識は必須となる
目的を果たすために重要となるのが、いわゆるSEOです。
SEOを取り入れたコンテンツまでトータルでプロデュースできれば、かなり強みになります。
そもそも、Webサイトに訪れても中身がないと、リピーターは生まれないですし、申し込みなどにも至りませんので、従来も中身が大事だとは言われていました。
Webサイトにブログページが設けられているにもかかわらず、有益な情報もなかったり、話としてもまったく面白みがない、しかも、更新も数回だけで途絶えているといったWebサイトを皆さんも一度はご覧になられたことがあるのではないでしょうか。
このように箱をいくらきれいにつくってあげても、中身がないのでは本来の目的は果たせません。
つまり、コンテンツまでをも含めたトータルプロデュースできる人材が必要とされていることになります。

 

○SNSとの連携も必須
若い世代を中心に、情報を得るのはWebサイトよりSNSを重視する傾向があります。
そこで、今後は企業側もSNSを中心にマーケティング展開することが重要となります。
つまり、WebサイトとSNSを連動するというのも、必須対策となるでしょう。
具体的にはWebサイトのブログページを更新するとSNSへもボタンひとつで更新情報がアップできる仕組みなどです。
逆に、見せたい対象やクライアントの状況によって、SNSで更新した情報をWebサイトのページ内に掲載するというやり方のほうが良い場合もあるでしょう。
いずれにせよ、マーケティングの知識が必要となるうえ、クライアントの利益が最大になるよう、そのクライアントに合ったスタイルを提案する必要があると言えます。

 

○html・JavaScript・PHP・SQLなどWebをデザインコードやツールを習得
Webデザインも、実際にWebを形にするコーディングなどの知識があると、より目的に適ったWebサイトがデザインできます。
さらに、データベースを組み合わせることで、より幅広い企業のニーズに答えることができるでしょう。

 

まとめ

Webサイトに求められる知識は、箱よりも中身に重点が移りつつあると言えます。
Webデザイナーであれば、かっこいい、使いやすいWebデザインをするのが当たり前という前提で、SEOやマーケティング、データベースの活用に関する知識を身につけることが重要です。
そのうえで、クライアントの求める状況に応じて、Webサイトを企画・提案できるプロデューサーのような役割と、マーケティングまでをもデザインし落とし込みができるコンサルタントのようなWebデザイナーが、AI時代にも勝ち残れるWebデザイナーとなるのです。

 

その他記事