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フリーイラストレーターになるには?仕事内容や年収・メリットについて解説!

絵が好きで、イラストを描くことを仕事にしたいと考えている方は、決して少なくはないでしょう。
しかも、できれば、フリーのイラストレーターになることを夢見ている人もいるのではないでしょうか。
そこで、イラストレーターのお仕事を知っていただいたうえで、フリーイラストレーターならではのメリットやデメリット、フリーイラストレーターを継続するのに本当に必要なスキルについても解説したいと思います。

目次

イラストレーターとは?

そもそもイラストレーターとは、絵を描く職業のことを指します。
とはいえ、実際には、「どんなものに」そして「何を描くのか」という点においては、千差万別であり、一言でイラストレーターという職業をわかってもらうのは難しいです。
しかも、その「どんなものに」「何を描くのか」などによっても単価、そして年収も変わってきます。

イラストレーターは実はフリーランスが多い

イラストレーターの所属先としては、広告代理店、デザイン会社、Webサイト制作会社などが挙げられます。レアケースですが、一般企業のインハウスイラストレーターとして働く場合もあります。
もちろん、その形態も正社員やパートとさまざまです。
しかし、個人事業主、つまりフリーランスとして業務委託されている方も実はたくさんいます。
イラストレーターに行ったあるアンケートによると、フリーイラストレーターは77.8%と、約8割にのぼることがわかりました。
企業の従業員であるケースは16%で、従業員でありながら個人でも仕事をしているという方は6.2%という結果でした。
もちろん、イラストレーターには副業としている人や、アマチュアといった形の人たちも多くいるためこういった数字となりましたが、もし、イラストによる収入のみである、またはイラストによる収入がメインである本業イラストレーターだけに質問をした場合は、おそらく企業の従業員であるイラストレーターの割合がぐんと増える可能性はあるでしょう。

※MUGENUP「イラストレーター白書2019」より

イラストレーターにはどんな仕事がある?

イラストレーターはどういったものを描くお仕事が多いのでしょうか。

まずMUGEN社が行ったイラストレーター白書によると最も多いのはキャラクターイラストです。これは、本業としてだけでなく、副業としてイラストを描いているという方も共通しています。
次に多いのが、一枚絵のイラストです。こちらも7割の方が描いていると答えています。
ほとんどの方がこの2つに絞っているようです。
いっぽうで、マンガを描いているという方も36.4%います。
最近では、WebサイトやSNS内に掲載する宣伝として、4コマなどのマンガを取り入れている企業が増えています。ついつい読んでしまうといった心理を利用しているのでしょう。
シナリオはその企業の担当者、またはシナリオライターが担当することがほとんどだと思いますので、マンガを描くというイラストに近い仕事と言えます。

次に多いのがマスコット・ゆるキャラなどのイラストです。
また、オンラインゲームに使われるようなアイテムや背景のお仕事も増えており、いずれも25%程度の方がそういった仕事を受注しているようです。
その他は10人に1人と少数となってきますが、クリーチャー系、ニュースやコラムなどの挿絵カット、乗り物やロボット系もあります。

ちなみに、副業としてイラストレーターをしている場合もおおよそ一緒ですが、宣伝POPなど、広告系の挿絵の多い傾向にあります。

業界で表すと本業イラストレーターの場合、ゲーム会社やアニメ会社で活躍しているイラストレーターが圧倒的で、副業の場合は、web業界での活躍が多めの傾向です。

※出典:MUGENUP「イラストレーター白書2019」

フリーイラストレーターのメリットとデメリット

企業に所属する場合は、正社員またはパートといった形をとります。しかし、実際にはフリーランスとして働く人もたくさんいると説明しました。
では、フリーイラストレーターは、企業の従業員として働くイラストレーターに比べて、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット、そしてデメリットについてもご紹介していきます。
————-
メリット
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・好きな時間、場所で働ける 
※ただし、事業所に出向き、社員のように、ほかのイラストレーターと仕事をするケースもあります。
・好きな仕事を受けることができる、いやな仕事は断ることができる
・人間関係に拘束されにくい
・働いたら働いた分だけ稼ぐことができる

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デメリット
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・収入が安定していない
・常に仕事を探さないといけない
・パソコンやソフト、サンプルなどに対する出費がすべて自分の負担になる
・収入を得るために、場合によってはいやな仕事や人との仕事をしなければならない
・社会保障がない

フリーイラストレーターの受注方法

次にフリーランスでやっていく場合、どのように仕事を受注できるのかについてご紹介していきます。

1:人脈(知人の紹介)

もっとも確実なのが、知人などのツテによるもの。イラストレーター仲間が紹介してくれたり、以前取引してくれた人が、別のクライアントを紹介してくれたりという方法です。

2:過去・現在の取引先

過去に取引した企業が、再び仕事を依頼してくれるケースや、現在取引を行っている企業が別の案件も委託してくれたりして取引を継続してくれる方法です。

3:自分自身による宣伝活動や営業

SNSやポートフォリオを通じて宣伝や営業活動を行い、仕事を得る方法です。

4:クラウドソーシングサイトやマッチングサイト
クラウドソーシングサイトにて業務委託を探したり、マッチングサイトなどに登録するなどして仕事を得る方法です。

フリーイラストレーターとしてやっていくのに必要な努力やスキル

フリーイラストレーターは、やればやるだけ収入があがるといったメリットがあると説明しましたが、イラストレーター自体、決して年収が高い職業ではありませんし、とくにフリーイラストレーターの場合は厚生年金や失業保険などがない分、十分な収入を得るためにはスキルや努力が必要です。
事実、副業イラストレーター、つまり、イラストレーター以外の仕事が主な収入である方がいる、また本業イラストレーターといっても、イラストレーター以外の仕事をしている人がいるということから、けっして平坦な道ではないことは想像できるでしょう。

そこで、フリーイラストレーターとしてやっていくには、どのような努力やスキルが必要なのか説明していきますので、フリーランスを目指している方は、しっかりと確認していきましょう。

1:スピード力

「え?一番大事なのはイラストスキルじゃないの?」と思った方もいると思います。
確かに、イラストのうまい下手ではとても重要です。しかし、フリーランスの場合、決まった給与をもらえるわけではありませんから、ある程度収入を得るためには「どれだけ作品を
仕上げられるか」にかかっているのです。
もし1つの作品制作に時間がかかってしまうようであれば、せっかくフリーランスになったのに働く時間が増えたり、収入自体が限られたりと非効率になってしまうからです。
また単純に、納期を守ることが信頼や次の仕事を得るためにも重要であるためということでもあります。

2:営業力

フリーイラストレーターの悩みに、新規案件をどうやって得るのかがということがあります。
現在、なんとか仕事は得られていても、その仕事が継続して受けられるか保証がないため、常に新規案件に目を光らせてないといけないからです。
また、目標は、本業イラストレーターであり、とくに、副業なくイラストレーター1本で仕事することが最終的には望ましいですよね。
そうなると必要なのは新規案件獲得することであり、ひいては営業力が必要となるのです。
「人と交わるのが苦手だからフリーランスを目指しているのに…」なんて方は、はっきり言ってかえってフリーランスにむきません。
むしろ、積極的で自分を売り込める人こそがフリーイラストレーターにむくと言えるのです。

3:コミュニケーション能力

営業をして新規案件を獲得したとしても、現在の仕事を継続して案件をもらうにしても必要なのはコミュニケーション能力です。
そもそもイラストは何のためなのか考えたことはありますか?
「ものを宣伝するため」「わかりやすく説明するため」「魅力的でまた見たいと思わせるため」など、最終目標はいろいろありますが、まずは、クライアントの求めるものを描き上げられるか重要ですよね。
そのためには、イメージを共有するために相手に質問をすること、逆に、どうしてこのようなイラストにしたのか説明することが必要です。
とくに、自宅で仕事をしていて、主なコミュニケーション手段がチャットツールや電話などの場合、余計にコミュニケーションがとりにくいです。
そういった意味では、企業に所属して働くイラストレーターより、コミュニケーション能力が優れている必要があると言えますよね。

4:スケジュール管理力

スピード力という点も大事ですが、仕事の納期に対する意識は重要です。
「そんなの当たり前だし、そう難しくない」と思われるかもしれませんが、今の仕事をしつつ次の仕事を受ける場合は、スケジュールを把握しておくことと納期を守ることが必要です。場合によっては同時に2つの仕事を請け負うなんてことも出てきますので、ごちゃごちゃになって納期を落としてしまい信頼を失ってしまうなんてことは避けたいものです。
また、仕事には修正がつきものですし、納期はぎりぎりではなく、余裕をもって仕上げるなどの気遣いがあったほうが良いことを念頭に入れておきましょう。

5:クオリティ

一番必要だと思われがちなクオリティですが、最初にこれを挙げなかった理由は、イラストレーターを目指している時点で、ある程度イラストスキルは確保できているはずだからです。
そのうえで、先にあげた4つは、フリーイラストレーターを続けていくために最低限必要なものですが、より高い年収を確保するには、クオリティを一段とあげる必要があるでしょう。
それは、細かいところまで丁寧に反映させること、相手の想定依頼以上のものをしあげることなどのほか、流行を追及していることも大事です。
正直、クオリティをあげるには、1つ1つ仕事を丁寧に仕上げていき自分自身でスキルを上げていくことしかありませんが、ほかのイラストレーターの作品を見て表現方法を盗んだり真似してみることもおすすめです。

6:オリジナリティ

イラストレーターの数は多いです。
もちろん、仕事もたくさんありますが、できるだけ高額な仕事を請け負うことが重要です。
なぜなら、1日あたり24時間という時間軸は、企業の従業員として働くイラストレーターも、フリーランスの方も変わらないからです。
そこそこのスキルがあるイラストレーターはたくさんいるので、個性を求められない仕事であれば、自然と単価が低くなり量をこなすことでしか収入は増やせません。
収入を増やすには働く時間を増やすしかなくなりますが限度があります。
単価をあげるには、「その人だから頼みたい」と思われるようなオリジナティを追求することがもっとも近道なのです。

7:流行をチェックする

イラストにも流行があります。
時代遅れなイラストを描いていると仕事がこなくなります。実際にイラストレーターをしている人の悩みに「自分の絵柄やセンスが古くなる」ことを挙げている方は多いです。
そこで、どのようなイラストが今よく使われているのか研究することが重要だと言えるのです。
さらに、ストックイラストなどに登録したり、直接イラストを販売する場合は、世の中の流れを見て、どのようなイラストがダウンロードされるのか見極めることが重要です。
たとえば、消費税がアップするのであれば消費税に関連するイラスト、オリンピックが開催されるのであれば、オリンピックやスポーツに関連するイラストを作成することが効果的です。
世の中の動きにアンテナを張り、これから依頼が増えそうなものに的を絞ることをおすすめします。

8:コンプライアンス

最後に、企業から仕事を受けるにあたっての基本事項となりますが、表現方法が適切であるか、他人のイラストに酷似していないかなど、コンプライアンスを意識しておくことです。

未経験者からフリーイラストレーターを目指している方へ

今回、記事を読んでいただいている方のなかには、一度も企業に属せず、いきなりフリーイラストレーターを目指している方もいることと思います。
しかし、はっきり言うと、最初からフリーランスはおすすめしません。
先に説明したように、フリーイラストレーターは、単に絵がうまいだけで継続していくことは難しいからです。
少なくとも、イラストレーター1本で続けることは難しく、ほかにアルバイトやパートを行いながら続けるなんてことになりかねません。
イラストレーターの平均年齢は若く、20代、30代前半に偏っており、7割の人が20代というアンケート結果もあります。
かつ、独身が多く、結婚している人は8割越え、結婚して子どもがいる人はわずか7.7%でした。
さらに両親や家族と暮らしているという人の割合が多いのも特徴です。
イラストレーターとして1人立ちして生計をたてたり、結婚して子供を養っていくことがどれほど難しいかというのがお分かりいただけると思います。
であれば、フリーイラストレータとして成功するためには、先に説明した努力やスキルの重要性を改めて感じていただけると思います。
しかし、いくら美大やイラストの専門学校で学んだとしても社会人としてのマナーや経験は身に着けることは難しいですし、先ほどの必要スキルも十分とは言えないでしょう。
現在、別の形でも社会人としての経験があれば別ですが、もし学生であれば一度企業に就職するか、業務委託でも、社員のように企業の事業所内で作業を行うようなお仕事から始めることをおすすめします。

今回はフリーイラストレーターに興味がある方向けに、メリットやデメリット、必要なスキルなどについて説明してまいりました。
そもそも、イラストレーターを目指している方は、イラストを描くのが好きという方ばかりだと思いますので、イラストを描く仕事が続くようがんばってくださいね。

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