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難易度は意外に高い?インテリアコーディネーター資格試験の合格率と、合格者に聞いた勉強法について解説

インテリアが大好きでSNSやブログにこだわりのマイホームや家具や雑貨の写真をアップしている人は多いですよね。
SNSでの「いいね」をきっかけに、「インテリアにかかわる仕事をしたい」、「インテリアコーディネーターを取得したい」と考える人たちも多いようです。
しかし、センスが良いだけでは、インテリアコーディネーターの資格は取れないと言われています。
今回は、インテリアコーディネーターの資格の内容について概要を説明したうえ、その難易度や実際の合格者に聞いた勉強法について解説していきたいと思います。

目次

インテリアコーディネーター資格とは?

インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が行っている試験に合格するともらえる民間資格です。
一般的に新しい建物をデザインする設計士とは異なり、ひとつの室内空間を目的にそう形で、家具や照明、ファブリックなど、素材なども吟味しながら提案を行うお仕事であるため、幅広い知識が必要とされます。

インテリアコーディネーターの資格試験の概要と合格率

受験資格として年齢・性別はもちろん、学歴・経験なども問われないのがポイントです。資格試験、とりわけ国家資格のなかには、実務経験もしくは専門分野を学んでいるか問われるものも多くありますが、インテリアコーディネーターという資格は、現在専業主婦でも事務職でもチャレンジすることができるようになっています。

他には以下のような特徴があります。
・一次試験と二次試験とに分かれている
・試験方式:【一次試験】マークシート方式(160分)【二次試験】プレゼンテーション・論文(180分)
・受験地:12箇所
・回数:年に1回
・受験料:14,850円(税込)または一次試験のみの場合は11,550円(税込)※合格の後翌年に二次試験を再び11,550円(税込)で受ける
・テスト時間:一次試験は
・合格点:非公表 7割から8割程度ですが、年(難易度)によって変わるともいわれています。
・合格率:最終合格率25.1%(2019年実績)
一次試験:受験者数6,992名のうち2,428名合格・・・合格率34.7%
 二次試験:受験者数3,292名のうち1,896名合格・・・合格率57.6%
※受験申込者数は毎年1万人近いですが、実際の受験者数は2019年の例のように7.8割になります。
・有効期限:5年間 ※5年目に研修を受けたうえ、更新手続きが必要

※出典:インテリア産業協会/

インテリアコーディネーター資格試験の合格者はこんな人

合格者の割合は、ここ5年間で、22~25%となっています。
大きな差がないということは、試験の難易度も安定しているといえるでしょう。
では、合格者はいったいどのような人たちなのでしょうか。
いくつかデータを見ていきたいと思います。

○性別:合格者のうち20~25%程度が男性
○年代:男女問わず20代、30代、40代がもっと多い

※インテリア産業協会より作成

○勤務先の取扱品目

※出典:インテリア産業協会

現在、どのような取り扱いをしているメーカーや業種にいるのかについて、もっとも多いのは新築・リフォームを取り扱う住宅メーカーや施工業者が圧倒的で、ほかに、家具やカーテンなどの取り扱いメーカー・業者が続いています。
いっぽうで、学生や主婦などとくに何にも従事していない方も17.7%もいます。
資格を取得して就職の役にたてようとしていることが目的と思われますね。

インテリアコーディネーター資格はメリットがある

インテリアコーディネーターという資格は、どのような形で役に立つのでしょうか。
たしかに、「インテリアコーディネーター」という文字が入っている求人が多いですが、必須条件にあげられているものはそう多くありません。
また、さきほど、学生や主婦も受けていると説明しましたが、現在インテリアにかかわる仕事に就いている人のほうが大多数であることが、むしろ注目したい事実です。
すでに業界内に就職しているにもかかわらず、今からインテリアコーディネーターを目指す方がこれだけいるということは、以下のようなメリットが考えられます。
・就職に有利なだけでなく実践的に役に立つ
・お客様と接客するうえでインパクトがある(名刺に書けることでお客様が安心する)
・手当がついたり、時給や給与が高い
いずれも実質的なメリットと言えますよね。
しかも、合格率が60,70%以上いくような資格ではないことから、軽く勉強しただけでは受からないということが言えますが、それでもすでに業界内に就職している受験者数が多いということは、とても有用な資格と考えて良いと思います。

インテリアコーディネーター資格試験の内容

インテリアコーディネーター資格試験は一次と二次に分かれています。

【一次試験】9分野にわかれています。
1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること
3.インテリアの歴史に関すること
4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
7.環境と設備に関すること
8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

ご覧の通り、どうやったら機能的なデザインにできるのか、お洒落にできるのかといった問題ではありません。建築知識や法律面の知識など他方にわたって問われることになります。

【二次試験】
与えられた課題について、三角定規や勾配定規など、専門の用具をつかって図面を作成します。着彩するなど分かりやすい図面を書くことが求められます。
また、インテリアに与えられた課題について、適格な表現で論文を作成します。

実際の試験はWeb上で見ることが可能なので、参考にすると良いでしょう。

合格者に聞いたインテリアコーディネーター資格試験の勉強法

インテリアコーディネーター資格試験は、なんとなくインテリアが好きだからでは決して受からない試験だということはお分かりいただけたと思います。
では、インテリアコーディネーター資格試験にするためにはどういった勉強法や対策が求められるでしょうか。
実際に合格した方から聞いた話をまとめてみました。

1:テキストと問題集は絶対に揃えること

インテリアコーディネーター資格試験に関するテキストがいろいろな出版会社から販売されています。
テキストを読んで問題で確かめていくということが一番重要な対策です。
ここでポイントとなるのは、書店などで実際に手に取っていただくことです。
分かりやすい文章であること、見やすい色使いであることなどが、長続きさせ資格取得を確実なものにすることが重要だからです。
アルミニウムなど素材に関する知識や適した合板の種類を選ぶ問題など、人によっては面白みを感じにくい内容も出てきます。
少しでも勉強がはかどるように、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
なお、テキストだけでは十分理解ができない場合は、インターネットでサブ情報を取得しながら勉強をすすめていくことが望ましいです。
本を読みながら、分からない部分はパソコンで調べつつ勧めていくとより理解度が深まります。
なお、通信講座もありますが、5.6万などと高額な金額がかかります。
なかには、メールで質問もできるから安心などといったものもありますが、一次試験に関しては
建築やインテリア系の仕事経験がなくても市販のテキストで十分合格可能だそうです。

2:二次試験はセミナーや添削サービスを利用する

二次試験は製図などが入ることと、論文形式であり暗記では対応しきれないため、正直勉強方法が難しいです。
そこでおすすめなのが、二次試験対策用のセミナーを受講することです。
スクールまで通う通学方式のほか、Eラーニングもあるので、近くにスクールがないという方も受講することができます。
Eラーニングの場合は好きな時間を選べるので1,2日で終わりにすることも可能ですが、通学の場合は7日間など何日か通うことになります。
現在、インテリア関係の職業についていて多少は知識があるという方や時間がない方は、試験直前にある1日直前講座などを利用するという方法もあります。
そのほか、講義プラス添削サービスもあるので、自分に合ったコースを選びましょう。
もちろん、全く受けずに、独学で勉強することも可能です。

3:勉強は計画的に

このインテリアコーディネーター資格試験の特徴に、一次試験、二次試験を別々に申し込むとそれぞれ11,500円(税込)かかるのに対し、一次、二次を一気に申し込むと、なんと14,850円で済むというものがあります。
そのため、一次二次を一気に申し込みをする方が多いのですが、一次試験対策だけに追われて試験日を迎えてしまうという方もいます。
無事一次試験に受かったとして、今度はいざ二次試験対策をしようと思っても、一次試験の合格通知が届くのが、二次試験まで2週間をきっている状態です。(2020年の場合)
いくら二次試験のほうが合格率が高いといえども、全く対策していなかったのでは、そこから慌てて勉強しても合格できないことは明白です。
とくに、仕事で製図などの知識や経験が全くない方は、かなりの努力が必要となるので、計画的に勉強スケジュールをたてるようにしましょう。
なお、一次試験に無事合格した場合、3年間は二次試験を受け続けることができます。(一次試験免除制度)現在の子育てや仕事で忙しいなどの場合は、最初から2年かけて試験を受けるという方式でも良いと思います。

まとめ

今回はインテリアコーディネーター資格試験の概要や難易度、対策について説明をして参りました。
インテリアが好きで、自分の知識やセンスで人の役に立ちたいという方にはおすすめの資格と言えます。
もっとも活躍の場が大きい新設の住宅着工数は、増税前など一時的な盛り上がりは見せることがあっても年々減少傾向にあり、2040年には現在の6割程度になると予想されています。

※出典:野村総合研究所の2020/06/09ニュースリリース

そのため、インテリアコーディネーターという仕事は先細り傾向にあるという意見もあります。
しかし、その反面リフォーム市場は拡大しつつあります。
とくに高齢化が顕著である現在、いまの住宅をどう変化させ高齢者の生活を支えていくのかという、リノベーションへの提案力ができるインテリアコーディネーターの活躍の場は広がっていくと言えるのではないでしょうか。
そういった意味では、将来的には、いま注目を浴びつつある福祉住環境コーディネーターの取得を目指すことも良いかも知れませんね。

※出典:野村総合研究所の2020/06/09ニュースリリース

インテリアコーディネーターは人に寄り添う仕事であり、正しい知識をもってデザインすることが望ましいです。
難易度は決して低くはないですが、やりがいがあるお仕事です。
勉強計画をしっかりたて、ぜひチャレンジしてみてください。

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