ゲームクリエイターの年収を知りたい!年収アップをする方法についても解説
ゲームクリエイターの平均年収は450万円
ゲームクリエイターの求人を見ると、正社員で300万円から600万円に集中しています。
しかし、平均年収でいえば450万円といった具合でしょう。
サラリーマンの平均年収は令和元年で436万円という数字でしたが、正社員だけにかぎると503万円となりますので、そういった意味ではやや低めという印象をもたれるかもしれません。
ゲームクリエイターの年収は高額と言える
しかし、このサラリーマンの平均年収のデータには、勤続年数が20年30年と長く年収が高い40代、50代の方々が多く含まれており、平均年齢は46.7歳となっています。
そして40代、50代と年齢があがるにつれて平均年収があがり、60代になると下がる、右寄りの山形線になっています。
※出典:国税庁長官官房企画課「令和元年分 民間給与実態統計調査」
一方、ゲームクリエイターという職業は若い年代の働き手が多い傾向にあります。
とくに、ここ最近のゲーム市場の拡大はめざましく、10年前の2倍程度に膨れ上がっていることを考えると、既存の人材ではなく、どんどん育ってきた若い世代が中心となってこのゲーム制作現場を担っていると考えられます。
※出典:https://gamebiz.jp/?p=240312
しかも、上のグラフから見てお分かりいただけるように、従来あった家庭用ソフト、家庭用ハードの市場規模はそう広がっていないにもかかわらず、スマホなどを使うゲームアプリを中心としたオンラインプラットフォームがゲーム市場の拡大を牽引しているということが分かります。
昔から家庭用ゲーム機の開発を担っていた人材がこれらを支えているというより、おそらく新しい世代が中心となりこれらのゲームを開発していると考えるのが普通だからです。
つまり、若い世代が多いのに、平均年収が450万円というのは、高額年収を得られる職業であると言えるのです。
若くても実力があれば1ヶ月あたり40万円という給与をもらうことも可能でしょうし、年代を問わず高額年収の方が現れやすい職業です。
最高で年収800万円や、1,000万円という募集も見つかりますので、夢も膨らみますね。
ゲームクリエイターの職種による年収の違い
一言でゲームクリエイターと言っても、実はさまざまな職業があります。
そもそもゲームを作ることが決まって、方針や予算などを決める上流工程を決めるプロデューサーから、各部門の舵取りを実際行うディレクター、ゲームのおおまかな内容、企画を行うプランナー、ストーリーを決めていくシナリオライター、そして具体的に消費者が目にする部分をつくるグラフィックデザイナーやサウンドクリエイター、プログラマーなどです。
○年収が高い傾向にあるのは上流工程に携わる仕事
上流工程にいるプロデューサーやディレクターは、一般的に年収が高い傾向にあります。
しかし、これらの担当につくには、未経験では可能性はほぼないと考えておきましょう。
ディレクターの場合、まず、予算に応じて必要な人員を集める必要があるため、業界内をよく知っている必要があります。すべて自社内のスタッフだけで賄えるといった企業は少ないですので、業務委託などにより人員を確保します。
また、スケジュールを管理しつつ適切な指示を行ったり、予期していなかったトラブルにも対応していかなければなりません。
当然、さまざまな知識や経験がないとできないことは明白ですから、もしディレクターやプロデューサーを目指すのであれば、アシスタント業を探すか、まずはプログラマーやグラフィックデザイナーなどのエンジニアとして経験を積むかということになります。
○シナリオライターやキャラクターデザインで高額年収者になれる可能性も
一般的にゲームは、多くの消費者に楽しんでもらい売り上げをあげることが、一番の目的です。
RPGやシミュレーションゲームでは特に、内容がしっかりしていること、魅力的なキャラクターがいることが、ヒットの要因となります。
これを読んでいる皆さんは、ゲームプレイ自体にも興味があるという方が多いでしょうから、過去に、大ヒットしたゲームをいくつもご存じのことでしょう。
そのように大ヒットゲームを生み出した場合は、年収アップを交渉したり、高額な年収で転職できる可能性もあります。
業種や企業規模による年収の違い
ゲームクリエイターの活躍の場には以下のようなところがあります。
・ゲームメーカー
・ゲーム開発会社
・スマホゲームメーカー
・スマホゲーム開発会社
これらの業種の違いによる年収の差はあるのでしょうか。
※出典;平均年収.jp
もちろん職種や役職の有無、企業規模などでも変わってきますが、業種が違ってもおしなべて同じような年収だと言うことができます。
では、企業規模での違いはどれくらい出てくると予想されるのでしょうか。
ゲーム関連業界にかかわらず、一般的な傾向として規模による差が見られますので、厚生労働省の出している賃金構造基本統計調査をもとにゲーム関連会社における差を予想したものです。
※出典:平均年収.jp
この予想によると、130万円もの差があることが分かりますね。
ボーナスもあるので一概には言えないですが、1ヶ月に直すと10万円も変わることになります。
やはり、高額な年収を手に入れたい場合には、大手企業を目指すほうが得策と言えるでしょう。
役職による年収の違い
ゲームクリエイターのうち、グラフィックデザイナーやプログラマーなどといったエンジニア系でも、役職についているかどうかで年収はどれくらい変わるのでしょうか。
小さい企業の場合は役職の種類が少ない可能性はありますが、参考までに数字をご紹介します。
※出典:平均年収.jp
役職につくと、基本給や賞与があがったり、役職手当がつくため、上の表のとおり年収の格差がついてきます。
ステップを上るにつれ、約70万円から150万円程度上昇しています。
そもそもゲームクリエイターの職は、仕事に期限が設けられており、締め切り前には過酷な労働になるケースがあります。
どうしてもゲームを自ら作る現場が好きだという方は別として、年収の面でも体力的な面でも、やはり管理職を目指すのが良いと言えるのではないでしょうか。
ゲームクリエイターを目指している方へ
今回は、ゲームクリエイターの年収について解説して参りました。
ゲームクリエイターの良いところは、好きなゲームにかかわれるという点が最も大きいと思います。
また、若くても実力があれば比較的高額な年収を得ることができるという点でも、やりがいが感じられる職業だと言えるでしょう。
現在、ゲーム市場は世界規模、とくにアジアで拡大傾向にあります。
Eスポーツなどの言葉が出てきたり、これまでゲームに参加していなかった女性や高齢者も入り込みやすいようなゲームも話題になりましたよね。
そういった意味では、今後も将来性に満ちている業界だと言うことができます。
ぜひ、あなたの好きなゲームというジャンルで輝く未来を手に入れてくださいね。