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ゲームクリエイターになるには?必要なスキルやおすすめの資格について解説

どんどん拡大するゲーム市場。
国際的にもここ10年連続成長を遂げており、特にアジア市場では大きな盛り上がりを見せています。
国内では1.5兆円の規模ですが、世界全体では15兆円を超えており、しかも2018年から2019年にかけては前年比119%という伸び率です。
そうなると、「ゲームが好きだし、自分自身もゲーム開発にかかわる仕事がしたい!」なんて方もたくさん出てくると思います。
しかも、大ヒットを飛ばせば、ゲームクリエイターとして有名になり、高額な年収を手にしたり、いわゆる1,000万円プレイヤーになれるかもしれません。
そこで今回は、ゲームクリエイターのお仕事について概要を説明したあと、ゲームクリエイターに必要なスキルや、おすすめの資格について解説していきたいと思います。
「我こそは!」と思う方、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

ゲームクリエイターのお仕事とは

ゲームクリエイターに必要なスキルを知る前に理解しておいていただきたいのは、ゲームクリエイターと一言でいっても、実際にはさまざまな職業があることです。
「ゲームクリエイター」と求人に書かれていたとしても、募集案件によって業務内容はさまざまであり、したがって必要なスキルや資格も異なります。
ゲームクリエイターはいわば、総称のようなものだからです。
大企業になるほど役割は細分化されており、逆に小さい企業であれば兼業していることもあり得ますが、大まかな職種は8種類あります。
それぞれの職種ごとに仕事内容の説明と、必要なスキル、取得しておくと良い資格について説明していきますので、将来設計に役立てていただければと思います。

1:ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーとは、ゲームの開発プロジェクトをまとめる人です。
ゲームの方向性やおおまかな内容を考え予算をたてたり、スケジュールを組み立てます。
現場に直接かかわる監督のような存在ではなく、企画側であり、現場が好きという方にはむきません。しかし、新しいゲーム開発の立ち上げのおおもとであり、やりがいがある仕事です。また、年収が高額という特徴もあるので、ゲームにかかわりつつ、高額な年収を手に入れたいという方におすすめの職業と言えます。

○必要なスキル
ゲームプロデューサーになるには、ゲーム開発に対する知識はもちろん、マーケティングに対する知識や、企画力、管理能力などのビジネスマンとしての能力も求められます。
企画を立てても企業の役員に納得させなければGOサインは出ませんので、説得力のあるプレゼンスキルも必要です。場合によっては予算を実現するため、交渉術も必要となるでしょう。
しかもこれらは、セミナーなどで学べばすぐに習得できる類いのスキルではないため、それ相応の社会経験が必要と言えます。

○資格
ゲームプロデューサーに直結する資格はありません。
上で述べたようにゲームプロデューサーにはさまざまな知識やスキル、何より経験が必要であるため、いくらゲーム開発の知識を専門学校で学んだとしても、卒業してすぐになれるような職業ではないと認識しておきましょう。
まずはゲーム企画にかかわる専門学校などで学び、その後ゲーム開発にかかわる他の職種につくことが重要です。

2:ゲームディレクター

ゲームディレクターは、プロデューサーのひとつ下の役割で、与えられたスケジュールにしたがい、プロジェクトを進行していく役割を担います。
場合によっては、指示だしだけでなく、適切な人材探しからディレクターが行う場合もあります。
プロデューサーとほぼ近い仕事であり、ゲーム開発に大きく影響するためとてもやりがいのあるお仕事と言えます。
また、プロデューサーになるためのステップということで、プロデューサーを目指す人には避けて通れない道だと考えておきましょう。

○必要なスキル
ディレクション=指示を出す役割なので、知識や経験をもとに、スタッフを引っ張っていけるリーダーシップが必要です。
良いものを作るにはスタッフの士気を高めることが一番ですし、とはいえ、期日や予算、方向性といった経営者側の意向も守られなければなりませんので、社会人としての経験がもっとも求められると言えるでしょう。

○資格
ディレクターに直結する資格はありません。
プロデューサーと同様、ゲーム業界内で少しずつ経験を積み、着実に実力を付けていくことが必要でしょう。
まずは専門学校などでゲーム企画に関する学科で学び、ゲームプランナーなど、より現場に近い位置からスタートすることとなります。
一方、他業種でも企画に携わっていた経験などがあれば、ゲーム業界での経験がなくても比較的道が開かれる可能性はあります。
まずは、ディレクターのアシスタントからのスタートといったことになるでしょう。

3:ゲームプランナー

プロデューサーやディレクターの指示に基づき、具体的なゲーム内容を決めていくのがゲームプランナーの役割です。
ゲーム開発のなかでも、ゲーム好きの方に人気のある職業かもしれません。
市場のニーズをつかんで、どのようなゲームが望ましいのか企画書を作成します。
プロデューサーやディレクターとともに、企画メンバーとして最初からかかわっていくことも多く、ゲーム開発には欠かせない重要なポストになります。
なお、将来的には、ゲームディレクターやゲームプロデューサーへのステップアップが期待できます。

○必要なスキル
ゲームプランナーは、具体的なゲームの内容を決めていくので、市場ニーズに対してもっとも敏感でなければなりません。
また、企画したゲームのコンセプトを上層の人間やほか制作スタッフに納得してもらうため、プレゼンスキルも求められます。
また、頭にあるイメージやコンセプトを実際のゲームにどう落とし込むか、設計図としてアウトプットする力も必要です。

○資格
ゲームプランナーに直結する資格はありません。
もっとも確実なのは、ゲームの企画や制作にかんする学科のある専門学校を出るのが一番の近道です。
またはプログラマーなどエンジニア系から始める方もいます。
仕様書を見る側の立場としての経験を積むことにより、分かりやすく予算や納期内で実現可能なゲームプランニングが容易にできるようになるからです。

4:シナリオライター

ゲーム構成のなかでも、ストーリーに特化し制作を担うのがシナリオライターです。
とくにRPGにおいては、登場人物の台詞や行動がどのようなものであるかがとても重要になります。また、シミュレーションゲームでも、最近は設定が非常に細かく、よりストーリー性のあるものに人気が集中しています。
戦国武将をモチーフにし領地を拡大していくもの、市長になって街を作っていくもの、サッカーチームのオーナーになりクラブを優勝させるものなど、大人でも思わず夢中になるような世界観を繰り広げるゲームが増えています。
企画がよく練られていて、世界観を楽しませてくれるゲームほどヒットする確率も高まりますから、シナリオライターの重要性も非常に高いものと言えます。

○必要なスキル
市場ニーズを取り込むという能力がもっとも必要です。
しかも、シナリオライターに必要なのは、ゲームディレクターやプランナーなど、企画の上流工程にいる人間より細かいリサーチが必要です。
戦国ファンを対象とするなら、戦国ファンはどのようなことに浪漫を感じ、どのようなストーリーをのぞむのかなどといった具体的な部分です。
もちろん、オリジナルのストーリーを考え表現しなければいけませんので、発想力や文章力も必要です。
そのためには、根本に、人への興味、心の微妙な変化への察知力などが必要と言えるでしょう。

○資格
シナリオライターに直結する資格はありません。
ゲーム開発にかかわる専門学校を出て企画を学んでおくと良いでしょう。
または心理学や文学部などゲーム開発には一見関係のない四年制大学を卒業したり、出版社など別の企業を経てなる方もいます。
ちなみにシナリオライターはフリーランスが多い職業であり、業務委託の案件も多数あります。
もともと資格は不要であるため、魅力あるシナリオが書けるのであれば、未経験でもいきなり仕事を受注したり社員として採用されることは可能です。
いずれにせよ、まずは自分でどんどん作品をつくり、ポートフォリオなどにまとめておくことをおすすめします。

5:キャラクターデザイナー

ゲーム好きな方のなかでも、とくにゲームに出てくるキャラクターが好きという方は少なくありません。
そのキャラクターが魅力的で人気があがると、関連グッズの売り上げも伸びるため、ゲーム開発のなかでも重要な位置を占めると言えるでしょう。
そんなキャラクターをデザインするのがキャラクターデザインのお仕事です。
もちろん活躍はゲーム業界だけではありませんが、ゲーム業界からの仕事オファーは多いです。
ゲームディレクターやプランナーの指示や企画書をもとに、イラストなどによりキャラクターのデザインを起こします。
ストーリーや設定に合わせていきますが、場合により、魅力アップするよう細かい部分まで
設定やデザインを行うこともあります。
とくにゲームに登場する主要メンバーは文字通りゲームの顔となりますので、やりがいのある仕事でありますが、人気のある職業なのでライバルが多いということも同時に言えます。

○必要なスキル
デッサン力やカラーリングといったイラストスキルはもちろん、センスやオリジナリティも要求されます。
と、同時に、ある程度はプランナーやディレクターなどの指示通りに形を仕上げていかなければならないため、コミュニケーション能力も必要と言えます。

○資格
【Illustratorクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Illustratorの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。
【Photoshopクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Photoshopの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。

6:グラフィックデザイナー

ゲームを構成するすべて、キャラクター、背景、アイテムなどをデザインするお仕事です。
ゲーム開発の中では多くのグラフィックを使用しますので、たくさんの業務が発生します。
同じゲーム開発の現場に近い部分でも、ゲームプラニングやシナリオライティング、キャラクターデザインなどの上流工程にかかわる職務と異なり、多くの人数が必要なので、比較的仕事を得やすい職業だと言うことができます。
将来的には現場からアートディレクターへの道を目指すことで、年収アップをはかることができます。


○必要なスキル
2Dまたは3Dのグラフィック作成スキルが必要です。
基本となるデッサン力は当然、グラフィック作成のためのソフトを習得する必要があります。
美術大学やコンピューターグラフィックを学べる専門学校で学ぶと良いでしょう。

○資格
【Illustratorクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Illustratorの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。
【Photoshopクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Photoshopの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。
【CGクリエイター検定】
CG-ARTS協会が実施する検定です。
デッサン力、色、2DCG、3DCGに必要なモデリングやレンダリングをはじめとした基本的技能などのほか、知的財産権などの知識的なものも問われる試験です。
ベーシックとエキスパートとに分かれており、少なくともベーシックは取得しておきたいところです。
なお、取得しておけば、ゲーム業界以外、映画、アニメーション、CM制作など、CGを使用するさまざまな分野で活躍することができます。

7:モーションデザイナー

キャラクターの動きに特化しデザインするのがモーションデザイナー。
グラフィックデザイナーがつくったCGデザインにアクションや表情などの動きを加えることで命をふきこみます。
スムーズな動きや豊かな表現を実現することで作品の善し悪しにかかわるので、やりがいのある仕事と言えます。

○必要なスキル
動きをデザインするには、キャラクターの特性を読み込むことがまず重要となります。
勇ましい人格なのか、心優しい性格なのか、そのキャラクター人格に応じて、喜ぶときの動作も変わってくるからです。
また、実際に動きをデザインするのに、観察力も求められます。
実際に動きをデザインするためにMaya、3dsMax、Softimageといった一般的によく使われる3DCGソフトの習得が必要です。

○資格
【Illustratorクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Illustratorの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。
【Photoshopクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Photoshopの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。
【CGクリエイター検定】
CG-ARTS協会が実施する検定です。
デッサン力、色、2DCG、3DCGに必要なモデリングやレンダリングをはじめとした基本的技能などのほか、知的財産権などの知識的なものも問われる試験です。
ベーシックとエキスパートとに分かれており、少なくともベーシックは取得しておきたいところです。

8:エフェクトデザイナー

エフェクトデザイナーは、グラフィックデザイナーと同じようにグラフィックを担当しますが、ゲームを盛り上げる爆発や雷、水や光などの自然現象にかんするグラフィックに特化したお仕事です。
1秒にも満たない短いエフェクトも多数あり決して目立つ仕事ではありませんが、視覚的な演出がプレイヤーを興奮させたり感動させたりと大きな役割を果たします。
ちなみに、ゲームだけでなく、映画やアニメーションでも活躍することができます。

○必要なスキル
エフェクトデザインを制作するのに、グラフィックソフトを扱うスキルが必要ですが、グラフィックを制作する前に、デッサン力、表現力も基本となります。
本物の火や水を見てじっくりと観察したり、冷たさをプレイヤーに伝えるのにはどうすればいいのか、炎はどのように表現したら激しさがより伝わるのかなど探究する気持ちも必要です。
なお、グラフィックソフトについては、Maya,UnityやAfter Effectsといったツールを習得しておくと良いでしょう。


○資格
【Photoshopクリエイター能力認定試験】
イラストレーターに欠かせないAdobe Photoshopの習熟度を認定する試験です。
スタンダードとエキスパートに分かれていますが、最低でもスタンダードは取得しておきたいところです。

9:サウンドクリエイター

エフェクトと同じように、ゲームの世界に没頭させる重要な役割を果たすのがサウンドです。
さまざまな音源を使って、ゲーム内に必要なサウンドを制作するのがお仕事です。
BGMから効果音まで1人でさまざまなものを担当する場合もありますし、効果音だけを担当する方もいます。
なお、サウンドクリエイターは比較的フリーランスが多い職業であることも特徴です。


○必要なスキル
楽曲スキルやコンピューターによる音源制作のスキルが求められます。
楽器ができることに越したことはありませんが、あると就職に有利になる可能性はあります。

○資格
サウンドクリエイターに関係する資格には、MIDI検定なPro Tools 技術認定試験などがありますが、この資格取得により具体的なスキルが身についたり、就職に有利になることはありません。
なによりもゲーム音楽を聞いたり、自分でいくつもの効果音やBGMを作成したりして、スキルを磨いていくしかないと言われています。
ドアを開け閉めする音、足音、悲しみの音、何通りも何通りもつくり、そのゲームの場面にぴったりの音源を手早く作れるよう繰り返し作業を行いましょう。

10:プログラマー

ゲームがプラン通りに動くようプログラミングを行います。
キャラクターの動きやセリフ、エフェクトデザイナーがつくったエフェクト、サウンドクリエイターがつくったBGMなど、全ての素材を盛り込んでいきます。
将来的にプログラマーは、プログラマーをまとめるチーフやマネージャー、またはゲーム専門のシステムエンジニアなどへのステップアップが期待できます。

○必要なスキル
システムエンジニアなどの指示に従いプログラミングを行うので、プログラミングスキルが必要です。
ゲームにより必要な言語が異なりますが、C++やC言語などを習得しておくと良いでしょう。

○資格
プログラマーに直結する資格は特にありませんが、C言語プログラミング能力認定試験などを取得しておくと就職の歳に有利になる場合もあります。

まとめ

今回は、ゲームクリエイターに必要なスキルや資格について、ゲームクリエイターの職種別に紹介をしてきました。
ゲーム開発に携わりたいという方々の参考になれば幸いです。

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