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アプリ作成費用っていくら?4つの方法と費用、メリット、デメリットについて

日本人1人あたりが所有しているスマホアプリは、約99個と言われています。実際に使用されているアプリは37.5個とのことですが、いずれせよアプリ利用が当たり前となりました。(モバイルマーケット白書2019年より)
「うちの企業でもぜひアプリを作成したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
なかには、面白いアイデアをお持ちで、アプリを作成して世の中に出してみたいなんて考えている方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、アプリ作成費用にはいくらかかるものなのかを、アプリ作成方法別にご紹介していき、メリットやデメリットについてもお伝えしていきます。

目次

アプリ作成には4つの方法がある

アプリ作成には4つの方法があります。
下記の4つの方法においてかかる費用やメリット・デメリットについて説明していきます。

1) アプリ開発会社に依頼をする
2)アプリ作成ツールを利用する
3)クラウドソーシングを利用する
4)個人や社員で作成する

「アプリ開発会社」に依頼する場合

アプリを作成したいという場合、いわゆる、「アプリ開発会社」に依頼するのがもっとも一般的な方法といえます。
アプリ開発会社に依頼すればかかる期間も短くなるうえ、実現性や精度に高く安心して任せられるのがメリットですよね。
その反面、費用がもっとも高額になるのがデメリットです。
アプリ開発会社に頼む場合、その費用はおおよそ50万からのスタートとなります。
「え?意外に安い?」と思った方もいるかもしれませんが、あくまで最低限それくらいかかるという話であり、150万、500万円かかるアプリのほか、なかには3,000万円以上かかるというアプリもあります。
希望するアプリの内容により費用は大幅に変わるからです。

○費用は、難易度と開発期間で変わってくる

アプリ作成費用は具体的にどのように計算されるのかというと、開発したいアプリの難易度がかかわってきます。
簡単なものであれば一般的なシステムエンジニアですみますが、より複雑な仕組みで構築しなければならないといったものは、いわゆる上級システムエンジニアが担当しますし、場合によっては複数のシステムエンジニアによるチーム制で行われます。
また、何人体制でプログラマーが対応するかといった点もかかわってきます。
システムエンジニア・プログラマーの単価の違いはおおよそ以下のとおりです。
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・初級システムエンジニア・・・60~100万円
・中級システムエンジニア・・・80~120万円
・上級システムエンジニア・・・120~160万円
・プログラマー・・・50~100万円ほど
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費用を決めるもうひとつの要素は、開発期間です。
1ヶ月かかるのか、2ヶ月かかるのかでは倍ほど費用が変わってきます。
たとえば、2人のエンジニアが3ヶ月がかりで作成できるアプリの場合で、1人あたりの単価が60万円のケースでは、「2人✕60万✕3ヶ月」となりますので、そのアプリ作成費用は360万円となるわけです。
大規模なアプリ開発で開発期間が長くなると、そのぶん人件費もかかり、アプリ作成費用も高額になると考えておきましょう。

あくまでおおよその費用ですが、参考費用を公表している開発会社の費用例をご紹介していきます。

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【株式会社CyberCats】4
・店舗の受付管理:15万円から
・医療系予約お知らせシステム:20万円から
・大手企業対応カタログアプリ:55万円から
(出典:https://www.chaco-web.com/app/plan.html)

【株式会社Funseekのケース】
・気軽にアプリ開発プラン(イベント用アプリや宣伝用アプリなどの簡易アプリ開発など)
:80万円から ※開発工数15日ほど
・通常開発プラン(カジュアルアプリからサービスアプリなどの企画提案から)
:200万円から 開発工数40日ほど
・本格開発プラン(競合調査やマーケット調査から提案し、IOS/ANDROID両方開発)
:500万円から ※開発工数90日ほど
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たいていのアプリ開発会社では費用は公表されておらず、見積もり次第となっているので、まずが問い合わせを行うことをおすすめします。
また、アプリ開発会社によって得意ジャンルが異なりますので、自分が作成したいアプリにより、使い分けを行う必要があります。
参考までに、アプリのジャンル別に開発の平均費用についてもご紹介していきます。

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メディア系アプリ(機能:ニュース):約500万円~
店舗系アプリ(機能:クーポン、位置情報):約150万円~
金融系アプリ(機能:残高照会、メディア機能):約3,000万円~
EC系アプリ(機能:ポイントカード):約1,500万
※出典:Mobile Marketing Update
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アプリ作成ツールを利用する

アプリ作成ツールというのをご存じでしょうか。
本来、アプリ作成はそれ相当の知識が必要なものですが、初心者でも簡単にアプリ作成が行えるように用意されているツールがあるのです。
その場合、利用中は月額利用料金がかかってくる仕組みです。
しかし、アプリ開発会社に依頼するよりはぐっとコストが下げられるのがポイントです。
もちろん、実際に開発にかかわる業務は社内の人間や自分自身が行うことにより間接的に費用が発生することは否めません。
また、アプリ作成に慣れている開発会社の人員よりも時間がかかったり、クオリティが落ちる(難しいことができない、使い勝手が良くない、エラーがおきるなど)ことも織り込む必要があります。
一方で、少しでも知識があれば、時間をかけてでも、自分たちの目指したいアプリに近づけるので、良いもの、納得できるものが作れるとも言えますね。

代表的なものをいくつかご紹介していきます。

■Monaca

※出典:Monaca

約25万人が利用していると言うアプリ開発クラウドです。
モバイルアプリのほか、デスクトップアプリ開発にも利用することができます。
また、開発支援サービスも用意されており、万が一行き詰まった場合にはサポートをしてくれます。技術検証や部分的な開発まで委託できるので、開発期間を縮めたり、難易度が高く自社でできない部分だけをお願いすることもできます。

【無料トライアル】 あり、14日間
【月額利用料】
・Proプラン:1ユーザーあたり、月2,000円
・Businessプラン:1ユーザーあたり、月5,000円+基本料金2,000円
・Enterpriseプラン:1ユーザーあたり、月10,000円+基本料金50,000円
※年額プランだと割引あり

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※サポートチケット:1枚につき30分
1チケット:1万円
10チケットパック:10万円
50チケットパック:45万円
※アプリのセキュリティ性を高めるなどのオプションもあり

■appypie

※出典:appypie

Android、またはiPhone用をはじめとした各種アプリを作成できるサービス。
海外発なので海外の企業の利用例が多いことと、リーズナブルな料金設定が特徴です。
キッズアプリ、グループチャットアプリ、多言語対応アプリなど、ツールも用意されています。

【無料トライアル】案内なし
【月額利用料】
・ライト・・・月1,800円(1アプリあたり)
・プレミアム・・・月3,600円(1アプリあたり)
・ビジネスプロ・・・月6,000円(1アプリあたり)

■SmartAppsMobile

※出典:SmartAppsMobile

名前のとおり、スマートフォンに特化したアプリを簡単に作成できるツールを提供しています。世界で100万本の実績を誇り、レストランやサロン、スモールビジネスなどに利用されています。
メニューレイアウトは6種類ですが、タイトルやロゴなどを活用しオリジナル感のあるアプリを作成することが可能です。
無料トライアル期間が長いので、使い勝手を十分確かめてから本格導入を決めることができるのも嬉しいポイントです。


【無料トライアル】30日間
【月額利用料】
・LITE:初期制作費用、15,000円。月額運営費、8,000円
・STANDARD:初期制作費用、28,000円。月額運営費、12,000円
・CUSTOMSIZE:初期制作費用、別途お見積もり。月額運営費、20,000円~


■Yappli

※出典:Yappli

400社以上に実績があるYappli。
ポイントカード、プッシュ通知など一般的によく使われるアプリの型が用意されているのが特徴であり、しかも、毎年250以上もアップデートしています。
直感的に操作ができるような管理画面なので、運用もしやすいのがポイントです。

費用については案内されていませんので、個別でお問い合わせが必要です。

クラウドソーシングを利用する

現在、フリーランスで活動しているシステムエンジニアやプログラマーは多くいます。
自社や自分自身でアプリ作成が行えない場合で、アプリ制作会社の費用まではかけられない場合は、クラウドソーシングにてフリーランスに直接業務委託することもひとつの手です。
とくにレストランやサロン経営などの場合は、アプリ開発に数十万円かけることは難しいうえ、まったくパソコンやプログラムに明るくない場合はアプリ作成ツールを使っても、作成がままならないでしょう。
そこで、プロだけれども、比較的リーズナブルな料金でお願いできるとしておすすめなのが、フリーランスの活用です。
マッチングサイトで探したり、クラウドソーシングサイトで探すと多くのフリーランスエンジニアを見つけることができます。

費用は、想定しているアプリの難易度にもよりますが、10万円前後で提示している方がほとんどです。デザインの相談も含めると20万円、逆に現在あるWordPressのサイトのアプリ化など既存のデータがあったり、仕様書があるといった場合は、5万円などという単価でのオファーもあります。
こういったフリーランスの場合、納期は長くて1週間から10日程度のものが多く、ソレ有情かかるような大規模アプリ開発は受けてくれない場合が多いですが、むしろ、小規模で一般的な機能を持たせたアプリであれば、時間もコストもかけられずに作成してもらえるというメリットがあります。

以下、フリーランスを探せる代表的なサービスをご紹介していきます。

ココナラ:1つのアプリ開発に対する単価ベースで探していきます。
クラウドワークス:時間単価、週の稼働時間が掲載されたフリーランス一覧が見つかりますので個別相談を行います。
■ランサーズ:全国にいるエンジニアに仕事発注を依頼することができます。

もし自分がアプリを作成するなら、どれくらいの費用がかかるか実際に各サービスで調べてみましょう。

個人や社員で作成する

もし社内の人材や自分自身がアプリを作成していきたいという場合は、まずはアプリ作成の知識習得から始まります。

○知識の習得
アプリ開発に必要なプログラミング言語を学ぶには、スクール利用がおすすめです。
受講費用としておよそ10万円から30万円程度かかります。
そのスクールも、通学型、オンライン型とありますが、短期集中で学べるプランもあり、自分の事情に応じて学べるようになっています。
書籍やネット上で公開されている情報をもとに、まったくの独学で学ぶことも可能で、その場合費用はかかりませんが、社員の場合その間も給与は発生しますので、間接的には費用が発生します。

○パソコンが必要
アプリ作成には当然パソコンも必要となります。
ただし、アプリ作成用に高性能パソコンが必要なわけではありませんので、わざわざ新しく購入する必要はありません。
とはいえ、iOS用のアプリを開発したいという場合は、WindowsPCでなくMacが必要となりますので注意が必要です。
Macを新たに購入する場合は、15万円程度で購入することができます。

○開発ツールを準備
アプリ作成にはIDEと呼ばれる開発ツールが必要です。
もっとも有名な開発ツールといえば『Eclipse』でしょう。
ほかにも、JAVAやKotlinを扱える『Android Studio』やJavaScriptを扱う『Titanium Mobile』など無料の開発ツールもありますが、パフォーマンスが良くなかったり、ロゴが入って見えづらかったり、使い勝手が良くないと考える方もいます。
2D,3Dにかかわらず、ゲームアプリの作成によく使われる『Unity』の場合、月額4,200円から利用が可能なので、自分が作りたいアプリに適した開発ツールを用意すること、そして、使い勝手が良い開発ツールを選ぶことが、挫折せずにアプリを作成するポイントと言えるのではないでしょうか。

○スマートフォン(動作確認用)を準備
アプリ作成の歳には、開発ツール上とは別に、アプリが正常に動くかをスマートフォン上で動作確認を行うのが一般的です。
iOS用のアプリであればiOSのスマートフォンが必要ですし、Android用のアプリであればAndroidスマートフォンが必要ですし、両方使用できるアプリであれば、2台必要となります。

まとめると「スクール代+パソコン機器代+開発ツール代+スマートフォン機器代」がかかるということです。

結果的に高額になってしまうのでは?とがっかりされた方もいるかと思います。
確かに、スクール代などを考えると高額になりますが、アプリリリース後の運用や改変なども自分で行えたり、場合によっては別のアプリの立ち上げもできるため、長い目で見ればリーズナブルと言えるのかもしれません。

アプリ作成費用以外の費用にも注目をしよう

アプリを自分のPC上で作成しただけでは、皆さんが使える状態になりません。
まずは、アプリを公開するために登録をしなければならないのですが、そのときにかかる費用として、以下の金額がかかります。
・iOSアプリの場合:App Storeに年間99USドル
・Androidアプリの場合:Google Playに1回25USドル

もしアプリがサーバーを利用するものであれば、サーバー代もかかります。
大規模のものになると年間10万円から100万円かかるケースもあるでしょう。
しかし、プッシュ通知を飛ばしたり、アプリのログを取得し改善に役立てたり、さまざまなことができるようになるというメリットがありますので、一概に高いとは言えませんが、無料サーバーや格安サーバーもたくさんありますので、規模に応じて選んでいただくと良いと思います。
ほかにOSのアップデートによる対応が必要ですので、追加費用がかかってきます。開発会社や業務委託を行った場合は、都度追加費用が発生しますので、開発後も費用が発生し続けることは理解しておいた方が良いでしょう。
ちなみにiOSの場合、頻繁にアップデートは行われていますが、大きなアップデートが年に1回の割合で行われています。
Androidの場合はiOSほど頻繁なマイナーチェンジはありませんが、年に1度あるかないかの割合で大規模なアップデートが実行されています。

OS側の事情とは別に、一旦リリースしたアプリを、機能追加・変更したいなどというケースは想定されます。
その改変についての再委託費用は、当然、都度相談ということになります。
そういったことを踏まえながら、作成をどこに委託するのか、完全に自社や個人で行うのかなど、全体でご判断いただくと良いでしょう。

まとめ

今回はアプリの作成費用について、ケース別に説明して参りました。
作成費用を抑える方法があるということについてもご理解いただけたのではないでしょうか。
アプリ作成の最大の目的は、収益の発生や、顧客や売り上げの増加であることと思います。冒頭で申し上げたように、日本人1人あたりのスマホアプリ所有数は約99個ですが使用率は3割強であり、ダウンロードはしたものの何らかの理由で使われていないアプリ数が多いことが分かっています。
つまり、せっかくアプリをリリースしても使われていないのであれば作成費用を50万円に抑えたとしても無駄になりかねません。
目的に適うアプリを作成できるよう、本記事が参考になれば幸いです。

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