未経験者でもなれる?フリーランスライターの仕事や必要なスキル、収入について
「なにか、良い副業はないかな?」「自宅でできるお仕事はないかな?」などと求人サイトをチェックしていると、「ライター募集」という文字を見ることはありませんか?
一般的にライターといえば、雑誌や新聞などの記事を書くお仕事で、取材に奔走し、政治や専門性の高い話題に対して文章を書く人たちだと思いますよね。
でも、なかには、「未経験でも可」「在宅ワーク」などと書かれているものも、きっとご覧になったことがあるはずです。
実は、子育て中の主婦が自宅でできる仕事として、またはサラリーマンが副業としてフリーランスライターとなり、活躍している方がたくさんいるのです。
そこで今回は、このフリーランスライターという職業、とくに未経験でも始めやすいお仕事について、詳しくご紹介していきます。
フリーランスライターとは?
フリーランスライターと一言でいっても、書く対象はさまざまです。
しかし、おおまかに言うと2つに分かれます。
1:紙媒体・・・新聞や雑誌、週刊誌など
2:Webメディア・・・Webサイト上に書かれたコンテンツや記事
昔からある1の紙媒体のほうは、ずばり冒頭で述べたような記者で、カメラ片手に取材に奔走したり、何年もかけてあるひとつのことを調査したりと、本格的なお仕事です。
4年制大学を卒業し、大手出版社や放送局などで経験を積み、そのあとフリーランスライターとして独立するといったようなパターンが考えられます。
一方で2のWebメディアは、さらに2つに分けることができます。
1つは新聞社や出版社などが掲載しているもので、購読料を払っている会員しか見ることができない有料記事と、誰でも見られるオープンタイプのものです。
前者は、紙媒体と同じように、その企業が抱える記者たち、もしくはフリーランスライターが取材などを通して書き上げた記事を掲載しています。
ノウハウ本や特集が組まれるような専門性が高いものが多く、基本的にはよほど何かの専門家でないかぎり未経験では契約してもらえませんし、そもそもこういったWebメディアは、星の数ほどあるWebサイトのなかでは、ほんの一握りであり、例外的なものとして考えて良いでしょう。
ほとんどの場合、購読料を必要としない後者のWebメディアであり、その場合は、読み物的なWeb記事が多く、未経験者でも書き上げやすいものが多いのです。
そして、「未経験でも可」「在宅ワーク可」などとしているライターの募集案件は、この購読料不要のWebメディア記事のライターであることがほとんどなのです。
今回は、未経験者にむけた記事ですので、この無料のWebメディアにおけるフリーランスライターについて解説を勧めていきたいと思います。
フリーランスライターの仕事内容
Webメディアのフリーランスライターはおもに以下のような形で仕事を行います。
1:仕事依頼
内容に関する指示が与えられる
2:下調べ
3:文章を書く
4:読み直し(自己チェック)
5:納品
1の仕事依頼の方法は、その企業によってやり方が異なりますが、Googleスプレッドなど共有できるツールを使って、一覧にしてくるケースが多いです。
また、指示の内容についても企業によって異なります。
たとえば、記事の段落だけ書かれていて、その段落にしたがって内容を書き上げていくパターンや、キーワードだけが与えられ、キーワードを段落や内容に入れる形で構成は自分で考えるパターンなどがあります。
ただし、いずれにせよ、文字数は指定がある場合が多いです。
たとえば、ある地域のおすすめスポットを紹介する記事の場合、おすすめスポットを10箇所指定してくる企業と、おすすめスポットを自分で探して書き上げるよう指示してくる企業とがあるということです。
そのほか、「親子連れ」「1人旅」「カップル」などのキーワードを入れるようにといった具体的な指示をしてくるケースも多いので、自然にそのキーワードが入るよう文章を作ります。
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2:下調べに関しては、紙メディアや有料Webサイト上の記事であれば取材に出向いたり、電話でのヒアリングを行ったりすることが一般的ですが、無料のWebメディアにかんしては本格的な取材は不要なものがほとんどです。
では、どのように下調べを行うのかというと、ほとんどがインターネットを通じて、与えられた題材に対する情報を集めるのです。
場合によっては本や雑誌などを参考にすることもあります。
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3:記事を書く際は、2で集めた情報をもとに、自分なりの記事を書いていきます。
その際は、誤字脱字がないことはもちろん、文章に矛盾がないようにすることが必要です。
また、「~です」「~ます」調子だったのに、途中から「~である」などと文体を変えない
など基本的な文章ルールも押さえておく必要があります。
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4:読み直しには、文章を読み直し、矛盾点がないか誤字脱字はないか、指示された内容どおりになっているかなどを改めてチェックします。
納品後は、校正担当がチェックに入りますが、修正が多いと注意されたり、契約を破棄される恐れがあります。
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5:納品方法も企業によって異なります。
Googleスプレッドシートなどの共有ファイルにそのまま入力する場合や、MicrosoftのWordにて提出するパターン、もしくはWebサイトを制作するWordpressに直接書き込む場合があります。
基本的なパソコン操作ができれば、とくに難しいことはないでしょう。
フリーランスライターに求められること
Webメディアのフリーランスライターには以下のようなことが求められます。
1:文章能力
文章を作るのに特別な能力や勉強は必要ありません。
大学で文学部を学んでいたなどといった必要はなく、主語、述語など基本的な文が書ければ問題ありません。
しかし、読み手がいる記事である以上、「文法的におかしくない」「前後で矛盾がない」「わかりやすい文章」にする必要があります。
2:調査能力または特定分野の知識
ライターに依頼される記事は、大きく分けて2つです。
ひとつは、専門的なもの、もうひとつはある程度調査をすれば専門家以外にも分かるものです。
専門的なものは、たとえば、医療系、不動産系、税金系、金融商品系などを掲載するWebメディアの記事です。
この場合、医療従事者だったり、不動産会社勤務経験があったりなどでその分野に通じていないと厳しく、募集の際に、知識がある方と限定されているケースが多いです。
もしそういった分野の専門家でない場合は、与えられた記事を書くために業界について一から学ぶことは現実的ではないので、専門的なものは避けたほうが良いでしょう。
一方で、ある程度調査すればよいものの場合、インターネットで参考になりそうなWebサイトを読んで書くことが可能です。
とくにこちらも特別な能力は必要ありませんが、パソコン操作になれていて、インターネットでの情報検索を素早くできることが最低条件となるでしょう。
好奇心旺盛で調べることが楽しいと思えると、よりむいていると言えます。
3:ライティングの基本ルール、マナーへの理解
1であげた文章力も重要ですが、Webメディアのライティングには基本的なルールがあり、それを理解して書くことがとても重要です。
まずは下調べのためにほかのWebサイトや本などを参考にする際に、その情報が本当であるかきちんと確認することです。とくに、Webサイトの場合、悪意がなくとも真実でない情報が掲載されている場合があります。
できるだけ、個人のサイトは避け、信頼できそうな大手企業や業界で有名なWebサイトを参考にすることです。
とくに、数字などを出す場合、政府などの公的機関や大手企業が発表しているものを参考にすべきです。名前を公表していない個人が、とくに根拠もなく「○割くらいです」と書いているものを参考にしてしまうようなことは避けた方が良いでしょう。
また、他のWebサイトで書かれているものをそのまま表記することもルール違反です。
いわゆるコピペと呼ばれる行為ですが、場合によっては訴えられることもあります。
他のWebサイトの数字や資料を使用する場合は出典元を明記することも基本ルールです。
ライターであれば社員はもちろんフリーランスでも、このような基本的なルールは責任もって守らないといけません。
フリーランスライターになるには
一般的なWebメディアではなく、出版社や新聞社などのフリーランスライターになりたい場合は、まずは正社員として雇用されて経験を積んだり、紹介で契約してもらったり、記事を送って自ら売り込むこととなると思います。
いっぽうで、未経験者でもなりやすいWebメディアのフリーランスライターになる場合は、在宅ワークや業務委託の案件を多く取り扱う求人サイトで探してみることです。
「未経験者でも可能」と書かれている案件であれば、基本的なマニュアルを用意してくれている場合が多いです。
もし不安であれば、ライティングスキルなどを学べるセミナーなどに参加し、ライターとしての知識をしっかり身につけてから応募すると良いでしょう。
一般的なWebメディアではなく、出版社や新聞社などのフリーランスライターになりたい場合は、まずは正社員として雇用されて経験を積んだり、紹介で契約してもらったり、記事を送って自ら売り込むこととなると思います。
いっぽうで、未経験者でもなりやすいWebメディアのフリーランスライターになる場合は、在宅ワークや業務委託の案件を多く取り扱う求人サイトで探してみることです。
「未経験者でも可能」と書かれている案件であれば、基本的なマニュアルを用意してくれている場合が多いです。
もし不安であれば、ライティングスキルなどを学べるセミナーなどに参加し、ライターとしての知識をしっかり身につけてから応募すると良いでしょう。
フリーランスライターの収入について
フリーランスライターはどれくらいの収入がもらえるのかも気になりますよね。
残念ながら、月5,000円という方から、40万などという方までまちまちで、一概にいくらといった説明は難しいです。
しかし、未経験の場合や、専門知識が必要とされない場合のライティング報酬は、1文字1円が相場となっています。
そこから、自分が1ヶ月で何文字くらいの記事を書くか計算すれば、およその収入が計算できるはずです。
※出典:ママワークス
たとえば、上の例では、1文字1円とあり、1記事あたり5,000円(5,000文字)から25,000円(25,000文字)程度とあります。
仮に、1日5,000文字の記事を、1ヶ月あたり22日間で毎日書いたとします。5,000✕22日=
11万円となります。
これを、5,000文字ではなく1万文字にすれば倍の22万円です。
逆に、2日で1本しか書けなければ収入は半分になります。
「え?それしか稼げないの?」と思った方もいるでしょう。
しかし、慣れてくれば1日2,3本を書くなんて方もいます。
また、難易度が高いライティングを選んだり、人より良い記事がかければ売り込みも可能な職業ですから、1文字あたりの単価が2円、3円とあがれば、当然収入も2倍、3倍となります。
そういった意味では、キャリアアップができる仕事と言えるのです。