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受講料無料!?職業訓練校でWebデザインが学べるって本当?

公開日: 2021.01.15
最終更新日: 2021.01.15

受講料無料!?職業訓練校でWebデザインが学べるって本当?

フリーランスとしても人気の職業「Webデザイナー」ですが、Webデザイナーとして働くためには、当然Webデザインのスキルが必要です。
Webデザインを学べる学校やオンラインレッスンはたくさんあるので、学ぶこと自体に不便はないはずです。
しかし、Webデザイナーを目指している方のなかには、失業してしまった方や、子育てにお金がかかっていて家計にゆとりがないなんて方もいるでしょう。
Webデザイナーとして働くことができるようになれば、給与もしくは報酬がもらえますが、
先立つものがないなんて方は困ってしまいますよね。
そこで今回は、Webデザインについて無料で学ぶことができる、職業訓練校について説明していきます。

職業訓練校とは?

職業訓練校は、さまざまな技能が学べる学校で、Webデザインだけでなく、プログラミングやCADといったIT系の職種のほか、ホームヘルパー、ファイナンシャルプランナー、医療事務など、資格につながるものも学ぶことが可能です。
都道府県・市区町村が主体となる運営している職業能力開発校、都道府県から委託されたカルチャースクールや専門学校が運営している民間教育訓練機関などがあり、全国に点在しています。

 

職業訓練校は無料で学べる

職業訓練校の場合、もっとも大きいメリットは、原則無料で受講できるということです。
教材費などの実費はかかりますが、授業料自体は無料で受けることができます。
おおよそですが、1万円程度かかるようです。
通常であればもっと高額なお金がかかるWebデザインの授業を無料で教えてもらえるなんて、夢のようなお話ですよね。
職業訓練校はそもそも、失業者が再就職できるように訓練をしてくれるところなので、その運営費は税金でまかなわれており、受講者はお金を払う必要がないというわけです。
正社員や自営業者が支払っている税金のうち、雇用保険でまかなわれているのです。
つまり、「雇用保険でまかなわれている職業訓練校でしっかりと技術を習得、再就職し、
今度はあなたが雇用保険を支払ってね」ということですね。
ということは厳密に言うと、フリーランスではなく、Webプランナーとして雇用されることを目指してね」ということにつながります。
入学するとおそらく、就職活動をしっかり行うよう繰り返し言われることと思います。

 

職業訓練校は授業料以外にもメリットがある

授業料が無料ということばかりがクローズアップされる職業訓練校ですが、実はほかにもメリットがあります。

 

○仲間ができる
職業訓練校に通うと、同じくWebデザイナーを目指す方たちと一緒に学ぶことができます。
「それのどこがメリットなの?」と思う方もたくさんいると思いますが、Webデザインに限らず新しいことを学ぶ際に挫折感を味わうことが多々あるはずで、仲間がいると、「自分も頑張ろう」と励みになり継続することができることが多いです。
もし分からないことがあっても仲間に聞くこともできますよね。
また、良きライバルとなり腕を競い合うことも可能です。
お金をかけまいと独学する方も多くいますが、無料で学べるこの施設で仲間が得られるのであれば、すすんで利用したいものですよね。

 

○失業保険の支給が早まる
もうひとつのメリットが、失業保険がもらえることです。
職業訓練校に通わなくても対象者であれば3ヶ月ほどで失業保険がもらえるものですが、職業訓練校に通った場合は、支給が早まるのです。
職業訓練校に通っている間無収入だと困る方がほとんどだと思うので、すぐに支給されれば助かりますよね。

 

○特別な給付金がもらえる

職業訓練校に通う方にだけもらえる「職業訓練受講給付金」という制度があります。
ある一定の要件を満たす特定求職者であれば、「職業訓練受講手当」として月額10万円を、通所手当として職業訓練実施機関までの通学費(ただし上限額あり)、寄宿手当として月額10,700円をもらうことができるといったものです。
いくつか条件がありますので厚生労働省「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」を参照してください。

 

 

○学割でソフトウェアが使える
Webデザイナーになると、AdobeのIllustrator®やPhotoshop®といったソフトウェアを学割で購入することができるのです。
通常であれば、月額5,680円(税別)かかるAdobeのCreative Cloudが、学割であれば月額1,980円(税別)、2年目以降でも2,980円(税別)で利用することができるのです。
学割がきく間に利用ししっかり習得すると、就職先で役立てることができますね。
ちなみにAdobeのCreative Cloudで使用できるソフトウェアは、Illustrator、Photoshop、XD、InDesignなどアプリケーションを利用することができます。
また、パソコンも、学生向けに割引価格で購入できることもあります。
短い間ですがせっかく学生になれるわけですから、その間はしっかりと特典を活用していきましょう。

 

○作品づくりに時間をかけられる
Webデザインにカリキュラムのなかには、実際にWebデザインの作品をつくることが含まれています。
覚えるための作品作りですが、実際に就職する際のアピールポイントとして使用できます。
それらの作品をまとめることで、あなた自身のポートフォリオが完成します。
ポートフォリオとは作品集といったもので、Webデザインなどクリエイティブ系の求人に応募する際、求められることが多いです。
Webデザイナーとして未経験の場合は、どの程度のものが作れるのか、実際の成果物を見せることはできませんが、作品を見せることで実力を示すことができますので、ある程度の作品数を確保する必要があるのです。
職業訓練校で制作した物も作品例として加えられますので、一石二鳥と言えますね。

 

 

 

職業訓練校のデメリット

職業訓練校にはデメリットもあります。

 

○実践的な部分までは学べない

いたしかたがないことですが、有料のスクールなどと比較すると、授業の濃度が低くなったり、実践的な力まではつけられないと言えます。
有料のスクールの場合は、より多くの生徒をよぶため、ライバルスクールに負けないよう、工夫したカリキュラムを提供しています。
スクールで学んだ生徒が無事就職し実力を発揮できれば、その学校の株もあがり、当然生徒がまた見込めるからです。
なかにはプロのWebデザイナーを先生としてよんでいるところもあるので、実際役に立つお話を聞けたりスキルを身につけることができるようになっています。
つまり、無料で受けられる職業訓練校の場合は、基礎を学んだあと自ら実践力をつけるべく努力をしなければならないといった問題が残ります。
しかし、どうしてもそのあと独学で知識を深めていくことが難しければ、応用力の部分だけ有料セミナーや講座を受けるなどすれば費用は大幅に節約できると言えますので、デメリットと思わない方も多いと思います。

 

○モチベーションを保ちにくい恐れがある

Webデザイナーを目指す仲間と出会えると説明しましたが、有料のスクールとは異なり、「スキルを習得してなにがなんでもWebデザイナーになる」という人ばかりではないことが特徴としてあげられます。
「無料ならやってみよう」程度の人も多く、つられてやる気がそがれることも。
ただし、前向きな方もいるはずですので、いかにそういった方と出会い、情報を好感したり、競いあうかということがポイントになると思いますし、自宅で書籍や無料のYouTubeなどをつかって黙々と勉強するよりは、モチベーションを保てると言えるでしょう。

 

○時間や交通費がかかる

職業訓練校は各市区町村に必ずあるものではありません。
そのため、通学に時間をとられてしまいます。
有料のスクールでもオンラインで学べるものは外出する必要もなく時間を有効に使うことができます。また、独学で学ぶのも自宅にいながらできることなので、そういった意味では通学に時間もお金もかかってしまいます。
通学費は学割がきくこともありますので、自分が利用する公共交通機関などに確認してください。

 

職業訓練校に通うためには?

職業訓練校でWebデザインを学んでみたいと思った方が気になるのは、入学方法のことではないでしょうか。
いまさらですが、職業訓練校に通うには条件があり、誰でも入れるわけではないのです。
まず、無料で各技能が身につくということもあり、人気が高いので受かる必要があります。
学校にもよりますが、倍率は2~3倍とわりと高めとなっています。
つまり、2,3人に1人しか入学させてもらえないということ。
テストや面接で合格する必要があります。

 

○申し込みはハローワークで
失業したとき仕事を探したり、失業保険をもらうためにお世話になるのがハローワークです。
職業訓練校の申し込みもこのハローワークが窓口となります。
そこでジョブカードと呼ばれるものを記入します。
ほかに、受講申込書や写真、失業保険の受給資格者証などが必要となります。
最新情報はハローワークの窓口にてご確認ください。

 

○応募資格は失業者
職業訓練校は失職した方が再就職をするための技能を身につける学校なので、対象者は失業者であることが大前提となります。

 

○選考方法はいろいろ
学校などにより選考方法は異なります。
書類選考だけの場合や高校入試程度の学力試験、適性検査や面接など、1つの場合もありますし、2つ要求されることもあります。
面接では、当然ながら就職の意思を確認されます。
とくに目的もないのに学校にくる(またはお金目的)方もいるので、念の為の確認といった程度のようです。
面接の場合は、とくに、服装など身なりをきちんとすること、受け答えははっきり行うこと、就職の意思があることなどを伝えるようにすることが重要です。

 

職業訓練校ではWebデザインのなにが学べる?

最後に、職業訓練校ではどういったことが学べるのかについて説明していきます。
学校によりカリキュラムに多少差があると思われるので、あくまで参考としてください。

 

・AdobeのIllustrator®の基本操作
・AdobeのPhotoshop®の基本操作
・WordPressの使い方

 

上の2つはデザインを行う際、とくにクライアントにプレゼンする際に使用するソフトウェアです。
3つめのWordPressは、Webページ作成に世界中で使われているサービスで、現在新しく作られているWebページの多くがこのWordPressで作成されていると言われています。
サーバーを借りたりすることもなく、自分でお金をかけずに学ぶには、環境を揃えることから実施しなければならず、未経験者にとってはこれが最初の難所となります。
そういった意味では職業訓練校でそこから教えてもらえるということは大きなポイントと言えるでしょう。

 

上のようなツールに関する講義以外に、コーディングの基礎を学んでいきます。

 

・HTML5
・css
・PHP

 

HTML5は、レスポンシブル対応のWebページを作ることができる最新の言語です。
無料の授業とはいえ、きちんと時代に合った物を教えています。
ただし、限られた時間内での講義なので、自宅で復習し、わからないところは先生に質問するといった気概で学ぶことが大事だと思います。

 

ほかにも、Webサイト制作にかんする周辺知識、ドメイン名やサイト運営のノウハウなどといったことについても解説してもらえます。

 

まとめ

職業訓練校は授業料が無料ということで、経済的に余裕がない方の強い味方と言えます。
ただし限られた時間内で、応用力や実践的な部分までは網羅することは難しいので、自分なりに学習することは不可欠です。
なかには、本当に基礎的な知識だけで応募する方もいるでしょうし、有名なスクールなどの受講者と比較され、職業訓練校で学んだことに対して評価を受けることができない恐れもあります。
マイナスにならないよう、面接の際にはポートフォリオを持参したり、しっかりと自己PRすることを心がけましょう。

 

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