空間デザイナーになるには?おすすめの資格も紹介します。
空間デザイナーは、空間全体をデザインする仕事です。
その対象は、企業のオフィスやホテルやショップなどの商業施設、美術館や図書館といった大型施設、そして個人宅までと多岐にわたります。
期間限定のイベント会場をデザインする場合もあります。
また、インテリアを決めるというだけでなく、目的にあった設計にしたり、演出を行うといったことも含みます。
今回は、そんな空間デザイナーになるにはどうすれば良いのか、おすすめの資格が必要なのかについて説明したいと思います。
空間デザイナーになるには
空間デザイナーになるには建築会社や設計事務所、デザイン事務所などに就職する方法が一般的です。
建築会社の場合は自社が建築を請け負うとき、空間デザインを担当するといったような形ですし、設計事務所やデザイン事務所の場合は、設計・デザインだけ行い、施工は建築会社に委託することになります。
もちろん独立、開業してフリーランスとして仕事を請け負う空間デザイナーもいます。
ただし、企業に所属するという形であっても、フリーランスとしてデザインを行う場合でも、空間デザイナーとして働くには必須の資格はありません。
知識やスキルがあれば、空間デザイナーとしてやっていくことができます。
空間デザイナーにおすすめの資格
空間デザイナーに必須の資格はありませんが、取得しておくと良いと言われる資格はあります。
空間デザインを行う上で役立つ知識を得るものであり、応募をする際にもアピールにつながる可能性があります。
1:空間ディスプレイデザイナー資格
日本デザインプランナー協会(JDP)が運営・管理している資格です。
空間ディスプレイを行うための知識のほか、表現スキル、陳列にかんする知識、色彩の知識、ヴィジュアルマーチャンダイジングの基礎知識を問うものです。
受験料:1級、2級ともに10,000円(税込)
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
2:空間プランナー
日本能力開発推進協会 (JADP) が運営・管理している資格です。
インテリアを構成するアイテムや、部材どの基礎知識のほか、室内環境計画や環境コンサルティングなどに対する専門的な知識を問うものです。
空間デザイナーだけでなく、住宅メーカーやインテリア業界で働く方にも注目されている資格です。
受験料:2,500円(税込)
3:インテリアデザイナー
照明や家具、ファブリックに対する知識や販売技術にかんする知識を問うもので、日本デザインプランナー協会が運営・管理しています。
受験料10,000円(税込)
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上の評価
合格率にかんしては公式ページでの記載はありませんでしたが、30%程度と言われています。
4:インテリアコーディネーター
内装や家具、ファブリック、照明器具などインテリア全般にかんする知識を問うもので、インテリア産業協会が実施しています。
一次試験、二次試験に分かれており、二次試験は三角スケールやコンパスなどを用いた製図や論文があり、試験も180分にわたるなど、問われるもの、難易度は高いと言えます。
さらに、インテリアデザイナーの試験は年に複数回行われるのに対して、インテリアコーディネーターは年に1回のみとなっています。
受験料: 14,850円(税込)または一次試験のみの場合は11,550円(税込)※合格の後翌年に二次試験を再び11,550円(税込)で受ける
受験方法:受験会場にて
合格基準:非公表 例年7割から8割程度。
合格率:最終合格率25.1%(2019年実績)
一次試験:受験者数6,992名のうち2,428名合格・・・合格率34.7%
二次試験:受験者数3,292名のうち1,896名合格・・・合格率57.6%
まとめ
いかがでしたでしょうか。
難関の資格もありますが、1から勉強して空間デザイナーを目指すという方は、比較的合格率の高い資格の勉強から始めても良いかと思います。
将来どういう仕事をしたいのか、どんな業種で働きたいのかなども考慮して、資格取得を目指してください!