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Excel・VBAでできる副業とは?

普段会社で、Excelを駆使してさまざまな仕事をしている方は、実は副収入を得ることが可能だと言うことはご存じですか?
Excelは、関数を使った集計や、グラフの作成など、中級レベル程度のスキルでも副業として成り立ちますが、マクロやVBAを使える場合は、より高単価で仕事を請け負うことができるので、効率的に稼ぐことが可能です。
しかも、家にいながらにして行える仕事ばかりなので、本業以外で収入が欲しいという方にぴったりなのです。

今回は、マクロやVBAを使いこなしている方だけでなく、VBAに興味があるという方にむけて、副収入を得る方法を簡単に解説していきます。
まずは、どのような仕事があるのか、いくらくらいもらえるのかについてご紹介していきます。

目次

Excel VBAを使う案件例

Excel VBAを使う在宅ワークには、おもに2タイプあります。
ひとつは時給制で継続的な仕事であるもの、もうひとつは単発の仕事で、VBAの開発をすれば終了というものです。
どちらが良いのかはその人によります。
前者は、安定的に収入が得ることが可能ではありますが、ある程度副業に時間を割かなくてはならないので、一般的なサラリーマンだと現実的にはなかなか厳しいです。
子育て中で外に働きに行けない主婦の方などにむいていると言えるでしょう。
いっぽうで、後者の単発型の仕事であれば、フルタイムで働くサラリーマンの方でも、開発するために一定期間、帰宅後や休日を費やすという形で可能だと言えます。

——単発の仕事例——

【case1】
案件;売り上げ管理表の作成
内容:日々つくられる発送情報から、売り上げ管理表の作成を行う
報酬額:4,000円程度

【case2】
案件:ECサイトから得た販売実績抽出プログラムの作成
内容:3ヶ月分のデータ、数千個のデータを抽出するといったもの
報酬:3,000円
期限:1週間

【case3】
案件:ECサイトから得た注文情報の並び替え、注文数の計算プログラムの作成
内容:縦に出る注文データを横に並び替え、20種こえたら折り返す
報酬:20,000~50,000円
期限:8日間

【case4】
案件:Excel帳簿管理シート作成と自動計算、請求書発行プログラムの作成
内容:2つのシート、それぞれの項目を簡易的に入力ができるようにすることと、自動計算を行い、スムーズに請求書が発行できるようする
報酬:30,000~40,000円

——時給制の仕事例——

【case1】
案件:一般・OS事務(業務改善・効率化のためのVBAマクロ開発・改修業務を含む)
条件:ExcelのVLOOKUP、 IFなど各種関数・ピポットテーブル・グラフ作成等の実務経験、マクロが読めること。
時給:1,800円


【case2】
案件:在宅VBAエンジニア
条件:VBAのシステム構築経験・Excelのマクロ構築経験
時給:1,500円

※出典:ママワークス

VBAの開発にかかわる仕事は、在宅ワークに限ると数がぐっと減ります。
時給は1,200~1,500円程度で見つかりました。
基本的にはVBAというのは、Excelで日々繰り返し行う作業を自動化するといったものなので一度開発すればそれを利用していくことになります。
そのため、1つの企業と契約して働き続ける場合、VBAにかかわる仕事といっても、ずっと開発しつづけるといった仕事ではなくVBAを利用する業務が主となります。

Excel VBAを使った副業で月5、6万円を稼げる

さきほどの例のような案件をこなしていくことを考えると、1ヶ月当たりの報酬はいくらくらいになるでしょうか。

【単発の仕事を請け負う場合】

単発の例のcase4であげたような報酬額の仕事を、平日の帰宅後や土日を使って毎週行ったとします。
1案件3万円で、1ヶ月4週あるとすると、3万円✕4回なので、12万円にもなります。
とはいえ、あくまで本業に差し支えないよう、休日もしっかりとるということ、しっかりとしたプログラムを提供することを考えて月2件に押さえるとすると月6万円程度になります。
ちなみに、1つのプログラムに10時間かけるとすると、時給としては3,000円です。
本業とは別に月6万円入るとなると、おこづかいとしては十分な収入と言えるのではないでしょう。

【時給制で行う場合】
時給制のcase2であげたように、時給1,500円の案件を、帰宅後の2時間、および土曜日に3時間勤務を行うと想定します。
1週間あたりの勤務時間は2時間✕平日5日+3時間という計算になり計13時間となります。1ヶ月きっかり4週間だとすると、13✕4週間で48時間となり、これに時給の1,500円をかけると、72,000円になります。
本業が忙しくてできない日があったり、土日外出でできない日が発生したりするにしても、5、6万円ほど副収入が得られるということになりそうです。

もちろん、これは一例です。
案件によっては単発の仕事で1案件5万、6万円の仕事もありますし、逆に1万円いかない案件もあります。
また、報酬額の良い仕事を見つけたとしても他の人に発注されてしまい、今月は1件しか受注できなかったなんてこともあり得ますので、あくまで参考値としてのご紹介だということでご理解下さい。

Excel VBAを使った副業の見つけ方

さきほどの例のような仕事はどのように見つけることができるかについて説明していきます。

【方法1】クラウドソーシングサイト・求人サイトで探す
 
 クラウドワークス、ランサーズ、ママワークスといったように、業務委託案件や在宅ワークを中心に取り扱うサイトで見つけることができます。
検索フォームにVBAという言葉を入れれば、VBAを使ったお仕事案件が見つかるはずです。以下におもな特徴を説明します。

○クラウドワークス○
単発の仕事、時給制の仕事の両方が見つかります。
ただし、システム手数料として単発の場合20%を受注者が支払う必要があります。
1万円の仕事の場合は消費税を入れて11,000円の契約になりますが、11,000円に対して20%である2,200円および、その消費税、220円の合計、2,420円をシステム手数料として支払わなければなりません。
結果、1万円の仕事を請け負った場合には8,580円が収入という形になります。
時給制の場合は10万円以下の場合は同じく20%で、それ以上は10%、5%と徐々に下がっていく形になります。

○ランサーズ○
単発の仕事が多く見つかります。
ただし、クラウドワークスと同様システム手数料として、10万円以下の場合は報酬の20%を受注者が支払わなければなりません。
10万円をこえると、手数料が10%、5%と下がっていくのも同様です。
なお、コンペ形式、プロジェクト方式、いずれの場合においても手数料がかかります。

○ママワークス○
一般的な求人サイトと同様、応募者に手数料や紹介料といった費用はかかりません。
提示された金額をそのまま受け取ることができます。ただし、上の2つも同じですが、実際の支払いは源泉徴収を差し引いた金額となります。

【方法2】スキルマーケットで仕事を募集する

自ら応募するのではなく、「VBAを使ってこんなことができます」といった売り込みを行う方法もあります。
仕事の進め方や請負金額、実績などを掲載することにより、企業がそれを見て逆に依頼をかけるといった形です。
ココナラや、スキルパッケージ、スキルクラウドなどといった、いわゆるスキルマーケットと呼ばれるプラットフォームを利用します。
やり方は簡単で、まずはこれらのプラットフォームで会員登録を行い、出品できる状態にします。
次に、商品を出品していくのですが、自分がお店屋さんになって、りんごを売るのと同じようなイメージです。
商品名を登録し値段を入れていくのですが、商品名には分かりやすいよう、VBAといった単語を入れると良いでしょう。


○ココナラ○
スキルマーケットの先駆者的な立場であるココナラ。いまや、カテゴリは24種類を超え、2019年12月末時点で会員登録数は130万人を超えた、日本最大級の企業となりました。
アプリも開発され、さらに利便性や利用者が増えると期待されています。
こちらでは、以下のように手数料がかかります。

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<<通常サービスの場合>>
・1円〜5万円以下の金額部分・・・25%(税別)
・5万円超〜10万円以下の金額部分・・・20%(税別)
・10万円超〜50万円以下の金額部分・・・15%(税別)
・50万円を超える金額部分・・・10%(税別)
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1円から5万円以下で25%とあり、やや高額な印象です。
3万円の仕事を受注したとすると、手数料の率は25%ですから、手数料7,500円を除いた22,500円が売上となります。

少しややこしいのですが、この手数料は、それぞれの枠でそれぞれの手数料を計算していく必要があります。
たとえば、8万円で受注した場合手数料が20%になるのではなく、5万円以下の金額に対しては25%、5万円~8万円以下の部分に対しては20%分が手数料としてかかるという計算になるのです。
つまり、単純に高額の仕事を請け負えば手数料は安くなるというわけではないということです。

○スキルパッケージ○

スキルパッケージはランサーズが運営しています。
出品手数料は、ココナラと同様無料ですが、成約すると20%の手数料がかかります。
サービス価格は1,000円から50万円まで自由に設定することができます。
手数料の面で言えば、ココナラより手数料が低く設定されているのがポイントです。

※出典:スキルパッケージ/ランサーズ

○スキルクラウド○

スキルクラウドは、占いや拡散、レポート代行などをメインとしたスキルマーケットのプラットフォームです。
VBAに関係するビジネス枠は出品数は少なく規模は小さいですが、その代わり、出品者が多いココナラやスキルパッケージと比較して、自分の出品物が埋もれにくいというメリットがあります。
出品自体は無料なので、すこしでもチャンスが広がるようこちらにも登録をしておくと良いでしょう。

なお、手数料は一律20%です。
つまり、スキルパッケージと同様、ココナラよりは手数料が安価に設定されているのが特徴です。

【方法3】ブログで募る

3つめの方法は、VBAでどのような仕事を行ってきたのか、またはVBAの組み方のポイントなどを記事にしたブログを開設し、そこから仕事を請け負う方法です。
メリットは3つ。
1つは、クラウドソーシングやスキルマーケットなどにかかる決して安くない手数料をカットすることができること、2つめは、どういったことができるのか、作業内容を理解したうえで依頼をしてきてくれるので、商談や打ち合せがスムーズに進みやすいということです。
3つめは、確実に、安定した金額で仕事が受けやすいということです。
そもそもクラウドソーシングは利用者が多いので、せっかく良い案件を見つけて応募しても別の人が選ばれてしまうことは多々あります。
実際に1つの案件に30人が応募といったこともしょっちゅうありますし、金額が良い案件には特に人気が集中します。
スキルマーケットの場合は、同じような在宅ワーカーが似たような商品をだしており選ばれる確率が下がるうえ、費用が1円でも安いほうが選ばれやすいということで価格競争になり、請負単価が低めになりがちだというデメリットがあります。
さらに選ぶ側は、評価の★印を目安にする傾向が強いので、スタートしたばかりで実績が少ない場合は選んでもらいにくく、そのため、また価格を相場より下げるなどの工夫が強いられるのです。
その点、ブログを見た仕事依頼の場合、すでに指名されている状況なので、作業に見合った費用で契約しやすいです。

スキルマーケットやブログで説明する際のポイント

スキルマーケットで出品するときには、具体的な作業に応じた商品を作成することです。
スキルマーケットの場合、たいてい、10点など、同時に出品できる数が複数に設定されています。
VBAで組む内容に応じて値段が決まるということで、ざっくりと5,000~50,000円とすることも可能ですが、価格にあまりに差があると依頼する側にとってわかりにくく、依頼を避けられてしまう恐れがあります。
たとえば、「リストから拾った必要データを、決まったフォーマットで自動印刷する」で5,000円、「契約一覧のデータから営業ごとに件数をまとめインセンティブ計算をする」で50,000円など、具体的に想像しやすい内容と金額で複数作ることがおすすめです。
もちろん、企業によって依頼内容は変わりますので、オプション料金として「コードに解説を加える場合は+5,000円」など、オプションの表記を入れるとよりわかりやすくなります。

VBAを活用した副業の種類

では、VBAを使って副業を行う場合、どのような仕事があるのかについて見ていきます。

○売上伝票や出荷伝票の作成

大企業であれば、伝票作成システムを導入しているところがほとんどですが、中小企業の場合、手入力で都度売り上げを手入力し、1枚1枚売上伝票や出荷伝票を作成しているケースがあります。
そのため、シート内に入力されたデータの一部を集めて、別のシートに決まったフォーマットで出力できるVBAを作成するという仕事です。

○データのグラフ化

アンケートや営業成績などを入力し管理するだけでなく、結果が分かりやすいよう毎回グラフにしているといった企業も多いです。
アンケートはWebで行うケースが増えており、その場合は一般的にcsvデータとしてダウンロードすることになりますが、VBAを使って自動的にグラフ化してあげるという仕事です。

○給与、ボーナス、インセンティブの計算
成績によって給与やボーナスが変わったり、インセンティブを与えるといった企業の場合、手入力したExcelデータやCSVでダウンロードした契約データをもとに計算しているところが多いので、その計算を自動化してあげる仕事です。
なかには、1契約あたりいくらといった計算のほか、○件以上いくと1件あたりのインセンティブ単価があがったり、オプションを最低でも3つつけないとマイナスがあるなど、複雑な計算の場合があるので、細かい仕様の打ち合せが必要です。

○入力フォームを使った顧客リストの作成や利用
入力フォームを作成して、誰でも簡単に、正しい形式で顧客登録が行えるほか、検索条件にしたがいリスト化できるようにしたり、カレンダーに反映させたりするといった作業を自動化する仕事です。

○PDFの情報をExcelにリスト化

PDFに情報を1つ1つ手作業でコピペし、Excel化するといった作業をしている場合があります。ある程度形が決まっているPDFであれば、VBAで自動化してあげる仕事があります。

○Webシステムとの連携

Excelでまとめているデータを、Webシステムに反映させるといった作業をVBAで自動化する仕事もあります。

○スクレイピング
インターネット上に落ちている商品価格などの情報を、コードから拾ってきてリスト化する仕事です。
株や投資信託、マンション価格、特定の商品の価格など、その対象はさまざまで多くの需要があります。

ほかにも、さまざまな仕事がVBAにより自動化することができますが、PDFやWebシステムとの連携など高度なものの場合、高額な単価で受けることができます。

VBAで副業するために必要なスキル

VBAでの副業における、仕事内容や仕事の見つけ方はご理解いただけたと思いますが、業務委託という形で仕事を受けるために、VBA以外にどのようなスキルが必要か考えてみましょう。

○ヒアリング力、状況を把握する力
VBAスキルを使った副業とは、ずばり「業務の効率化」の一言につきると思います。
そのためには、クライアントは何に困っているのか把握することが重要です。
とはいえ、その企業に実際に勤務し業務に従事するわけではありません。
担当者から状況を聞き出し、なにを、どのようにすれば良いのか見極める必要があるでしょう。
もちろん、担当者にVBAの知識が多少あり、具体的な作業を説明してくれれば良いですが、細かい部分まで分からないため、実際には難しい要望を依頼してきたり、作ったあとで条件を後から追加してきたりするなどして、仕事が長引いたり、割に合わなくなることもあります。
そのため、コミュニケーションが得意で、しっかりヒアリングや状況を把握する力というのが必要となるのです。

○交渉力
クライアントはできるだけ低価格でのVBA作成を望むものです。
一方で請け負う側は作業に見合った金額で契約したいと考えます。
VBAの業務は決まった内容ではなく、その企業によって希望する内容は変わってきますから、作業時間をできるだけ正確に見積もりし、作業内容に応じた金額にするよう交渉できなければ、やはり割に合わない副業となってしまいます。

○スケジュール管理
さきほど紹介したクラウドソーシングやスキルマーケット、またはブログなどで仕事を請け負う場合、複数同時に受けてしまい廻らなくなることは避けなければなりません。
うっかりと工数を受けすぎてしまったり、納期を延ばすことになってしまっては信用も失ってしまうため、自分のスケジュールはしっかり管理することが必要です。

今回はVBAを使った副業について説明をしてきました。
結論としては、VBAの開発で効率的に副収入を得ることは可能ですが、VBAの知識だけでなく、コミュニケーション能力や交渉力といった営業的な部分も必要だとお分かりいただけたと思います。
実際に始めて見ると、思いのほか時間がかかるなど、予想外のことが起こりうるでしょう。
しかし、経験を積むことにより徐々に時間や費用の見積もりも効率的にできるようになるはずです。

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