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【未経験者向け】Webエンジニアに将来性はある? 市場価値を高める方法やなり方についても解説

Webエンジニアの仕事は将来、AIの発展により需要が減ることが予想されています。
したがって、一部Webエンジニアにおいては、市場価値が下がり年収が頭打ちになったり、仕事を受注できないフリーランスが増えてくるでしょう。
一方で、Webエンジニアによっては、ますますその価値が認められ引き合いが高くなっているという事実もあるのです。
今回は、これからWebエンジニアを目指す方に向けて、一部のWebエンジニアに将来性がないと言われる背景と、市場価値が高く将来も明るいWebエンジニアのなり方について説明していきたいと思います。

目次

Webエンジニアに将来性がないと言われる背景

そもそもWebエンジニアのようなIT系の人材は、ほかの職業よりも年収が高いという数字が出ています。
厚生労働省が調査した平成30年の産業別賃金では、「教育・学習支援業」の439.5千円、「金融・保険業」の470.4千円についで、Webエンジニアが含まれる「情報通信業」は399.6千円と約400万円に迫る勢いです。

※出典:厚生労働省「平成30 年賃金構造基本統計調査の概況」より作成

さらに経済産業省の調査では、IT系人材は不足しており、2030年には需要の伸び率にもよりますが、約16万人から79万人不足するという試算されています。

※出典:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備」

こういった数字があるのに、どうしてWebエンジニアには将来性がないと言われるのでしょうか。
それは、Webエンジニアの仕事の一部が、高度なプログラムにより既に不要になりつつあるうえに、AIの活用によりプログラムの適用範囲が広がっていくからです。

○Webサイト制作は知識がなくてもできる時代がきた

Webエンジニアの仕事のひとつに、コーディングやプログラミングといった業務があります。
Webサイトから問い合わせや申し込みを受けたり、決済を含むオンラインショッピングが行えるよう、そのUI部分のコーディングやプログラミングを主な仕事として行っているWebエンジニアはたくさんいます。
まだそういった需要は、中小企業を中心に多くあるでしょう。
しかし、最近では、フォームの設置やSNSとの連携、トップページにブログ記事の最新情報を動的に出すことができるWebサイトの開設を個人が気軽にできるような、Webアプリケーションが開発されています。
つまり、Webエンジニアに依頼することなく、コーディングやプログラミングの知識を一切もたずに、まるでWebデザイナーが作り上げたようなWebサイトを開設することができるようになっているのです。
しかもクリックやドラッグといったパソコンの基本的な操作さえできれば、取扱説明書やヘルプを見なくても、感覚的に作れるように工夫されたUIとなっています。
そもそも一から自分で作成しなくても、プロが作ったテンプレートが豊富に用意されているので、それを元に、自分たちのお店やスタッフの画像に取り替えたり、ほかに欲しい機能を追加、または削除してオリジナルのWebサイトに作り上げることができるので、時間も大幅に短縮することができるようになっています。
ほかにも、商品の登録は必要ですが、カート機能や決済機能なども盛り込んだオンラインショップ開設が簡単にできるプラットフォームも登場しています。
Webエンジニアの専売特許のひとつであるコーディングや簡単なプログラミングといった仕事は、すでに過去のものとなりつつあるというわけです。

○Webエンジニアの増加が単価の低下に拍車をかけている

もちろん、すべての中小企業がこういったWebサービスやプラットフォームを利用して、コーディングや簡単なプログラミングしかできないWebエンジニアの仕事がゼロになるわけではありません。
しかし、コーディングやプログラミングをオンラインスクールやYou tubeなどを使って気軽に学べるようになったり、副業が解禁され一般サラリーマンがダブルワークを始めたり、在宅ワークという形が広がり、子育て中の方にとっても敷居が低くなったことから、コーディングや初歩的なプログラミングができる人自体が増えていることもあげられます。
労働者が増えれば仕事の単価は下がるのは自明の理ですから、こういった点からもWebエンジニアには将来性がないと言われているのです。

○技術革新が早すぎるのも原因のひとつ

情報通信業、とりわけWeb業界はここ数年で驚くべき発展を遂げました。
小さなことですが、Webサイトを作るhtmlもバージョンが5.0になり、これまで埋め込みが必要であった動画再生が不要になったり、コンテンツの再現に必要不可欠だったFlashなどのプラグインも不要になるなど、進化を遂げています。
数年前までは必須であったこれらの埋め込みの知識はもう不要になったということです。
これからコーディングを学ぶ方はhtml5.0の習得をするでしょうが、過去にhtmlを学んだ方は、これまで使っていた過去の知識は捨て、このhtml5.0に対する知識を更新していくことが必要になります。
これはあくまで小さく、そして簡単な例でありますが、Webエンジニアは常に情報更新が必要な世界であることがお分かりいただけると思います。
今後は、AIやデータサイエンスといった技術が、まったく予想もしなかった未来を作り上げることが予想されます。
情報を更新しないWebエンジニアは自然と淘汰される状況にあるのです。

将来性があるWebエンジニアとは

先に述べたとおり、Webエンジニアの将来には暗雲が立ちこめていると言わざるを得ない状況ですが、需要自体は増加経過にあり、労働力不足という背景には変わりがありませんので、時代に合わせた情報更新をしっかり行っていれば、将来は明るいものとなります。
そこで、将来においても活躍し続けることができるWebエンジニアの条件について説明していきたいと思います。

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高度な知識を持つ
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Web開発といっても、その規模はさまざまです。
機能を多くもたせたり、複数のデーターサーバーとの連携が必要だったり、セキュリティが重要視されるものの場合は、当然難易度も上がります。
宿泊の申し込みができる小さな旅館のWebサイトなどより、多数の宿泊施設の予約を受けることができる旅行会社のWebサイトのほうがより複雑で知識やスキルが求められることは容易に想像がつくでしょう。
ただし、複雑で開発が難しい、開発も長期化するWebシステムのほうに携われるWebエンジニアは淘汰されることはないでしょう。
Amazonや楽天市場といったような大型のECサイトや、口座の残高確認および振込み等ができるオンラインバンキング、株や投資信託などの売買が可能なオンライン証券、TwitterやFacebookなどのSNSなど、大規模なシステム開発に携われるようなWebエンジニアを目指すことです。
もちろん、さきほど例にあげたような、個人がコーディングの知識なしにWebサイトを気軽に開設できるようなWebアプリケーションの開発もそのひとつです。

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需要のある分野への知識を持つ
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現在、Webエンジニアの仕事でよく見られるのは。ECサイトの設計や構築、Webアプリケーションの企画、制作、WebマーケティングやSEO対策、オンライン学習システムの設計、開発などです。
これらに携わる案件の求人は、都心を中心に多く見つかります。
このように求人情報の多い分野にかんするプログラミング言語の習得や経験を積むことで、つねに仕事に困らないWebエンジニアを目指すことが可能です。

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エンジニアが少ない分野を得意とする
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Webエンジニアはプログラミング言語が扱えることが求められます。
プログラミング言語のなかでも、バックエンド側のプログラミング言語を覚えることで、存在感をぐっと増します。
さらに、希少価値のある言語を覚えることがおすすめです。
たとえば、Twitterやクックパッド、クラウドワークスなどに使われている「Ruby」は、比較的新しいプログラミング言語であるため、まだ習得している人が少ないのがポイントです。
経験値の高いWebエンジニアよりは、Webエンジニアとしてまだ歩き始めたばかりの若いエンジニアが多いため、スキルを高めれば有名な企業に就職できたり、フリーランスとして高額案件を獲得できる可能性が高まります。
なお、日本人が開発した言語であり、習得がしやすいという特徴がありますのでおすすめです。
また、軽くて実行速度が速いという特徴をもつ「GO」も、求人数が多いわりにまだエンジニアが十分でないことからおすすめです。フリマアプリとして有名なメルカリなどが利用していることでも知られています。

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最先端の分野にチャレンジする
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Web開発のなかでも、いま最も注目を浴びているのはやはりAIをつかったシステム開発でしょう。AIを使えば、これまで人が担ってきた分析や対策も不要になるからです。
たとえば、膨大な商品を取り扱うECサイトでは、売れ残りや販売機会の損失が課題となります。これまではバイヤーが、気候、トレンドなどの資料を読み込み、最大の利益を生むように発注作業を行ってきました。ときには資料集めや分析にたくさんの時間を費やしたり、読み込みが甘く損失を出すこともしばしばあったことでしょう。
しかしAIにより需要予測を行えれば過剰発注や欠品による機会損失を防ぐことができます。
そのため、AIに知識を持つWebエンジニアに対するニーズは非常に高いのです。
ほかにも、外出先からアプリを使って、または部屋の中でスマートスピーカーを使って部屋の電気をつけたり、窓のシャッターを開閉したり、お風呂を沸かしたりできるIotにかんしても注目が集まっています。また、ビッグデータを集めてデータ解析をするといった分野もこれから間違いなく発展する分野と言えます。
このように、最先端の分野にチャレンジすることで、Webエンジニアとして市場価値をあげることができるのです。

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複数の分野に専門を持つ
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特定の分野に深い知識や経験を持つことも大事ですが、逆に、幅広い分野に明るいWebエンジニアも需要が高いと言えます。
とくに幅広い分野で仕事を受注する大企業の場合、ひとつのプログラミング言語しかできない人と、複数のプログラミング言語を扱える人物がいるとしたら、多少年収をあげてでも後者のほうが欲しいと考えるからです。
人が増えると、福利厚生などの手当も必要ですし、クライアントと取引をするうえで、しょっちゅう担当者が変わるより、1人の人ができるだけ担当したほうが信頼度も高まるためです。
プログラミング言語だけではありません。サーバーやネットワークの知識といった部分にも明るい、またはWebサイト開発だけでなく、SEOの知識やマーケティングといった知識もありコンテンツ制作にかんしても提案ができるWebエンジニアのほうが、価値はずっと高いと言えます。
このように、複数分野に明るくなるということも、Webエンジニアには大切なことなのです。

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マネジメントをする立場につく
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大きな企業であれば、複数のWebエンジニアを抱えているはずです。
これらのWebエンジニアが無事クライアントの依頼に応えた開発や運用ができるよう見守る管理者が必要です。
場合によっては、自分が前面にたちクライアントとの対応や提案を行い、そのうえで、Webエンジニアに指示するといった役割をこなします。
このようにWebエンジニアでも上流工程に立つことで、価値をあげるというやり方もあります。

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コンサルティング力を持つ
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Webエンジニアとしての知識やスキル、そして経験も持ち合わせながら、コンサルティングという道を歩むのも一つの手です。
Webシステムの導入をするのは人間であり、企業の担当者や幹部に理解、納得してもらえるよう提案を行う必要があるからです。
その場合、WebコンサルタントやITコンサルタントなど呼ばれることもあります。
Webシステムを開発する企業でだけでなく、アクセンチュアなどといった大手コンサルタントで活躍するということも夢ではありません。
知識やスキルだけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力といった部分を磨いていくことから始めましょう。

Webエンジニアとして身につけておきたい4つのスキル

どのようなWebエンジニアに将来性があるか分かっていただいたところで、どのような知識やスキルを身につけておけば良いのかについて説明していきます。

1:プログラミング言語

Webエンジニアとして最低限身につけておきたいのはプログラミング言語です。
html5.0やCSS、JavaScriptといったWebサイトのUI部分を構成するフロントエンド系のプログラミング言語はもちろんですが、PHPやRuby、Java、Pythonといったバックエンド系のプログラミング言語にも通じておくと良いでしょう。
実際のWebシステムの開発を行う際は、大手の場合プログラマーを別に抱えていることが多いですが、システム開発全体や細部に自分自身もかかわるケースもあります。
とくに中小企業の場合は、自分でもプログラミングできるレベルが求められています。

2:サーバーなどネットワークの知識

大規模なWebシステム開発にはサーバーも含めた設計が必要です。今後動かすことになる新しいシステムにより発生する負荷も考慮したうえで、大幅な見直しや新たなサーバーの設置、設定が伴う場合も多々あります。
動かしてみたら、サーバーが頻繁にダウンしてしまい、クライアントになる企業やその利用者に多大な迷惑をかけてしまっては信用を失ってしまいますので、設計には慎重さが必要であるうえ、厳重にテスト運用を行います。
Webエンジニアには、そういったネットワークにかんする知識も必要と言えます。

3:データベースにかんする知識

Webシステムを利用するには、データベースの活用が不可欠です。
なぜなら、旅行の予約サイトにしても、不動産情報の閲覧にしても、すべてデータベースに格納されている膨大な情報を呼び出すといった作業になるためです。
具体的にはSQLなど、データベースにかんする言語を習得する必要があります。

4:セキュリティに対する知識

サイバー攻撃は大企業だけでなく中小企業にも及ぶ可能性があります。
大企業の場合はセキュリティエンジニアなど専門的な知識があるエンジニアとチームで対応するケースがほとんどであるのに対し、中小企業から開発を請け負うようなシステム開発企業の場合はセキュリティに特化したエンジニアを置いていないケースも多々あります。
そのためWebエンジニアは、Webシステム開発を請け負うにあたり、セキュリティに対する知識をもち、クライアントに適したセキュリティ対策を施す必要があります。

未経験からWebエンジニアを目指すには?

現在、プログラミングやWebサービスの開発に興味がありWebエンジニアを目指したいと考えている人も多いと思います。
Webエンジニアの将来性についてはすでに説明したとおり、より専門性を高めたり領域を広げたりすることにより、明るい未来を期待することが可能です。
しかし、未経験で、かつまったく知識がない方がいきなりWebエンジニアとして採用してもらうことは難しく、最低限のプログラミングを習得することが必要です。

まずはオンラインスクールを利用したり、書籍、動画、ブログなどを活用し独学で、プログラミング言語を習得しましょう。
ただ見るだけでなくどんどんコードを書いていき、経験を積んでいくことが必要です。
コードを書いていくことはできてでも、なぜかうまく実行されない、原因が分からないといったことが必ず発生します。そこで挫折をしてしまう方が多いため、オンラインスクールを選ぶときには、質問ができる制度を設けているところにすることがおすすめです。
または、質問サイトや「ココナラ」「タイムチケット」などをはじめとしたスキルマーケットで、プログラミングを教えてくれるサービスを有料で利用し解決するといった方法もあります。スキルマーケットのなかには「エラー解決します」といったサービスを出している人もいるので、ぜひ活用してみてください。

ある程度自分で簡単なプログラムが作れるようになったら、それをポートフォリオとして使うことができます。それをPRの材料として、未経験でも可としている企業の求人募集に応募しましょう。
あとは、実際に現場で知識や経験を少しずつ積んでいくことです。そして、つねに最新情報を更新し、スキルアップをはかっていくことです。
そうすれば、AI時代にも負けないWebエンジニアとして活躍し続けていけることでしょう。

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