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イベントを企画するお仕事、イベントプランナーのお仕事や資格、必要なスキルって?

全国各地で行われているさまざまなイベント。そんなイベントの企画や準備、開催するのがイベントプランナーと呼ばれる人たちのお仕事です。
催し物に参加するのではなく、その運営側にまわりたい、盛り上げ人になりたいといった人にはぴったりのお仕事です。
本記事ではそのイベントプランナーと呼ばれるお仕事についてご紹介していきたいと思います。

目次

どんなイベントがある?

企画するイベントにはさまざまな種類があります。
アーティストによるライブイベントから、音楽隊によるコンサート、スポーツ大会や学会などのほか、全国各地のB級グルメや肉料理を集めたフードフェスや、2003年から継続的に行われ、日本でもすっかり定番になりつつあるビール祭り、『オクトーバーフェスト』のようなものもあり、どんどん増加傾向にあります。
その目的は、入場料やグッズや飲食の販売などによりイベント自体から利益を得るものもありますが、販売促進のための認知度アップやブランディングだったり、地域にあるお店やホテルのための観光促進など間接的なものもあります。
ほかにも、学会や会議など、知識の共有や話し合いを目的としている場合もあります。

イベントプランナーの就職先

前述したような各種イベントの企画、運営を担当するイベントプランナーは具体的にどのようなところで働いているかというと、ほとんどの方が広告代理店やイベント企画会社となります。
イベントを行うことを想定してつくられた会場を運営している企業や結婚式場、音楽団体などで主に自社のイベント担当者として働いている人材もいるかもしれませんが、基本的には、イベントプランナーは、広告代理店やイベント企画会社などの専門企業で働いているケースがほとんどです。

イベント開催の流れとイベントプランナーの役割

イベントプランナーの仕事内容を理解していただくために、イベントが開催されるまでの流れから解説していきます。

1:イベントの企画

イベント開催の依頼を受けたら、その企業(クライアント)の要望をヒアリングし、イベントの企画提案を行います。
一番重要なのはイベント開催の目的です。
目的に合った企画を提案できるかが鍵になります。
もちろん、予算も重要なので、予算に合った会場やイベントの題材、用意するものなどを説明していきます。
ここでクライアントと打ち合せを行うのが、イベントプランナーとなります。
大きな企業の場合はイベントプランナーより上流工程を担当するイベントプロデューサーが行う場合があります。

なお、広告代理店の場合、イベントの企画を依頼されるというよりは、新商品のPRなどといったもっと大きな目標で請け負います。そして、その新商品のPRのために、TVCMやチラシ制作などと並んで、イベントを企画するといった流れになります。

2:スケジュール表の作成

企画書が通り無事受注ができたら具体的な準備を行う前に、開催日までにやらなくてはいけないことを書いたリストの作成やスケジュール表を作成します。
どれかひとつでも間に合わなければイベントが台無しになる恐れがあるので、きちんとやるべきことを書き出すことと、無理なくスケジューリングを行うことが重要です。

3:準備

スケジュール表にしたがって、どんどん準備を進めていきます。
まずは開催日の会場を押さえることから始まり、警備員も含めたイベントスタッフの手配を行います。
当日、テントやテーブル、椅子などの備品が必要であれば会場に確認します。
もし数が不足していたり、使用したいものが会場になければ、ほかに手配を行います。
たとえば、子どもに風船を配ることをイベント企画に盛り込んだのであれば、イベント用品を販売している企業に、ヘリウムガスのボンベや風船、風船の口をとめ手で持てるようにするスティックなどといった細かい物品の手配も必要なのです。
また、新商品のPRイベントであれば、その商品のサンプル品やチラシなどの準備も必要なので、クライアントにサンプル品を用意してもらったり、広告制作会社にチラシのデザインや印刷などの手配を行う場合もあります。
クライアントがチラシまで手配をするのか、イベント会社が請け負うのか、その業務範囲については契約次第ですが、大きな企業であればチラシの印刷やサンプル品を入れる袋の手配まで全て請負います。
このように準備作業はかなり広範囲にわたりますが、イベントの規模が大きい場合は、複数のプランナーで協力し合い行ったり、アシスタントなどに手伝ってもらいながら進めていきます。

4:イベントの告知

イベント開催前には、イベントの告知も重要な業務です。
定期的に行われている学会などであれば、案内状を出すといった程度で特に宣伝をするといったことはありませんが、入場料や飲食の販売等で利益を出すイベントであれば、人を集めることがまず重要となります。
そのため、電車のつり革広告やネット広告などといったどのようなものを使って告知を行うのかはもちろん、その告知に載せる内容そのものの重要となります。

5:イベントの運営(当日)

当日はスタッフや警備員などを管理する協力会社と連携しつつ、全体の進行を管理していきます。
イベント実施前には、クライアントや協力会社などと当日の流れについて最終確認を行うケースが多いですが、電源が来ない、当日読んでいたゲストが遅れているなど突発的なトラブルも起こりえます。
そのときに対応するのもイベントプランナーの重要な役割です。

イベントプランナーに必要な資格

イベントの企画・運営に携わるイベントプランナーには必要な資格はありません。
もちろん、あると就職や実践に役立つ資格はあります。
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・イベント検定
・スポーツイベント検定
・ユニバーサルイベント検定
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いずれも日本イベント産業振興協会が実施している民間試験です。
順番に概要を説明していきます。

▽イベント検定▽

イベント検定は現在の経済産業省とともに1997年にスタートさせたという検定です。
イベント開催にかんして、企画、計画から運営にいたるまでに必要とされる基礎的で体系的な知識を問うものであり、民間企業、行政、団体など、どの立場の方にもおすすめの資格です。
試験はマークシート式で、50問を60分で解くというものです。
合格率は2016年、82.4%、2017年で84.5%、2018年には77,2%と比較的高いように難易度はそう高くありません。
とはいえ、少なくともイベント検定の公式テキストでの勉強は必要です。
テキストは3,000円(税抜)で、運営している協会における専用サイトのほか、書籍などを扱う一般通販サイトでも購入することができます。
テキストだけでは不安という方は、試験対策セミナーが用意されていますのでどちらを受講すると良いでしょう。
セミナーの受講料は7,000円(税別)です。
なお、イベント検定の受験料は10,000円(税別)となります。

※出典:日本イベント産業振興協会

▽スポーツイベント検定▽

スポーツイベント検定は、スポーツイベントの運営方法のほか、社会的効果や、経済的効果に対する知識を問うものです。
基本的には、イベント検定で基礎的な部分を学んだうえで、スポーツイベントに携わりたい方がキャリアアップのために受けて欲しい試験となります。
試験は同じくマークシート式で、50問出題されます。
国際大会における通訳ボランティアなどの人材育成や障害者スポーツなど、範囲も多岐にわたるので、公式テキストを一通り学んでおくことが必要です。
イベント検定と同様に、テキストは3,000円、セミナー受講料は7,000円、検定受験料は10,000円となります(すべて税抜)。合格率は2016年が77.6%、2017年が71.2%、2018年で87%です。

▽ユニバーサルイベント検定▽

ユニバーサルイベント検定は、高齢者や障害がある人、いろいろな国籍の人など、多様性のある人がイベントに来て快適に参加できるようにするための知識を問うものです。
ユニバーサルイベントに対する基本的な知識から、アクセシビリティやコミュニケーションなどについて、50問出題されます。
さきほどの2つの検定と同じくマークシート式で、合格率は2016年で84.1%、2017年で94.6%、2
018年で86.1%ともっとも高水準となっています。
同じくセミナーやテキストが用意されており、セミナー受講料は7,000円、検定受検料は10,000円、テキスト価格は3,000円となっています。(すべて税抜)

それから、未経験の場合は受験できませんが、スキルアップやキャリアアップの為にお勧めの検定としては以下の資格があります。
運営、管理は同じく日本イベント産業振興協会が行っています。

・イベント業務管理士

こちらは、1級と2級に分かれており、2級の場合には実務経験が3年以上、1級の場合は実務経験が5年以上あれば受験することが可能です。
こちらは受験資格があることからもお分かりいただけるように、イベントの運営やその前の準備などについて、「イベント工学」「イベントエンジニアリング」呼ぶべき、プロフェッショナルな質の知識を問うものであります。
まずは、アシスタントとして運営・管理の補佐的な役割をしている人のための2級を受けてから、本格的な知識をもってプロジェクトのリーダー的存在として運営・管理を行う人のための1級を受けることになります。
経験が長く、実際にディレクション業務に携わっていても、2級に合格していないと1級は受けることができませんので注意が必要です。
なお、2級はマークシート式で100問、1級は記述式の5問のほか、1,000字程度の小論文があります。文章だけでなく図表を含めることも想定されており、しっかりと受験対策を行うことが必要です。
公式テキストは4,200円(税抜)で販売されています。
さきほど紹介した検定よりも内容が深く難易度があがりますので、試験対策セミナーは1,2級共に2日間をかけて行われています。受講料は25,000円とやや高額になりますが、2級で15,000円、1級で20,000円と受験料も高いので、テキストだけでは自信がない方は一発合格できるよう、セミナーを受講しておくことがおすすめです。(いずれも税抜)
なお、合格後は登録料が2級で10,000円、3級で13,000円がかかります。
あくまでイベントプランナーをはじめ、実際に実務に携わってからの資格ですが、将来、イベントプランナーのなかでもリーダー的な役割か、イベントディレクター、イベントプロデューサーなどと呼ばれる立場を目指している方は、キャリアアップの手段として考えると良いでしょう。

イベントプランナーに必要なスキル

イベントの企画・運営に携わるイベントプランナーには、知識のほか、どのようなスキルが必要となるでしょうか。

1:企画力
さまざまなイベントの目的に対して、どのような内容にすれば良いのかを自ら考え出す能力が必要です。
そのためには、つねにいろいろなことに興味や感心を持ち、世の中の動きなどをチェックするといった好奇心が必要と言えます。

2:落とし込む力
企画は、実現可能なものでないといけません。
アイデアがいくら良くても、開催予定日までに実現が無理なものであれば、決して良いアイデアとは呼べなくなります。
そのため、その企画に必要な準備もろもろについて想像ができる人、具体的にスケジュールに落とし込む力が必要です。

3:指示能力
イベントプランナーは、開催日までに必要なことをまとめたスケジュール表に対し、協力会社やアシスタントに具体的な依頼や指示を行っていくディレクション能力が必要です。
そのプロジェクトが大きければ大きいほど、やるべきことや、かかわる人が増えていくので、人を引っ張る力や適格な指示能力が要求されます。

4:コミュニケーション能力
プロジェクトを成功に導くには、チームワークが必須です。
いくら、イベントプランナーのアシスタントや当日お客様の誘導や受付にあたるような現場スタッフといえども、上からの指示だけでは良いものはできません。
現場の人間からの意見や提案などをうまく聞き取り、それを反映させたり、問題点を聞き出し解決してあげたりといった双方向の意思疎通が必要です。
また、会場の準備や物品の手配などにおいて交渉が必要となる場合も多々あります。
そういった意味ではコミュニケーション能力がないと、イベントプランナーとしては厳しいと言えます。

5:予算やマーケティングに関する知識

イベントには必ず予算があります。
いくら良いアイデアが出ても予算を超えてしまえば、それはもはや良いイベントとは言えません。
イベントプランナーには、予算を守った上での企画・運営が求められます。
また、学会や発表会などとは異なり、収益を目標としたフードフェスや販売会などのイベントにおいては、当然、かかった費用より多くの収入を得ることが重要です。
そういった意味では、マーケティングといった知識もイベントプランナーには求められると言えるでしょう。

イベントプランナーの年収・休日などの待遇について

イベント企画・運営に携わるイベントプランナーの年収を公的に出している資料は見つかりませんでしたが、求人サイトを見ると、400万円から600万円ほどの案件が多いです。
月給では新卒では21万円程度からであるものの、経験を積んでプロデューサーなど全体を統括する立場になると月給50万円という案件もありました。(2021年2月現在)
ただし、大手企業を中心に大卒以上を限定としているところも多く見られます。
注したいのは、土日休業のところは限られており、原則週休2日制をとっているところが多い点です。
学会や見本市など働く人向けでないイベントはおもに土日に行われるためでしょう。
もし、土日休みの企業だとしても、土日開催のイベントの当日は振替などによる出勤が必要だと考えられます。

イベント企画にもっとも必要なのは情熱

今回はイベント企画の立役者、イベントプランナーについて解説をしてきました、
あったら良い資格や必要なスキルについても説明をしてきましたが、もっとも必要なのは、人を感動させたい、盛り上げたいと願う「情熱」かもしれません。
情熱があれば、スキルの習得はもちろん、周囲の人への説得力も自ずと増すはずです。
人を感動させるイベント企画に携わりたいと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。

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