資格手当で給料アップ?資格取得のメリットも知ろう!
野菜ソムリエに、日本酒ソムリエ・・・など、いま日本は、空前の資格ブームと言える時代を迎えています。
個人が趣味を広げ、さまざまなことにチャレンジするのはとても有意義なことですが、実は資格をとることで、給料アップがのぞめるということをご存じでしょうか?
賢い人はすでにチャレンジしています。
今回は、資格をとるとどうして給料がアップするのか、資格取得のメリットについて解説していきたいと思います。
資格取得で資格手当
資格を取得すると給与がアップするのは「資格手当」というものが給料に加えられるからです。
いつも、給与明細を気にせず、口座に振り込まれた金額だけを見ている方はあまりご存じないかもしれませんが、給与の中身をみてみると、基本給の他に、人によって、残業手当や住宅手当、扶養(家族)手当などが加えられているものです。
そのなかのひとつにあるのが「資格手当」です。
資格を持っている人に支給される手当のことです。
結果的に給与が増えることになりますので、これを喜ばない人はいないと言えるでしょう。
○付与には2種類ある
資格手当の付与には2種類あります。
その資格に合格したときに一度だけ与えられる「合格報奨金」と言われタイプと、毎月支給される純粋な「資格手当」です。
資格手当がある会社でも前者の1回きりというタイプもあるので、その場合は給与が増えるのは1ヶ月だけという認識になります。
一方で毎月資格手当を出してくれる会社の場合は、会社の規定が変わらないかぎりずっと手当が上乗せされますので、年間に直すと結構な金額になるのではないでしょうか。
○資格によってもらえないものも
この資格手当というものは、基本的に、資格を取得することにより業務遂行に役立つことを理由に与えているものです。
したがって、業務に必要だと思われない、関連性がないものには与えられないものになります。
そもそも資格に資格手当を与えるかどうかは企業が決めることであり、たとえ関連性がある資格でも資格手当が発生しない場合も多々あります。
なぜなら、企業には支払い義務は全くなく、あくまでも福利厚生という意味合いが強いからです。
なかには、「資格手当がないと採用してもらえないが、採用されても手当もない」場合や、「資格取得のための費用を自費で負担させ、合格したときのみ取得費用を会社で負担し、給料に上乗せするような資格手当はない」という企業もあるのは事実です。
つまり、自分の企業が「どの資格に対して関連性を見いだし資格手当を出しているのか」ということを上司や人事部、就業規則などで確認したほうが良いということです。
○毎月手当金をもらえる可能性が高い資格と、合格報奨金が出やすい資格
毎月手当金がもらえることが多い資格は以下のとおりです。
あくまでも目安であり、企業によりますので、最終確認は必ずしてくださいね。
・宅地建物取引士(宅建)
・社会保険労務士(社労士)
・中小企業診断士
・基本情報技術者
・危険物取扱者
・診療報酬請求事務能力認定試験
これらは難易度や役立つ業種もばらばらですが、いずれも国家資格ということが共通しています。
ほかにも以下のような民間資格があります。
・ファイナンシャル・プランナー(FP)
・日商簿記
・インテリアコーディネーター
・秘書検定
などです。
ファイナンシャル・プランナーにかんしては、銀行、証券などの金融機関から、不動産、保険業まで幅広い業種で手当が期待できる資格です。
なお、一度合格したときのみに支払われる合格報奨金がもらいやすい資格は以下の通りです。
・建築士
・税理士
・TOEIC
資格手当の額って?
資格手当の額は非常にまちまちです。
5,000円から5万円くらいとかなり幅があります。
それは資格の種類によっても、企業によっても変わります。
平均値はありませんので、自分が勤務している企業ではいくらなのかは確かめるしかありません。
ちなみにあるケアセンターなどを運営する機関では以下のように一覧を公表しています。それによると、どの資格も基本的には一律1万円出していることが分かります。一方で資格がでないものもあります。
ほかの介護系の会社では同じ資格でも月額5,000円しか出ない、または資格手当自体がない場合もあります。
また、これらはこれからもずっとこの金額とは限りませんので、将来的になくなったり増えたりする可能性があることも知っておきましょう。
資格取得のメリットは資格手当だけではない
自分が従事する分野に関係のある資格が見つかったとしても、逆に見つけられなかったとしても、資格手当が資格取得のメリットではないことを知っておくべきです。
そもそも資格は、スキルを習得するための試験であり、手当をもらうための試験ではないですよね。
資格をとることで、業務に役立つ知識やスキルが習得できる、これが一番のメリットに他なりません。
結果的にそのスキルが企業に認められ、前向きな態度が評価されたり、リーダーなどに抜擢されるなど、具体的な昇進、給料アップに結びつくことになることもあるでしょうが、自分自身のスキルアップの手段として考えていきたいものですね。