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将来性はある?ない? SEの現状や生き残る方法について

公開日: 2021.03.07
最終更新日: 2021.03.07

将来性はある?ない? SEの現状や生き残る方法について

エンジニアを目指している方のなかには、SE=システムエンジニアに興味をもっている方もいるでしょう。
しかしSEの将来性について不安を持つ方も少なくないと思います。
そこで今回はこのSEの将来性について改めて考えていきたいと思います。

SEの需要

IT業界の発展にかんしてはどなたも疑問をいだく方はいないでしょう。
またそれと同時に、IT業界に従事する人材も今後ますます必要となると言えます。
経済産業省が出している数値によると、2030年における人材不足は少なくとも16万人と計算されています。
さらに、発展の状況、条件によっては約79万人も不足するという試算もあり、そういった意味からするとSEの需要は期待できると言っていいでしょう。

 

※出典:経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備

 

 

SEは将来性がないと言われる理由

一方で、SEという職業には将来性がないと主張する方たちもいます。
その理由は年を取ると年々厳しくなる職種と言われているからです。
ではなぜ年をとると年々厳しくなるのか、その背景について説明していきます。

 

○仕事がハード

SEは一般的にハードな職業と言われています。身体を使った作業ではありませんが、納品日を守るために締め切り日前は残業続きになることが多いためです。
ほかの職業と比較してダントツに多いということではありません。
締め切りがあるほかの職業と同じように、締め切り日前にはまとまって残業日が続くこと、「締め切り日までに間に合わさなければならない」という思いが、精神的にも負担がかかるといった2つの意味でハードだと言われています。
若いうちは、その困難を乗り越えていくことにより達成感を味わえたり、やりがいを感じたりすることもあるでしょうが、人は年を取るにつれて、体力的、精神的にそれが苦痛に感じるものだからです。

 

○新しい知識に追いつけなくなる

IT業界はつねに発展している分野です。
システムエンジニアも、最初に知識を得てしまえば、ずっとその知識で仕事ができるわけではありません。
システムエンジニアは、クライアントと開発を行うエンジニアとの間に立ち、クライアントの要望にのっとった仕様決め、開発エンジニアのための設計書作成などを行う仕事ですので、つねに最新技術に対し知識を更新していく必要があるのです。
つまり、あくまでも現場にいる限りは、新しい知識に貪欲でなければならないのです。
年を取ってくると、人はどうしても新しいことを覚えるのが難しくなります。
もちろん、全員ではありません。なかには、どんどん知識レベルをあげるなどして、最後まで周りを凌駕する存在で居続けるシステムエンジニアもいます。

 

SEは諦めるべきか

SEは年を取ると厳しくなるということから、「SEには将来性がない」と悲観し、SEへの道を諦める必要はありません。
先述した点はデメリットとも言えますが、SEの年収はほかの職業に比べて高額と言われており需要も期待できることから職業として魅力的であることにはかわらないからです。
また、比較的年収に差が生まれてしまう女性でも差が少なく、平均年収が高いこともポイントです。
実力さえあれば稼げるのがシステムエンジニアという職業なのです。
下記の表はSEの年齢別の年収です。女性にかんしては65歳以上のデータがないためグラフがありません。

 

※厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より作成

 

もっとも年収が高くなるのは50~54歳では男性は726.9万円、女性でも610.6万円台とかなり高額な年収をもらっていることが分かります。
国税庁によると、給与所得者、つまりサラリーマンの平均年収は461万円ですが、男性、女性に分けると、男性が567万円、女性が280万円とかなり差があることも特徴です。
つまり2倍程度も差があるのに対し、SEは差が少ないということが言えるのではないでしょうか。

 

SEが生き残るためには

では、SEが将来性を明るいものとするためにどのようなことに気をつけていけば良いかについて考えていきたいと思います。

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プロジェクトリーダーを目指す
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SEは、開発のなかでも上流工程に位置する立場です。
実際の開発はプログラマーが、テストはテスターが行いますから、SEは仕様を決めたり、進行状況を管理したりする立場となります。
とはいえ、その開発にも大きなものと小さなものとがあります。
大きなプロジェクトになればなるほど、さらにそれを管理するプロジェクトリーダーなる役割が必要となります。
場合によって一般はSEの指導、育成に携わるということも出てくるかもしれません。
もしSEとして現場にずっと関わっていきたいという希望がないのであれば、こういった上級職を目指すことをおすすめします。
企業の規模によっては、プロジェクトリーダーの次にプロジェクトマネージャーといった職が用意されている場合もあります。
いずれにせよ、SEとしての知識はもちろん、人の管理や指導ができるようなマネジメント力が要求されます。
また、システム開発は企業のためではありますが。もともと利益を追求してのことですから予算に対する知識も必要です。
いかに大きな(売り上げの多い)プロジェクトを請け負えるか、いかに、少ない人員で短い期間でコストをかけずに納品にこぎつけられるか、システムにかんする技術的な知識のほかに、経営者的な考え方を理解し体得する必要があるのです。

 

▽期待できる年収は?

SEのなかでも、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった職に特化した年収調査結果がないので一概には言えませんが、実際にプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった役割を募集している例はありますので、あくまで一例としてご紹介していきます。(2021年2月14日)

【case1】介護サービスを展開している企業にむけてのシステム開発
一般SE・・・月給30万円以上を保証
プロジェクトリーダー・・・月給40~80万円
プロジェクトマネージャー・・・月給50~80万円

【case2】クラウドコンピューターサービスのシステム開発
一般SE・・・年収500万円(月給35万円+賞与)※35歳、経験10年の例
プロジェクトリーダー・・・年収650万円(月給42万円+賞与)※35歳、経験14年の例
プロジェクトマネージャー・・・年収855万円(月給45万円+賞与)※36歳、経験17年の例

 

求人情報に一般システムエンジニアとプロジェクトリーダーなどの年収差がはっきりと書かれているものは限られていますが、ほとんどの求人情報での給与額は30万円~50万円などと差があるのが一般的です。
その金額の差は、SEとしてあくまで要件定義や設計までしかできないのか、クライアントへのヒアリングや折衝などが行えるのか、ほかのSEなどを指導できるのかなど、プロジェクトリーダーやマネージャーとしての資質で変わってくると推測されます。
つまり、SEとしての道を歩み始めたとして、そのあとは、折衝力やマネジメント力をつけプロジェクトリーダーやマネージャーを目指すことが将来性の確保につながることを念頭に置いておきましょう。
ちなみに会社を選ぶ際には、プロジェクトリーダーやマネージャーへの研修制度があるなど具体的に書かれているところを選ぶことがおすすめです。

 

 

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スペシャリストを目指す
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システム設計を請負う企業はたくさんあります。
そのなかでも、金融系のシステムや組み込み系のシステムなど分野に分かれており、それぞれの分野において他の追従を許さないといった優良企業が必ずあります。
そういった企業は四年制大学を卒業したエリートを新卒採用するか、ほかで十分経験を積んだ人を中途採用するかのどちらかです。
もし、あなたがいま学生で落ちてしまったとしても、業界トップとは決して言えないような企業でSEをしているとしても、経験を積み、その業界でトップの地位を確保している企業に転職できるよう努力をするべきと言えます。
トップにいるような企業はどの企業でもノウハウが蓄積されています。
最新の知識を得たり、スキルを向上させるにはこの上ない最適な環境が用意されていると言えるでしょう。
SEでも、その道のスペシャリストであれば、将来性を確保することができますので、マネジメントより現場にいたいという方が、スペシャリストを目指すことをおすすめします。

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伸びている分野に転向する
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IT業界はもともと発展の激しい分野ですが、AIの進化でまた激変をすることが想定されます。
AIが分野を問わずシステム開発にどのような影響を与えるかは計り知れないところであります。
ほかにもIoTやデータサイエンスなどと比較的新しい技術においては、まだまだSEも開発エンジニアが不足している状態です。
そういった意味では、このように今伸びている分野に転向することが将来性に繋がると言えます。

 

 

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SE経験を活かした別の職種に
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SEとして将来性を確保するということで説明してきましたが、思い切ってSE経験を活かした別の職種に就くこともおすすめです。
たとえばITアーキテクトやITコンサルタントといった道です。
ITアーキテクトとは、とても抽象的な言葉ですが、企業に最適なシステムの設計を提示するといったような役割です。
SEよりもより大きな面でとらえて設計を行いますが、確実に目指すには、IPA(情報処理推進機構)が運営・管理している「システムアーキテクト試験(SA)」を合格しておくことをおすすめします。国家資格ということもあり、合格率も15.3%(令和元年実績)と難易度は非常に高いですが、合格するために勉強することにより、システム開発の上流工程を主導する豊富な業務知識や分析力を確実にものにできると言えるでしょう。
あくまで上流の立場ということで、セキュリティやデーターベース、ネットワークなどに対する特別な知識は求められません。つまりゼネラリストという立場であり、SEの経験を十分に活かすことができる職種と言えるでしょう。
一方でITコンサルタントも少し似通った立場であり、クライアントとなる企業の問題点に対しシステムの提案をするといった意味で、SEの上流工程に携わる役割と言えます。
こちらもSEでの経験を十分活かすことができますので、SEからこうした職種に転向することもひとつの手と言えるのではないでしょうか。

 

SEを目指している方へ

今回はSEの将来性ということをテーマにしてきました。
SEには将来性があるという意見も将来性がないという意見も、どちらかだけが正しいとは言えないことがお分かりいただけたと思います。
SEという職種だけでなくIT業界自体が、ほかの業界と比較しまだまだ発展の速度が早い業界であるため、どうしても常に新しい知識を会得することが重要です。
それがやりがいでもあり、ほかの分野の企業や経済を引っ張っていくことになるわけですから、とても意義がある仕事と言えるのではないでしょうか。
女性でも年収が高いことからお分かりいただけるように、実力がものを言う世界です。
厳しいこともあるでしょうが、ぜひSEへの道を、チャレンジしていただけたらと思います。

 

 

 

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