プログラマーのやりがいや人気の理由って?大変さや将来性についても解説!
子育て中の方やサラリーマンの方たちの間で、プログラマーを目指す人が増えています。
プログラマーという職業はなぜ、これほど注目を集めるようになったのでしょうか?
今回はプログラマーに興味がある方に向けて、プログラマーのやりがいや人気の理由、そしてプログラマーを目指す前に知っておきたいその大変さ・将来性についても解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
プログラマーのやりがいって?
プログラマーという職業は、プログラムを組むのが仕事です。
社内の業務システムや銀行などの基幹システム、アプリケーションやWebサイト、さらにはゲームなどその対象もさまざまです。
プログラマーの就職先、働き方としてはいろいろありますが、一般的に企業(クライアント)から開発・制作を請け負い、SEなどによって作られた設計書に基づきプログラムを書いていくというのが業務となります。
そういった業務を行ううえでは、下記のようなやりがいがあります。
◆知識やスキルを活かせる
プログラミングを行うにはプログラミング言語を習得する必要があります。
自分が頑張って習得した知識やスキルを活かして仕事ができるというのは大きな喜びであり、やりがいもひとしおです。
◆最先端の知識に触れることができる
プログラミングという分野は、技術革新が激しいことで有名です。
つまり、プログラマーでいる限りは勉強し続けなければならないということですが、常に最新の知識に触れられるというのは技術者にとって良い刺激になります。最先端に立っているという自覚が持て、やりがいを感じることができるはずです。
◆形に残るものを創り出す喜びがある
プログラムはものづくりと同じ喜びがあります。
自分が考えたとおりにプログラムが実際に動くと、何事にも変えがたい喜びが生まれるといいます。
また、これらのプログラムは、企業内部やインターネット上でシステムとして残り続けます。
ものを生み出す喜び、自分の手仕事が残る喜びは、そのままやりがいへと繋がります。
なかには、自分の子どものように感じるというプログラマーもいます。
◆人に感謝される
プログラムは企業のため、人のために組むものです。企業の担当者やユーザーから感謝をされる仕事といえます。
「仕事が楽になりました!」など皆から感謝されることも多く、やりがいを感じることができます。
◆チーム制で働ける
プログラムは1人で行うケースは少なく、1つのプロジェクトを複数人のプログラマーと分担して一緒に作業します。
ほかにもプロジェクトの大きさにより、SEやディレクター、テスターなどさまざまな役割の人たちと一緒に1つのシステムを作り上げていきます。
そのため、皆で協力していくという喜びが生まれ、それがやりがいに繋がるのです。
◆達成感がある
担当するプロジェクトによりますが、プログラムの仕事は1日、2日で終わるものではありません。1ヶ月、2ヶ月、場合によっては1年かかるものもあります。
その期間が長ければ長いほど大変ではありますが、その分達成感が生まれます。
フルマラソンを走りきったようだと表現する方も。それがやりがいを生んでいるといえるでしょう。
◆社会に貢献できる
病気で苦しんでいる人や、シニアなどで介護を必要としている人のため、または住民が利用している公共機関、サービスなどに、システム開発という側面から貢献することができます。
プログラマーが人気の理由
やりがいが多いことが分かったプログラマーですが、人気の理由は他にもあります。
どんなものがあるのか見ていきましょう。
1:手に職をつけることができる
プログラミングは高度な技術であり、身につけてしまえば一生もののスキルになります。
どんどん技術は革新されていくので最新情報はチェックしておく必要がありますが、一度子育てのために休職しても再び仕事に就きやすい職業だといえます。
2:在宅ワークがしやすい
プログラミングは基本的に、パソコンに向かって黙々と行う作業です。
打ち合せなどを行うこともありますが、それ以外は自宅で作業が行えます。
そのため、リモートワークを取り入れている企業は多く、オフィスに通うことなく仕事をしている人がたくさんいます。
また、業務委託の仕事も多数あり、フリーランスを目指す方や副業を探している方に人気となっているのです。
3:独学でも学びやすい
プログラマーになるためにはプログラミング言語を学ぶことが必要ですが、専門学校などに通わずオンラインスクールを受講したり、参考書や無料の解説サイト、動画を閲覧したりして自分自信で習得することも可能です。
プログラミング言語によっては開発用の環境を整える必要がありますが、そのやり方についてもインターネット上に情報がたくさん見つかります。
中には、一般的なパソコンさえあれば特別な環境を揃えずに実行できるものもあるので、比較的敷居の低いものから覚えていくという方法もあります。
4:仕事が見つけやすい
プログラマーを募集する案件はたくさんあります。
未経験でも可としているところもあるので、とにかくすぐに働きたいという方にもぴったりです。
5:キャリアアップが可能
プログラマーは、さまざまなプログラミング言語を覚えたり、知識をより深めていったりすることで、スペシャリストとしてキャリアを積んでいけます。
さらに、プログラマーとしての経験を活かして、SE(システムエンジニア)やPL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)などといった上流工程の担当者としてキャリアアップすることも可能です。
スペシャリストになるかジェネラリストになるのか、道が選べるところもポイントですね。
プログラマーの就職先
プログラマーにはどのような就職先があるでしょうか。
活躍の場を紹介していきます。
・SIer(エスアイヤー)……システム開発を請け負う企業。
システムインテグレーターとも言われます。
・アプリケーション開発会社……パソコン用、スマートフォン用のアプリケーション
を開発する企業
・Webサイト制作会社……Webサイトを制作する企業
・一般企業……社内のシステム開発を請け負います。
・フリーランス……業務委託を受注します。
プログラマーを目指している方の中には、フリーランスに憧れているという方も少なくないでしょう。
しかし、未経験でいきなりフリーランスになると、受けられる仕事は限られてくるうえ、報酬額も低めの傾向があります。
したがって、将来的にフリーランスを目指している方でも一度は会社員プログラマーとして経験を積み、実績をつくってからフリーランスになることをおすすめします。
また、フリーランスの場合は自分で確定申告を行う必要があるので、プログラミングなどIT関連の知識以外に、確定申告など税制に関する知識を得ておくとよいでしょう。
プログラマーの大変なところ
プログラマーという職業には、大変な部分もたくさんあります。
実際に仕事に就いたときに「こんなはずではなかった」などとがっかりし、仕事を続けることを断念するといった事態にならないよう、プログラマーという職業における大変なことを予習しておきましょう。
1:常に知識更新が必要であること
プログラミングは一度覚えてしまえばそれで終わりというわけではありません。
新しい技術が発表される度に情報をチェックして知識を更新していく必要があります。
それをやりがいと感じる方は多いですが、年を取るに従ってキツいと感じる部分でもあります。
経験を活かしてプロジェクトの進行やスタッフを管理する立場にキャリアアップすることで、第一線から退くことも可能です。
2:納期があること
プロジェクトには必ず締め切りがあります。
企業から仕事を請け負ううえで、納期は常に意識していなければなりません。
思ったように進まない、もしくはトラブルが発生してしまうと、締め切り間際には必然的に残業続きになります。
その結果、精神的にも体力的にも過大なストレスとなるでしょう。
3:現場ならではの大変さがあること
プログラマーはSEやPMなど、上流工程にいる担当者の作成する設計書に従いプログラムを組みます。
プログラミングを実際に行う現場の立場からすると、設計書の精度や納期面で不満が出ることもあり得ます。
とはいえ、プログラマーというプロフェッショナルな身であり、与えられた仕事である以上は責任をもって仕上げることが求められますが、それをストレスに感じる方も多いです。
プログラマーの将来性について
プログラマーには将来性はあるのでしょうか。
基本的にはIT業界は人材不足の傾向があり、プログラマーの仕事もなくなることはないといえます。経済産業省の調査では、2030年には約58万7千人、場合によってはそれ以上の人材不足になると試算されています。
※出典:経済産業省 平成29年「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」
しかし、知っておきたいのは不足する分野と過剰供給になる分野があることです。
現在、初心者やプログラミング言語を知らない未経験者でも、簡単なものであればスマートフォンアプリをつくれるサービスも開発されていますし、AIの急速に発展により、プログラマーが不要となる分野も増えると予想されています。
一方で、家電や家の窓、お風呂などの設備とインターネットをつなぐIoTや宇宙開発、ウエラブルデバイスなど、新たな分野でプログラマーの必要性が増しています。
つまりプログラマーは、需要のある分野におけるプログラミング言語を学ぶことにより、将来を明るいものとすることが可能なのです。
今まで説明してきたとおり、プログラマーという職業には魅力、そして将来性がたくさんあります。
プログラマーを目指す皆さんは、安心してプログラマーを目指していただきたいと思います。