フリーランスデザイナーに求められるポートフォリオとは?知っておきたいサイトについても解説
目次
Webデザイナー、とりわけフリーランスデザイナーを目指している人は、Web制作会社や一般企業などに勤務するデザイナーとは異なり、ポートフォリオの作成が必要不可欠です。
また、フリーランスデザイナーであるからこそ知っておきたいWebサイトもあります。
今回は、フリーランスデザイナーを目指している方に向けて、求められるポートフォリオや知っておくと便利なWebサイトについて解説していきたいと思います。
ポートフォリオとは
ポートフォリオは作品集といった日本語で説明されていることが多いです。
つまり、今まで自分がつくった作品をまとめたものということになりますね。
自分が制作してきた作品を載せるということに変わりはありませんが、フリーランスにとってポートフォリオとは、仕事を受注するために自分をPRするツールといった重大な役割を持っているのです。
フリーランスの場合、雇用されているサラリーマンとは異なり、都度仕事を受注し、仕事をした分だけ報酬を得るといった流れになります。
たとえばその案件が1ヶ月あたり10万円のものでも、数ヶ月分の給料に匹敵しそうな100万円のものであっても、それとは別に、次の契約をしていかないとフリーランスとしてはやっていけませんので、仕事を受注し続ける必要があります。
企業に勤務するサラリーマンであれば、1回面接に合格し採用されれば、基本的にずっと給料をもらい続けることができますよね。でも、フリーランスの場合は案件ごとに契約をするので、1件ごとに応募し、都度自分をPRしていくことが必要なのです。
もっとも、フリーランスWebデザイナーの場合でも、クライアント企業とそれぞれ契約するのではなく、Web制作会社などに登録して仕事を流してもらうという方法をとる方もいます。その場合、そのWeb制作会社に応募するだけなのでポートフォリオの提示が必要になるのは1度のみです。
しかし、フリーランスデザイナーの場合、確実に継続して仕事がもらえるという保障はどこにもありません。
急に仕事がもらえなくなったら別のところから仕事を受注する必要が出てきます。
したがって、自己PRに使えるポートフォリオはとても重要なものといえるのです。
○履歴書や職務経歴書とは違う
仕事を受注するために自己PRに使うということで、「履歴書や職務経歴書みたいなもの?」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、フリーランスのWebデザイナーにとっては、もっと重要で強力なツールといえます。
そもそも企業がWebデザイナーを必要とした募集した場合、企業の担当者はあなたがどれくらいのスキルや提案力を持っているWebデザイナーなのかを知りたいと考えています。
しかし、履歴書で分かるのは「Web制作会社に勤務経験があること」くらいですし、職務経歴書でも、あなたがどのような会社でどのようなことに携わっていたのかもう少し具体的に分かる程度です。
そのような情報だけで企業担当者はあなたを信頼して契約を結んでくれるでしょうか?
一般的に、Webデザイナーとして実力が十分に分からなければ契約はしないでしょう。
ポートフォリオでは実際にあなたが作成したWebサイトを視覚的に確認することができます。そこで初めてあなたがどれくらいのレベルであるかを知ることができ、契約に進めることができるのです。
フリーランスデザイナーに必要なポートフォリオとは?
次に、ポートフォリオをどのような作品集にすればいいのか、その作り方やポイントについてお話ししていきたいと思います。
なぜなら同じフリーランスでも、Webデザイナー、イラストレーター、プログラマーなど、職業によってポートフォリオの作り方も変わってくるからです。
○WebデザイナーのポートフォリオはずばりWebサイトをつくること
Webデザイナーの作品とは、ずばりWebサイトということになります。
さらに言うと、WebデザイナーのポートフォリオもWebサイトで用意すべきです。
ポートフォリオは紙で用意する方法と、パソコンで見られるファイルにする方法があります。
フリーランスの方がポートフォリオを事前に見せて欲しいと言われた場合、一般的にメールに添付するケースが多いです。一方で、面接が用意されておりその際に見せる場合は、プリントアウトしたもの、またはパソコンを持って画面で見てもらうことが多いかもしれません。
しかし、Webデザイナーの場合は基本的に自分自身のWebサイトを開設し、そこに自分のこれまでの実績を掲載してポートフォリオとして見てもらうことが一般的です。
まとめると、フリーランスデザイナーになろうとしているあなたは、あなた自身のポートフォリオサイトを開設することが最初のステップだといえるでしょう。
フリーランスデザイナーのポートフォリオには何を載せる?
フリーランスのWebデザイナーの場合、何を載せるかあらかじめ知っておくことが重要です。
なぜなら、企業の担当者が知りたい情報が入っていなければ、せっかくポートフォリオサイトを開設しても自己アピールにならないからです。
ということは、逆に考えると「企業の担当者は自分の何を知りたい?」という視点で作ったポートフォリオであれば、仕事を受注しやすくなるといえます。
(1)プロフィール
履歴書と同じように、自分のプロフィールを掲載します。
ある程度フォーマットがある履歴書とは異なり自由に書くことができるのがポートフォリオですが、以下のようなものを載せるのが一般的です。
・顔写真
・氏名
・生年月日
・経歴
・あいさつ文
・仕事に対する考え
・自己PR文
なお、顔写真はスーツを着用したものでなくて大丈夫です。
ただし、あまりにもラフな服装や、スポーツをやっているときの写真など、印象づけることを目的として変わった写真を選択するのは避けた方がいいです。
写真を用意するときは、「信頼できそう」「一緒に気持ちよく働いていけそう」など、『信頼感』『親近感』の2つのワードを意識しましょう。
それぞれの項目は簡潔にまとめることをおすすめします。
自己PR文に500字、600字と長文を書こうとする方がいますが、伝えたいことをここで全部詰め込む必要はありません。
要約し、簡潔に200~300字程度で抑えておき、面談があればその際に口頭で補足するようにしましょう。
(2)スキル
Webデザイナーとして必要な知識やスキルをどれくらい持っているかを示しましょう。
企業担当者はあなたがどういったスキルを持っているか具体的に知りたいと考えています。
そこで、「人を惹きつけるような動的なWebサイトを製作することができる」などと抽象的な表現ではなく、できるだけ相手に分かりやすいよう、リスト化するなどして項目ごとに表すことがおすすめです。
具体的には、一般的に必要とされるスキルを箇条書きにして★印や数字でレベルを表したり、レーダーチャートにしたり、視覚的にぱっと分かりやすくすることがおすすめです。
そうすれば企業担当者は、あなたがどのようなスキルを持っていて、どのようなスキルが足りないのか一目で理解できるからです。
スキルがまだ乏しく、明確に示しづらいと考える方もいるでしょう。
その場合、マイナス印象を与えないような工夫をすることも可能です。
経験を非常に積んだ人の半分近いとしたら、5段階評価のうち3と書くよりも、3段階評価のうち2と書くといった方法や、特にスキルが乏しいと思われる項目については、「現在、スキルアップのため、○○の資格取得を目指しています」などと追記するといった方法です。
見せ方も、Webデザイナーとしてのスキルのうちと考えましょう。
ただし、自分を良く見せるために、できないことをできるように見せかけてしまっては、後でトラブルになる恐れがありますので、あくまで正直に、そしてできるだけ客観的に表すようにしましょう。
一般的に掲載したほうがよいスキルには以下のようなものがあります。
・HTML
・CSS
・JavaScript(またはjQuery)
・PHP
・WordPress
・Dreamweaver
・Illustrator
・Photoshop
・XD
また、ソフトウェア以外にも企業担当者が知りたいポイントは多々あります。
例えば以下のような事柄です。
・UI/UXデザイン
・SEO
・ワイヤーフレームの作成
・ECサイトの構築
・ディレクション
・クライアントとの折衝
Webデザイナーといっても、コーディングまでできないWebデザイナーもいると思いますが、HTMLやCSS、JavaScriptといったようなフロントエンド言語が使いこなせたり、WordPressの経験があったりPHPが使いこなせるのであれば、アピールポイントになります。
もしECサイトの構築経験があれば、扱えるWebサイトの幅も広がるため記載しておくことがおすすめです。
ほかにも、SEOなどマーケティングの知識があると他のWebデザイナーと差をつけることができます。
また、打ち合わせでクライントから希望をヒアリングした、クライアントに向けてWebデザインのプレゼンを行ったといった経験があれば、それもアピールポイントになります。
Webデザインでもチームを組んで進行を管理したり、イラストレーターやプログラマーなどにディレクションを行ったりした経験があれば、それも記載するとよいでしょう。
(3)過去の作品
必ず掲載したいのが過去に制作した作品です。
スキルを箇条書きにして数字などで客観的に表していても、実際にどのようなものを作ることができるのかがイメージしにくいからです。
過去の作品を掲載することにより、どの程度のものを作成してもらえるのか想像しやすくなるというわけです。
○ビジュアルを意識しよう
ポートフォリオは、まさにあなたが提供するWebサイトそのものです。
あなたがどのようなWebサイトを作っていくのか、ずばりそのサンプルになります。
単に分かりやすいポートフォリオを目指すのではなく、美しいビジュアル、かっこいいビジュアル、人を惹きつけるようなビジュアルを目指しましょう。
基本的には、トップページに自分自身の写真またはイメージ画像、コンセプトなどを掲載するほか、自分が過去に制作したWebサイトの画面をサムネイル画像として見られるようにすることが一般的です。
そこをクリックするとそれぞれのWebサイトについて詳しく見ることができるという設計がよいでしょう。
もちろんデザインは自由ですし、あなたの個性を発揮する場でもあるので、何を一番上に持ってくるか、トップページにどこまで情報を表示させるか、動画を使うのかなどは自分の好きなように決めることができます。
ただし、音楽系の仕事ではないため、BGMを埋め込むといった方は現実的に少ないですし、世界観を表すのにどうしても必要な場合以外は特におすすめはしません。
○説明を付与しよう
トップページのサムネイル画像、またはタイトル画像をクリックすると、各Webサイトの紹介ページに飛ぶというのが一般的ですが、どのようなことがらを紹介したほうがいいのかについて説明していきます。
・案件名、案件の種類、またはクライアント名
・URL
・公開年月日
・制作日数
・制作の規模(関わったメンバー数や役職)
・自分の役割や担当した範囲
※ワイヤーフレーム作成からコーディングまで、ディレクターとして全体に指揮・管理など
・ターゲットユーザー
・制作した環境や使用したツール・言語
・成果・・・アクセス数やコンバージョン率など数値として出せるもの
・クライアントからの要望と制作コンセプト、こだわり、発生した課題や解決の経緯など
実際にWebサイトのURLを掲載しておけば、企業の担当者がそのWebサイトを見ることができるのでWebサイトの動きなども確認してもらうことができます。
ただし、そのWebサイトをあなた1人ではなく、コーダー、イラストレーター、ディレクター、マーケターなど複数の担当者で制作した場合は、自分がそのプロジェクトにおいてどういう立場にいて、何を担当したのかはっきりと記載しておきましょう。
また、Webサイトはターゲットとなるたくさんの人にアクセスをしてもらい、売上げを上げることが目的であるケースがほとんどなので、それぞれの制作物でどれくらいのアクセス数を確保できたのか、また、その中から実際に申し込みや購入に至った件数、つまり成果を企業側の担当者は知りたがります。
できる限り具体的な数字で記載するよう心がけましょう。
最後に、Webサイトデザイン・制作というプロセスにおいて発生した課題やトラブルにどう対応してきたを紹介することもおすすめです。契約の段階で予算が折り合わない、後から機能追加を要望された、予定通り動かなかった、目標のコンバージョン率に到達できなかったなどといったような具体例をあげ、自分がどのように課題をクリアしたのかについても記載しましょう。
仕事に課題やトラブルの発生はつきものです。
企業担当者は、あなたがそれをどうやって乗り越えてくれるのか知りたいと考えているのです。
○掲載作品数
ポートフォリオの制作において、多くの人が疑問に思うのが掲載する作品数でしょう。
5,6点でいいのか、15点ほど載せるべきなのか、それによって制作の手間もポートフォリオの印象も全く変わってきますよね。
少なすぎると、まるであまり作品を作っていないみたいですし、多すぎても見る人が疲れてしまうかも、などと心配になります。
Webデザイナーのポートフォリオに載せる作品数は、基本的には10作品程度がおすすめです。
実績が多いことをアピールしたいばかりにたくさん載せようとする方もいますが、企業担当者もそんなに時間をかけて見てはくれない可能性があります。
また、それほどアピールポイントがない作品を載せていては、かえってマイナスにとられる可能性もあります。
特にアピールしたい作品に絞って掲載するようにしましょう。
そのほうが、もし、企業担当者から特定のWebサイトについて質問されても、それについて、特に工夫したところ、苦労したところなどの話が広がりやすいというメリットもあります。
また、数を絞る際には、ジャンルや雰囲気が偏らないことも重要です。
「この人はいつもこのパターンだな」と思わせてしまうようなポートフォリオだと、仕事受注のチャンスが狭まります。
「こんなバリエーションもあるのか」と思わせることで期待感を持たせることができ、さまざまな企業から選ばれやすくなります。
一方で、まだ実績数が少ない、またはアピールできるようなWebデザイン実績がないといった場合は、仮のWebサイトを作ることもおすすめです。
旅行会社やホテルなどから依頼がきたと仮定してデザインを実際に起こしてみるといったことです。
それならば、実績が少なくても企業に自分のスキルをアピールすることができます。
もちろんその場合は、仮定として制作したWebサイトであることは明記しましょう。
○掲載する順番について
掲載する順番は、時系列で、直近のものが最初に来るようにすることがおすすめです。
初期の作品から現在にいたるまでの成長も分かりやすいうえ、今、なにができるのか、どういった方向性にいるのかが理解しやすいからです。
なお、ジャンル別に掲載するといった方法もあります。
たとえば、美容室やエステなどのサロン系、たくさんの商品を表示させ申し込み・決済までできるECサイトや旅行会社のサイトなどでは、Webサイトの仕組みも方向性も全く異なります。ECサイトを開設したい企業はコーポレートサイトの実績にはあまり興味はありません。ECサイトの実績を知りたいはずだからです。
ジャンル別に分かれていれば、企業担当者が知りたい情報にすぐにたどり着くことができるようになります。
また、企業により求める雰囲気が異なるので、テイスト別に分けるというやり方もあります。
どのようなやり方で掲載するか、それもあなたの個性であり自由です。
しかし、特に大きな理由がない場合は時系列が無難といえるでしょう。
○著作権問題や機密情報漏洩問題をクリアしよう
自分の制作したWebサイトといえども、その著作権は自分にはありません。
自分が企業に所属していた際に制作したものであれば、その企業に所属するものなのです。
とはいえ、ポートフォリオに掲載してはいけないとまではされないケースが多いです。
また、その企業で働いていたことにより知り得た機密情報を漏洩することは禁止されています。
ポートフォリオを作る際、企業に損害を与えてしまうような事柄を掲載してしまうとトラブルになる恐れがありますので注意しましょう。
アクセス数、PV(ページビュー)、コンバージョン率などは特に気をつける必要があります。
どうしても掲載したい情報がある、著作権問題や機密情報漏洩問題について心配な部分がある場合は、あらかじめ元の企業担当者に確認するとよいでしょう。
(4)料金や問い合わせ先
フリーランスで仕事を受注するには、おおよその費用を掲載しておく方もいます。
まったく料金が分からないWebデザイナーにはなかなか頼みづらいという側面があるからです。
請け負う内容についておおまかな費用を掲載するといった形になります。
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・コーポレートサイト(5ページまで) 10万円~
・コーポレートサイト(10ページまで) 20万円~
・コーポレートサイト(30ページまで) 50万円~
・ECサイト(20ページまで) 30万円~
・LP 5万円
・ロゴデザイン 1万円
・バナー制作 1万円~5万円
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もちろん、「この人でなければだめだ」というほどの個性・デザイン力を持っているのであれば、料金が掲載されていなくても問い合わせてくるでしょうし、ポートフォリオとは別に問い合わせフォームを挿入したブログなどを開設し、料金はそちらで案内するといったことも可能です。
どちらがおすすめということはありません。
自分が仕事を受注するうえで、やりやすい方を選ぶとよいでしょう。
ポートフォリオサイトの作り方とポイント
ポートフォリオに掲載すべき内容についてはお分かりいただけたと思います。
では、ポートフォリオはどのように作ればいいのか、そのポイントについて説明していきたいと思います。
1:ゼロからつくろう
WebデザイナーはWebサイトをデザインする仕事ですから、今持っているあなたのスキルを総動員して制作することをおすすめします。
Webデザイナーでない方々、たとえばイラストレーターやフォトグラファーといったクリエイターの中には、ポートフォリオ作成サービスを利用する方も増えてきています。
好みのフォーマットを選んで自身の作品画像をアップするだけで、コーディングやインターネットに関する知識がなくても簡単にポートフォリオサイトを開設できるためです。
また、イラストレーターならイラストに特化したサイトをつくれたり、企業とのマッチングサービスも提供されていたりと、仕事を受注しやすくなるさまざまなメリットがあります。
しかし、Webデザイナーの場合は違います。
そういったサービスを利用してしまうと、「コーディングできないのかな?」「デザイン力に自信がないのかな?」などと思われてしまいます。
自分自身のWebデザインスキルをアピールするせっかくのチャンスを失ってしまうことになるのです。
どうしても時間がない、そこまでコーディングやデザインに自信がないという方はWordPressでスキンを活用するのがおすすめです。
2:レスポンシブにしよう
パソコン、タブレット、スマートフォン、どの端末で見ても最適な画面表示になるようレスポンシブデザインにしましょう。
現在、パソコン以外のデバイスでのアクセス数が増加しており、デバイスごとに最適な画面を表示させるのは常識となっています。
3:ビジュアルと文章の比率
画像などのビジュアルを多めにするのか、文章を多めにするのか、その比率に迷う方も多いです。
画像が多めのポートフォリオの方がすんなりと入ってきやすい面はありますが、中身がないと感じる方も出てくるでしょう。
もしWebサイト制作会社と契約を結び、紹介された案件をどんどんこなしていくのであれば面談をすることが前提でしょうから、ポートフォリオを見せながら直接口頭で説明していくことになるでしょう。
その場合、長々と説明を書くよりも、ビジュアルが多めなほうが、話を進めやすいといえます。読めば分かる資料にしてしまうと、話を聞いてもらいにくくなるからです。
一方で、不特定多数の企業からポートフォリオを通じて仕事を請け負うようなフリーランスデザイナーになりたい場合は、ポートフォリオだけである程度自分の考え方、スキルなどを理解してもらう方が得策といえます。
ビジュアルをふんだんに使い訪問者を惹きつけつつも、知りたい情報をしっかりと載せることで自分の仕事を理解してもらうといった両面を狙うのです。
割合としては、半々、もしくはビジュアル対説明を6対4程度にします。
文字の大きさやフォントでも印象は変わりますので、制作した後は元同僚やWebデザインの知識がない知人等に見てもらい、言いたいことが伝わる、知りたいことが分かるポートフォリオサイトになっているかチェックしてもらいましょう。
4:一度作ったら終わりではない
ポートフォリオは一度作ったら終わりではありません。
もちろん、作品集として一度は完成させたとしても、あなたが別の作品を生み出す度に更新することを前提としましょう。
「最近の作品はないのかな」などと思わせてしまう恐れがあるためです。
過去の作品だけでなく、スキルについてもレベルアップしたと思ったら更新することをおすすめします。
フリーランスが知っておくと便利なWebサイト
フリーランスが仕事を受注するうえで、知っておくと便利なWebサイト、サービスを紹介していきます。
1:クラウドソーシングサイト
フリーランスデザイナーの場合、絶えず仕事を受注していく必要があります。
スキルに自信があるからとフリーランスになったはいいものの、ポートフォリオサイトを公開してもなかなか仕事が受注できないという方もいるようです。
そこでおすすめなのが、クラウドソーシングサイトを利用することです。
Webデザイナーを求めるたくさんの案件が掲載されています。
仕事内容や必要なスキル、報酬額についても書かれているので、自分に合ったものを選んで案件を獲得していきましょう。
ただしシステム利用料や手数料などがかかる場合がほとんどです。
たとえば手数料が20%という設定だった場合、10万円の仕事を請け負ったとしても2万円が手数料として取られてしまうことになります。(実際は別途消費税がかかります)
仕事がどうしても見つからない、まずは実績を増やしていきたいという方におすすめです
2:業務委託を紹介する求人サイト
求人サイトのなかには、フリーランスに向けた業務委託案件を多く取り扱うところもあります。
掲載元から掲載費用をもらっているので、フリーランスデザイナーが紹介料を払うといったことがない点がメリットです。
【おすすめ】ママワークス
3:マッチングサイトを利用する
Webデザイナーと企業とを結びつけるマッチングサービスを行っているサイトもあります。
自らアピールして仕事を得ることも可能です。
【おすすめ】workship
4:無料で使える素材サイト
ポートフォリオを作る際に役立つ素材のサイトです。
・写真AC https://www.photo-ac.com/
無料会員の場合は1日あたりのダウンロード回数が限られていますが日本人モデルの画像も多く見つかります。
・イラストAC https://www.ac-illust.com/
無料会員の場合は1日あたりのダウンロード回数が限られています。写真ACの姉妹サイトです。
・ICOOON MONO https://icooon-mono.com
自分で作ると時間がかかるアイコンが、無料でダウンロードできます。
・Unsplash https://unsplash.com/
無料画像が手に入ります。海外のサイトなので、かっこいいデザインのものが多いです。
5:初心者におすすめ ポートフォリオ作成サービス
時間がない、またはコーディングができないという方におすすめなのが、ポートフォリオ作成サービスです。
または、自分で制作するにしても他の人のデザインを参考にしたいという方も見てみるとよいでしょう。
・MATCHBOX https://matchbox.work/
Webサイトを作ることができるだけでなく、PDFに落とすことも可能なのがポイント。
PDFにすれば、メール添付や、印刷も可能です。
※出典:MATCHBOX
・Portfoliobox https://www.portfoliobox.net/jp
直感的なポートフォリオサイトが制作できます。
料金は無料ではありませんが良心的な価格であるうえ、1ヶ月から契約できます。
※出典:Portfoliobox
・Strikingly https://jp.strikingly.com/
独自ドメインでポートフォリオサイトが開設できるのがポイント。
複数持つことが可能なので使い分けもできますし、ショッピングカート機能もあるので可能性が広がります。
無料で使用できる画像も用意されているので、自前で準備する必要もありません。
なお、HTML / CSS / JavaScriptを埋め込めるので、自分用にアレンジできるという点ではWebデザイナーにもおすすめです。
※出典:Strikingly