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慣らし保育期間に育児休業給付金はもらえる?育休中の過ごし方についても解説

育児休業給付金が受給できる期間

育児休業をしている方がもらえるのが育児休業給付金です。 

出産に伴う産前産後休業があける8週目以降、子どもが1歳になるまで受け取ることができます。 

ただし、子どもを保育園に預けられないなどの事情で仕事復帰ができない場合、休業期間、および支給期間を延長することができます。 

延長できる期間は、1歳から1歳6ヶ月の期間、さらに条件が満たせば、最大で2歳までと 

なっています。 

待機児童が多い地域でも安心できる制度と言えます。 

 

ただし、この育児給付金をもらうには条件をクリアしていることが必要です。 

「本人が雇用保険に加入していること」「育児休業開始前の2年間に、1年間は雇用保険に加入していること」という受給資格を満たすことです。 

また、最近は育児休業期間中に在宅ワークなどの副業をする方が増えていますが、就業している日が1ヶ月当たり10日を超え、かつ就業時間が80時間を超えると支給されなくなります。もし上述の時間が超えなくても、支給される額によっては育児休業給付金が減額されます。 

(参照:厚生労働省「育児休業期間中に就業した場合の 育児休業給付金の支給について」) 

なお、育児休業給付金は育児休業をしている方に支払われる給付金ですから、子どもが1歳になる前に仕事復帰をした場合は、受給できなくなるので注意が必要です。 

 

 

育児休業給付金についての関連記事はこちら 

育休明けに退職できるの!?育休後の転職や給付金について徹底解説 

慣らし保育中は育児休業給付金の対象になる

育児休業給付金がもらえる期間内に仕事復職をすると受給資格がなくなりますが、復帰をせず慣らし保育をしている期間は育児給付金の対象となります。
たとえば、子どもが1歳になったらスムーズに職場復帰できるよう、11か月になった時点で保育園に入れた場合、入所はしたものの復帰はしていない状態なので、育児給付金の対象者となるということです。
保育園によって、またはお子さんの性格などによって、慣らし期間はさまざまです。
2週間たっても慣れない子どももいれば、あっという間になじんでしまう子もいますが、最長で1か月程度は見ておく必要があるでしょう。
配偶者も対応が難しい、頼れる親族が近くにいない、職場に迷惑をかけたくないといった方は、保育園に入れるタイミングがあれば1歳未満でも慣らし保育を始めることが重要と言えます。

慣らし保育中の育児休業給付金について気をつけること

1歳なる直前に運よく保育園に入所することができ慣らし保育が始まったとしても、なかなか馴染めず、慣らし保育期間中に1歳が過ぎてしまった場合は、どのような待遇になるのでしょうか。
事情を説明することで会社に育休延長を認めてもらえたとしても、育児給付金の延長は認められないでしょう。
公務員が加入する共済においては給付金の延長が認められるケースもあるようですが、一般の会社員が加入する雇用保険の場合はそういった定めがなく、現段階ではハローワークや勤務する企業に事情を説明しても延長してもらえないと認識しておいたほうが良いでしょう。
そういった意味では、待機児童が多い地域においては、あらかじめ備えをしておくことが必要と言えますね。

慣らし保育の期間と、預かり時間はどのくらいなの?

保育園も決まり念願の仕事スタート!と思っても、ほとんどの場合保育園では「慣らし保育」からスタートです。ですから、保育園初日からバリバリ働けるわけではなく慣らし保育期間を終えてやっと仕事に復帰ができます。

慣らし保育とは文字通り、子どもを保育園生活に慣れさせるための練習期間です。園によって多少の違いはありますが期間はだいたい一週間から二週間ほどで、預かり時間は2時間から3時間の短時間からスタートし、そこから少しずつ保育時間を長くし最終的には保護者の就労時間に合わせた保育時間まで慣れさせていきます。

子どもにとっても初めてママと離れて過ごすので、今までと生活環境が大きく変わるり子どもによっては慣らし保育が上手くいかず期間が延びてしまう子もいます。慣らし保育の期間は初めから正確に分からないため、慣らし保育中は復職せず様子を見て、慣らし保育が終わったあとに復職するママも多いようです。

またこの慣らし保育期間は、これから働きながら家事・育児を両立していくママにとっても大切な準備期間といえます。この期間にどういったことをやっておくべきか、また復職前の慣らし保育中にやっておくと良いことなど、3つ紹介します。

復職前の慣らし保育中は、どんなことをやっておくと良い?

その1:心身ともにリフレッシュする

慣らし保育で子どもを保育園に預け、久しぶりに一人の時間を得るってママも多いのでは?妊娠期間から出産、休む間もなく育児と忙しい日々を過ごしてきたと思います。
そして復職後はより一層バタバタと忙しい日々が続きます。そのように休みなく忙しい日々を過ごしていると、ママ自身が倒れてしまうかもしれません。慣らし保育中はできるだけゆっくり過ごしリフレッシュしましょう。

 

◆美容院に行く

 

育児や家事に追われて美容院に行けなかったママも多いと思います。復職前には、リフレッシュを兼ねて美容院でケアしてきてはいかがでしょうか。子どもを気にせずゆっくりと施術を受けるだけでモチベーションも上がりますよね。

 

◆病院や整体などで身体を整える

 

子育て中はママの病院は後回しになりがちですよね。でも、もし普段の体調で気になることがあれば慣らし保育中に病院に行くことをオススメします。仕事を始めれば、更に病院に行きにくくなってしまいます。また産後でボロボロになった身体を、整体などで整えてもらうのも良いでしょう。

 

◆お昼寝をする

 

子どもが産まれてから一人でゆっくり寝る時間は取れていましたか?もちろん、仕事を始めたら疲れたからと言って、お昼に少し仮眠を取るなんて絶対できません。
ですので、慣らし保育中にしっかりと寝て心身ともに休めることも大切です。

 

◆買い物やランチに行く

 

子どもが一緒だと難しい買い物やランチ。ゆっくりとウインドウショッピングを楽しみながら合間にランチ、というのも楽しいですよね。何気ないことがママにとって良い気分転換になったりします。

保育園からの呼び出しがあるかもしれないので思いっきり羽を伸ばすことは難しいかもしれませんが、まずはママ自身にお休みをあげてくださいね。

 

その2:仕事の準備

産休前までは働いていたとはいえ、ブランクができています。しかし新入社員ではないので、復職後すぐに即戦力として働かなければなりません。でも、出産後初めての仕事で何を準備していいか分からないママもいるのでは?ここでは何を準備すべきかを紹介します。

 

◆仕事のノートや資料を見直す

以前使っていたノートや資料がある場合は、それに目を通し自分の業務内容を思い出す作業からしてみましょう。もし可能であれば、職場から新しい資料を送ってもらうのも良いですね。それらの資料やノートに目を通し、頭の中でイメージトレーニングをしてみるのもオススメです。

 

◆職場の環境を確認する

 

産休育休が長ければ長いほど職場の環境は変わっていきます。以前働いていたままの部署や上司の元に戻れる場合もあれば、そうではない場合もあります。ですから可能ならば復帰後の配属先や上司などを確認し、挨拶しておくと良いでしょう。なぜなら以前とは違い子どもがいるので、どうしても職場に迷惑をかけることも多くなるからです。挨拶をしておくことで職場もより理解してくれることでしょう。

 

◆仕事に必要な物をそろえる

 

仕事にはかかせないメモ帳やペンはもちろんのこと、パソコンを使う方はパソコンの環境を整えたり仕事着や靴などをそろえたりすることも大切ですよね。以前とは違い、子どもの送り迎えもあるのでヒールの高いパンプスではなく動きやすい物にする必要がありますし、通勤鞄も変える必要があるかもしれません。今一度、仕事に必要な物がそろっているかどうか確認しておきましょう。
やはり復職するなら仕事もバリバリこなしたいですよね。そのためには事前準備が大切になってきます。しっかりと準備し復職にそなえましょう!

 

その3:家族としっかり話し合う

ママが復職するには家族の助けが必要不可欠。
いざという時に慌てることがないように家族でしっかり話し合い、どこまで協力してもらえるのか以前に決めておくと仕事をしながら家事、育児の両立もしやすくなります。

 

◆パパと育児・家事分担を決める

 

仕事をしながらママ一人で育児も家事もこなすことは難しいです。ですので、パパにも育児・家事を分担してもらいましょう。今まではママが家にいたので、ママがメインで家事・育児をしていたかと思います。しかしこれからはママとパパの勤務時間や、収入に応じて育児・家事分担を決めていきましょう。
また慣らし保育中から、パパにも家事や育児をやってもらいパパも慣れることも大切ですね。

 

◆いざという時に誰が助けてくれるのか

 

子どもを保育園に預けていると、保育園から子どもの発熱などで「迎えに来てください」と連絡が来ることがあります。普段はママが仕事を抜け迎えに行っていても、どうしても仕事を抜けることができない時もあります。そんな時に、誰が代わりに子どもを迎えに行くのか事前に決めておくと良いです。もし祖父母が協力できるのであれば事前に相談し、いざという時は助けてもらうのも良いかもしれません。
ママが復職後、大変なのが家事育児の分担です。また保育園に行き出した子どもは、よく風邪をひき発熱もします。
そのたびにママが一人で対応していると、とてもじゃありませんが仕事なんてできません。
またアバウトに決めていると後々、夫婦喧嘩の元になりかねません。ですから事前に夫婦でしっかり話し合い決めておきましょう。すでに共働きをしている夫婦に相談してみるのも良いかもしれません。

育休からの復職を円滑にするためのヒント

■職場に対して

上司や同僚には、正直に「復帰後の状況は分からないことがある」ということを伝えておいたほうが良いでしょう。
育児休業の取得率が高ければ、育児休業後にはどういったことが想定されるか上司も同僚も理解している場合が多いものですが、実際に同じ部署やチーム内にいないと、その状況は想定しづらいものです。
復帰したら以前のようにしっかりと仕事をしてくれると期待されている場合、急に子どもが発熱して休みをとらざるを得なかったり、遅くまで仕事ができなかったりといった状況が続くと、同僚や上司も混乱するだけでなく、自分自身も周囲の目が気になり焦ってしまいがちです。
逆に無理して、子どもに熱があるのに保育園に預けてしまい、かえって迷惑をかけたり、症状を悪化させてしまうことは避けなければなりません。
そういった意味では、上司に、復帰後にどのような状況が想定できるか報告、相談し、同僚にも理解してもらう努力が必要でしょう。

 

そのときのポイントとしては以下のようなことがあります。

・復帰して頑張りたい気持ちは伝える
・復帰後に想定される問題点を伝える
 (保育園のお迎え時間があるため、少なくとも退社しなければならない時間のこと。急な発熱などにより早退や欠勤があり得ること。)
・配偶者や両親の協力が得られない場合、その現状を伝える
・ほかにも想定外のことが起こり得ることを伝えておく。

 

とくに上司には「復帰後の働き方の相談」ということで、育児休暇中にお話しできる機会を設けることをおすすめします。
育児休業中に時間をとってもらうことが難しい場合には、実際に復帰して1日目に面談が可能かどうか訊ねてみると良いでしょう。
その際に、さきほど挙げたポイントは整理してお話しすることのほか、場合によってはフレックスタイム制や短時間勤務制度(時短制度)の利用についても相談することもおすすめです。
ただし、注意したいのは以下の点です。

「周囲に助けてもらうのが当たり前と思わないこと」

お互い、持ちつ持たれつですし、労働者の育児休業制度も時短制度も権利ですから、つい当たり前と思ってしがいがちですが、やはり、急な早退や欠勤は、周りに負担をかけてしまうことになります。
周囲の協力無くしては成り立たないことですから、常に感謝の気持ちを持つべきです。

そして、子育てがひと段落したら、逆に周囲を助けてあげられるような人材になることを頭におきつつ、1日1日を乗り越えていきましょう。

 

■保育園に対して

 

 

保育園は、これから大事なお子さんを預かってもらう機関です。
子どものためにも、自分のためにも、うまく関係づくりをしていくことが重要です。

〇慣らし保育をスタート
スムーズな職場復帰を実現するためには、「慣らし保育」が必要不可欠です。
「慣らし保育」とは、お子さんを預かる時間を少しずつ延ばしていき、保育園に慣れさせる期間のことです。
これまでは四六時中ママと一緒にいたお子さまが、そのママと離れることになるのですから、お子さまにとっては大変な試練です。
なかには人見知りをしないお子さまもいますが、なかなか慣れないお子さんもいますので、その子の様子を見ながら少しずつ時間を長くしていきます。
たいていは2週間から1か月ほどで、フルで預かれるような状態にもっていきます。
なかには、職場復帰するぎりぎりで入所が決まり、すぐにでもフルで預かってくれるようお願いをしてしまうママもいるようですが、保育園での突然死は、預けはじめ1か月以内に起こることが多く、新しい環境に入れられたことによるストレスが原因となっている可能性があると言われています。
そういったことを考慮すると、慣らし保育期間は保育園の方針に従いつつ、我が子の様子を先生とよく相談をしながら、確実に進めていくべきと言えるでしょう。
なお、この突然死防止という観点で慣らし保育が重要とされてきたのは、ごく最近のことでもあるので、職場にいる先輩ママは知らないケースがあります。
万が一慣らし保育期間中で復職がスムーズにいかない場合は、理解してもらえるよう事情を説明しておくことがおすすめです。

〇お迎えは10~15分早めにいく気持ちで

慣らし保育期間だけでなく、フルで預けるようになり仕事復帰を果たしても、お迎えの時間は確実に守ることを心がけましょう。
万が一遅れてしまうと保育園に迷惑かけるのはもちろん、お子さまを不安にさせてしまいます。
せっかく保育園に慣れ、慣らし保育期間が終わったのに、逆戻りして時間を短くしないといけない状態になってしまう可能性も出てきます。
お迎えは、締め切り時間ぎりぎりを目指して行くのではなく、10~15分前には到着できるように準備することが望ましいです。
退社際に、急用で話しかけられ電車に乗り遅れたり、忘れ物をしてしまったり、思わぬハプニングが起こり得るものです。
たとえ到着がきっかり10~15分前となっても「もっとぎりぎりまで仕事ができたのに損した」などとは思わないことです。
万が一のことを考え、確実にお迎えができるように、それが当たり前と考えることです。

 

■家庭に対して

 

スムーズな復職を実現するために、職場や保育園に対して行うべきポイントや気をつけたいポイントをお話ししましたが、もっとも重要だと言えるのは家庭の部分かもしれません。
なぜなら、職場復帰も、その後仕事を継続していくのも、子育ても、家族の協力なしには為しえないことだからです。
「イクメン」という言葉が浸透し、最近では、子育ては母親だけの問題ではないということが感覚的に共有されるようになってきたと思います。
10年前は、土日でも男性が赤ちゃんを抱っこ紐で抱えて歩いている姿はそれほど多く見られませんでしたが、いまは、かなりの確率で見つけることができるようになりました。
とはいえ、毎日のお迎えや、急な発熱の際の対応などに対しては、「きっと協力してくれるだろう」といった漠然とした期待を持つのではなく、きちんと話し合いをしておくことがとても重要です。

—-決めておきたいこと—-

 

○毎日の送迎について

 

毎日行うことなので、どちらか一方だけにすると意外と負担になりがちです。
いろいろ分担の仕方はありますが、パパが残業が多いうちは、朝はパパ、帰りはママなど完全に半々にしたり、基本的にはママが行うが、週に1回はパパにお願いできる(ママは気にせず働ける日)といったルールにすることなどが挙げられます。
預け場所、通勤時間、残業の有無など家庭の事情で、お互いが納得する形でルール決めると良いでしょう。

 

○緊急時の連絡先について

 

一番ストレスがたまりやすいのは、子どもの急な発熱などにより緊急呼び出しです。
子どもが小さいうちは発熱や鼻水などはしょっちゅうです。
朝、少し鼻水を垂らしていると、電話がかかってくるかもとビクビクして仕事に集中できなくなるなんて方もいるでしょう。
緊急時の連絡先は順番を決める必要があるため、どうしても片方の負担になりがちです。
そこで大事なのは、「緊急時の連絡先をどちらにするのか」を2人で決めることです。
そしてその後の実際の対応をも決めていくことです。
緊急連絡先が1番になっているほうが、迎えに行く当番をやるべきとは限りません。
もう片方が行くことも可能なのです。
とはいえ、実際にはママが迎えに行くことになるパターンが多いのが現実です。
しかし、緊急呼び出しがあったことはお互いに連絡をする、どうしても行けない状況の場合配偶者が行く、両親に頼むなど、どうするか決めておくことが重要です。

 

○病児保育やシッターの利用有無

 

仕事をしながら子育てをする人に避けて通れない議題が、病児保育やシッターの利用有無です。
「自分は仕事に復帰するために利用はありと考えているけど、配偶者に言い出せない」なんて方も少なくないと思います。
これは個人の考え方によるので、どちらが正しいかという問題ではないということをまず理解すべきです。
ただし、近くに両親がいなくて頼れる人が他にいないという場合は、利用有無について、夫婦で必ず話し合いをしておくことが重要です。
緊急呼び出しの数が多く、精神的に弱ってしまっているときに言い出すことは避け、できれば事前に「万が一のケースを想定して話し合いたい」とするべきです。
なぜなら、精神的に参っている状況で話題にすると、感情が高ぶり相手を非難したり喧嘩になりやすいからです。喧嘩になっても何も解決しません。
だからこそ、事前に話し合いをしておくようおすすめします。

 

○見直し時期を決める

 

復帰前にこれらのことを話し合って決めたとしても、実際に働き始めて見ると、やりづらいこと、都合が悪いことがお互いに出てくるものです。
そのため、まずは1ヶ月、そのあとは半年後、1年後と、定期的に話し合う場を設置することをおすすめします。
そこで、いずれかが困っている状況があれば、どのようにすれば良いのかを改めて2人で決めていくのです。
できれば、とくに問題がなくても、定期的に話し合いの場を持つことをおすすめします。
その場合は「私は問題ないよ」などと一言、たった5分でも構いません。
「お互いがお互いの状況を確認しあう」という姿勢を身につけるためです。
そのときは、「(あなたの協力のおかげで)私は問題ないよ。いつもありがとう」という伝え方をすると、より家族の絆が深まるのではないでしょうか。


このような解説をしても、「うちは夫婦仲が良いから」や「話し合いなんて面倒だし」ということで、事前に話し合いは不要だと考える方もいらっしゃることでしょう。
しかし、一番いけないのは、きちんと決めずになんとなくスタートしてしまい、いつの間にか「私ばかり・・・」とストレスをため込んでしまうことです。
とくに責任感が強い人ほど、そういった状態に陥り、結果として体調を崩してしまったり、大げんかになってしまったりする傾向がありますので、職場復帰をする前にじっくりと話し合いを行うことをおすすめします。

 

■大変なときは”晩御飯作りにとことん手をかけない日を作る”と決めておく

 

4月から新たに仕事を始めるママ、育休明けで職場復帰をするママ、、
およそ1か月後に始まる新生活を目前に、この時期、不安な気持ちや焦りばかりが先行していたりしませんか?そんな気持ちを解消し、4月からの新生活をよりスムーズにスタートするために、今から少しずつ準備をしておくといいことを、Part1・2に続いてご紹介いたします。

 

今回のテーマは「晩御飯について」―――
どんなに忙しくてとも、身体が疲れていても、なかなか休めないのが毎日の食事作り。特に、仕事を終えてからの夕食づくりは大変ですよね。
仕事がスタートすると「今日は仕事が忙しくて帰宅が遅くなりそう」とか「体調が思わしくなくて夕食作りは手軽にしたい」という場合も多々あると思います。
そんな時はがんばりすぎずに、思い切り手を抜いて乗り切りましょう。事前に「この日は作らない!」と決めておくと、日々の夕食作りをがんばれたりもしますよ。

スーパーのお惣菜やお弁当以外のバリエーションを調べて、試しておきましょう

例えば、今のうちに、子連れで晩ごはんを食べられるお店などを探して、一度訪れておくのもひとつ。夕方以降でも入りやすい雰囲気で、子ども向けメニューがあれば、いざという時にぱっと外食ができるので助かりますよね。
近所の小さな定食屋さんなどについては、ネット検索では出てこない情報がある場合も。
私の体験談ですが、「子どもと一緒に入るには狭いけど美味しそう」と思い見ていた近所の定食屋さんに、思い切って聞いてみたところ、定食の持ち帰りやお弁当宅配サービスをしていることを教えてもらい、今では頻繁に助けられています。

自宅で、できるだけ手軽に出来たてを食べたい、という場合は

帰り道などにお肉屋さんがあれば、受け取りたい時間を伝えておくと揚げたてのコロッケやメンチカツ、トンカツなどをサッと買って帰れるので便利ですよ。また、宅配食材サービスでは半調理済みの食材を宅配してくれる内容もあるようです。野菜はカット済みで、お肉も揚げてあるので、包丁もまな板も使わずに、晩御飯が短時間で簡単に仕上がるので助かりますね。
毎日の晩御飯作りもママの大切な仕事のひとつ。笑顔で乗り切るために、今のうちに調べて準備をしておきたいですね。
 
ライター 石井佳苗

仕事復帰のタイミング

世の中の育児休業を取得していたママは、どのようなタイミングで復帰をしていったのかが気になりますよね。
そこで3タイプの復帰方法をご紹介していきます。

 

○保育園の慣らし保育終了後に復帰

 

保育園には慣らし保育期間というものがあります。
たいていは2週間から1ヶ月という期間が設けられており、その間は通常保育より短い時間でお迎えに行かなければなりません。
そのため、職場復帰は、その慣らし保育期間が終了してからで行うというパターンをとる方が多いです。
たとえば、満1歳になると同時に保育園に入所し、慣らし保育期間終了日の見当がおよそついたところで会社に連絡を入れ、スタート日を決めるということになります。
この場合は、会社に理解があるといったケースに利用されることが多いでしょう。

 

○育休終了時期に合わせる○

 

そもそも育児休業は満1歳になる前日までという制度なので、この期間をしっかりと利用し、その終了タイミングで仕事復帰をするというタイプです。ただし慣らし保育期間を考えると、その前に保育園に入所し、育休終了時期には慣らし保育をきちんと終えていることが条件となります。
そのため、保育園と相談し、1歳になる2週間から1ヶ月前に慣らし保育をスタートしておくということが必要です。
または、両親などの協力が得られる場合は、慣らし保育期間のお迎えは任せることで、育休終了時期に合わせて慣らし保育と仕事復帰を同時に行うという方もいます。

 

○保育園の入園に合わせる

 

本来の育休終了時期に合せるのではなく、保育園に空きが出て入所できた時点で仕事復帰するという方も現実的には多いです。
とくに、待機児童が多い地域では、満1歳になるタイミングやその前など自分が望むタイミングで入所ができるとは限りません。
そのため、まだ8ヶ月でも空きが出ればすぐに慣らし保育をスタートし、仕事復帰をしてしまうという方もいます。
本来であれば育休終了時期までまだ期間はありますが、保育園にも職場にも迷惑をかけにくいということで選ばれるということでしょう。
しかし、そもそも空きが出るかどうかは運次第なので、この方法を希望したからといって必ずできるという保障がありません。そういう意味では、途中復帰を睨みつつ、空きがなければ先にもベタ方法をとるといったスタイルになると言えます。

職場復帰に向けて確認すること

職場復帰にむけて、確認しておいた方がいいことを説明していきます。
初めてのお子さんの場合は分からないことばかりですが、最低でも下記の点は確認しておきましょう。

 

【保育園】慣らし保育の期間ややり方について

 

慣らし保育というのは、突然死防止という観点からも重要視されていますが、実は保育園によりその方針や進め方が変わります。
およそ2週間から1ヶ月というのが一般的ですが、保育園に確認することをおすすめします。
ただし、最低2週間と回答されても、実際にはお子さんにより伸びる場合もあります。
保育園が、預かっている期間のお子さんの様子を見て、徐々に時間を延ばしていったり、最終的にフルで預かれるか判断することになりますので、こればかりはやってみないと分からないのです。
最低期間を訊ねるとともに、保育園の先生とコミュニケーションをとることにより、自分の子どもがいつから本格的な保育が可能な確認していくことが大切です。

 

【保育園】職場復帰しなければならない日

 

満1歳になったとき、またはそれまでに保育園に無事入園できたとして、今度はいつまでに職場復帰しなければならないかを自治体に確認しておくことが必要です。
「え?職場復帰は会社に確認するのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、そもそも保育園の場合、働いている方が利用できるという前提があるため、保育園の入所が決まってからいつまでに職場復帰しなければならないか自治体が決めている場合があります。
認可保育園か認可外保育園かで変わることもありますので、それも含めて自治体、または保育園に確認をしましょう。

 

【会社】職場復帰日について

 

満1歳までは育児休業を利用できますが、実際に満1歳日に復帰できるかどうかは、保育園への入所や慣らし保育の進捗によりますので、確実なものではありません。
そこで会社にはそういった事情を説明したり、実際の再開日がいつになるか話し合いが必要です。
もし、その会社が育休を取得する人が多ければ手続きに慣れており、会社の方からそういった話し合いの場を提案されることが多いですが、これまでの実績が少ない場合は自ら相談をもちかける必要があります。さらに、待機児童の状況と慣らし保育制度の説明や、職場復帰可能日などについて上司に報告するようにしましょう。

保育園入園に向けて準備すること

続いて、保育園の入園にむけて準備しておくべきことを説明していきます。
とくに順番は関係ありません。
自分が始めやすいところから手を付けていくと良いでしょう。

 

○保育園の入園準備

 

保育園入園に必要なグッズを準備しておきます。
保育園ごとに必要なグッズは異なる場合もありますので、保育園が決まってからとする方もいますが、布団カバーやレイングッズ、ループ付きタオル、着替えや着替えなどを入れる巾着など
どこの保育園でも必要と思われるものは、購入までしなくても目星を付けておくことをおすすめします。
なぜなら小さなお子さまがいると、思ったように買い物に出られないことがあるので、いざ揃えようとしても間に合わなくなる場合があるからです。
いざ入園日が決まったらスムーズにスタートできるよう、少なくとも2週間前には揃えておいたほうが良いでしょう。

 

○卒乳

 

赤ちゃんによっては母乳を辞められない赤ちゃんがいるはずです。
離乳食を食べていてもどうしても母乳を欲しがってしまう甘えん坊気味の赤ちゃんや、そもそも1歳未満でまだ離乳食のみにできない赤ちゃんは、入園前に母乳から卒業できるよう準備しておかないとなりません。
具体的には、少しずつ哺乳瓶に慣れさせること、もしくは保育園入園までにしっかり離乳食を進めていきできるだけ母乳やミルクが不要な状態にしておくことが必要です。

 

○病児保育やシッターの登録

 

子どもが急に熱を出して保育園を早退したり休まざるを得なくなったとき、両親に協力を仰ぐことが難しいのであれば、どちらかが会社を早退したり休むことが一般的です。
とはいえ、会社のプロジェクトに参加していて、自分が抜けてしまうことで取引先に迷惑をかけたり、ひいては会社にも損害を与えてしまうときは仕事を優先したいと考える方がほとんどでしょう。
基本的に子どものほうが大事であることは大前提ですが、そういうときのために病児保育やシッターを探しておくことがおすすめです。
しかも、万が一のときに慌てなくて済むように、登録なり、利用説明も受けておきましょう。
また、病院の一覧もリスト化しておくことをおすすめします。

 

○分担表やアプリの準備

 

育児休業中は、夫も育休を取っているという家庭以外は、家事も子育てもママが一気に担っていることがほとんどだと思います。
しかし、いざ復帰したら、家事も子育ても分担して乗り越えていくしかありません。
お互い、やるべきことが分かるよう、分担表を作成し、お互い見える状態にしておくことをおすすめします。
お互いのスケジュールやタスク、進捗がわかるアプリを入れると便利ですよ。

 

○自分の身の回りの準備

 

通勤が始まると、いわゆる通勤服が必要となります。
妊婦の間はマタニティウエア、産後は授乳服やカジュアルな格好で過ごしていた方も多いと思いますが、仕事復帰を行ったら通勤服に毎日着替える必要が出てきます。
いざ復帰する前日に、「産後、体型が変わり、元の服が合わなくなっていた」や「流行遅れになっていて恥ずかしい」などとならないように、メイク用品や美容院でのヘアカット、定期の購入なども含め、自分自身の身の回りの準備も行っておきましょう。

【ライタープロフィール】

東京都在住。夫、私、5歳(年中)長男、1歳長女の4人家族。週3日のパート外勤に加えて、ライティングを中心に在宅ワーク中。現在は育休中、4月から仕事復帰予定です。

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