育児も仕事も両立したい!在宅ワークデスクの選び方と配置法を解説

家事や育児と両立しながら、自宅で働く人が増えています。通勤時間がなくなるぶん、家族との時間を大切にできる在宅ワークは魅力的な働き方といえるでしょう。一方で「なかなか仕事に集中できる環境が作れない」という悩みも耳にします。
在宅ワークを快適に進めるためには、作業スペースの整備が欠かせません。デスクの選び方や配置は、暮らしや仕事の質を大きく左右します。本記事では「子どもがいても安心」「スペースが狭くてもOK」「家事と両立しやすい」など、主婦ならではの悩みやニーズに応える在宅ワークデスクの選び方と配置法を解説します。快適な環境で在宅ワークを進めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
主婦が在宅ワーク用デスク選びで感じる悩みとは?
在宅ワークを始めたものの、理想の作業環境を確保できずに悩む人は少なくありません。ここでは在宅ワーク用のデスク選びにおいて、主婦の人が直面しやすい悩みをまとめました。共感する人も多いのではないでしょうか。
- 理想とする仕事スペースが確保できない
- 子どもの安全や家族の動線に配慮したレイアウトが必要
- 生活感を出したくない・インテリアと調和させたい
- 長時間座ると肩こり・腰痛が気になる
- 子どもが小さいうちはデスクが汚れやすい・壊れやすい
それぞれ解説します。
1.理想とする仕事スペースが確保できない
在宅ワークを始めたいと思ったとき「どこで作業するか」が最初の大きな壁になります。特に子育て中の主婦にとっては、自分専用のデスクを置く場所が見つからないという悩みがつきものです。
ダイニングテーブルで代用する人も多いですが、食事のたびに片付けなければならず集中力も途切れがち。効率良く作業するには専用スペースの確保が不可欠ですが、限られたスペースでどのように実現するか悩む人は多くいます。
2.子どもの安全や家族の動線に配慮したレイアウトが必要
自宅での仕事環境を整える際に欠かせないのが「安全性」と「家族の動線」への配慮です。例えば小さな子どもがいる家庭では、デスクの角に頭をぶつけたり配線に足を引っかけてしまったりと、思わぬ事故のリスクが潜んでいます。
また家族が日常的に通る動線上にデスクを設置すると、動きにくさやストレスを感じる原因になることも。「子どもに危ない場所をつくりたくない」「家族に邪魔と言われたくない」と思うのは当然のことです。在宅ワークだからこそ、家族全員が快適に過ごせる動線設計と、安全性に配慮した配置が求められるでしょう。家具のレイアウトやデスクのサイズ選びは、慎重に進めていく必要があります。
3.生活感を出したくない・インテリアと調和させたい
リビングやダイニングの一角にデスクを置く場合、生活感を出したくないと考えている人も多いのではないでしょうか。せっかく整えたお気に入りのインテリアに、事務用デスクがポンと置かれると、部屋の雰囲気が一変してしまいますよね。
仕事はしたいけれど、家はくつろげる空間でありたい。そのようなジレンマを抱えている人は少なくありません。特にナチュラルや北欧テイストのインテリアが好まれる家庭では、無骨なオフィス家具は浮いてしまいがちです。
色味や素材感、デザインにまでこだわった在宅ワーク用デスクを選ぶことで、日常生活の延長として自然に溶け込む空間を実現できるでしょう。
4.長時間座ると肩こり・腰痛が気になる
「気づいたら肩がパンパン」「腰に鈍い痛みが…」など、在宅ワークを続けていると身体の不調を訴える人も少なくありません。家事や育児で日々身体を酷使している主婦にとって、長時間同じ姿勢で作業することがさらに負担となることもあります。
ダイニングチェアや座椅子での作業では姿勢が悪くなりやすく、筋肉への疲労が蓄積しがちです。これを防ぐには、自分に合ったデスクとチェアを選ぶことが大切。高さが合っていないと肘や肩に負担がかかり、集中力も続きにくいでしょう。疲れにくい姿勢を保てるかどうかは、快適な作業環境づくりにおいて見逃せません。体調管理の一環として、デスク選びは重要なポイントです。
5.子どもが小さいうちはデスクが汚れやすい・壊れやすい
「気づいたらデスクにお絵かき」「飲み物をこぼされてしまった」など、小さな子どもがいる家庭では、こうしたハプニングが日常的に起こります。せっかく買ったデスクも、数か月でシミや傷が目立ってしまうことも珍しくありません。
特に白系や木製の素材は汚れが目立ちやすく、メンテナンスにも手がかかります。また子どもがよじ登ったり物をぶつけたりして破損してしまうリスクもあるため、耐久性のある素材や、表面加工が施された製品を選ぶのがよいでしょう。購入時には汚れに強いメラミン樹脂加工や角の丸み、重みのある安定構造など、実用性を重視するのがおすすめです。

自宅で働く主婦向け!選ぶべき在宅ワークデスクの条件7つ
在宅ワーク用のデスクを選ぶ際は、見た目や価格だけで決めてしまうと後悔しがちです。特に主婦の場合、家族の生活動線や子どもの安全性、収納力など、気を付けたいポイントが多くなります。
購入前に「どこに置くか」「誰が使うか」「何を置きたいか」を家族で話し合い、必要な条件を書き出しておくと後悔しないデスク選びにつながるでしょう。在宅ワーカーの主婦がチェックしたいデスクの条件は、次の7つです。
- 限られたスペースでも使える省スペースデスク
- 子どもの成長・ライフスタイル変化にも対応できる可変性
- 片付けやすい収納・ワゴン付き
- 家事・育児の合間でもさっと作業に移れるレイアウト
- 安全性(角の丸み・汚れに強い素材・倒れにくさ)
- インテリアになじむおしゃれなデザイン
- コストパフォーマンス
順番に解説します。
1.限られたスペースでも使える省スペースデスク
限られた住空間のなかで、仕事専用のスペースを確保するのは難しいもの。特にリビングやダイニングで作業する場合、家族の生活動線と重なりやすく、集中しづらいと感じる人も多いのではないでしょうか。
限られたスペースを有効活用するためには、省スペース設計のデスクが活躍します。例えば幅80cm以下のコンパクトタイプや壁付けできるスリム設計のものなら、圧迫感を与えず設置可能です。また、折りたたみ式やキャスター付きで簡単に移動できるタイプを選べば、家事の合間にサッと作業しやすくなるでしょう。お部屋の角、いわゆるデッドスペースを有効活用できるコーナーデスクもおすすめです。
2.子どもの成長・ライフスタイル変化にも対応できる可変性
子育て中の生活は日々変化します。そのようななかで長く使えるデスクを選ぶには、調整可能な構造や拡張性のあるデザインを選ぶのがおすすめです。例えば高さ調節ができる昇降式デスクなら、作業内容や体調に合わせて使い分けができます。
将来的には子どもの学習机として活用したり、夫婦で共有したりと使い道の幅が広がるでしょう。ワゴンや天板の位置が左右で変えられるタイプも、レイアウト変更に柔軟に対応できて便利です。長期的な視点で選ぶことで、コストパフォーマンスの高い買い物になります。
3.片付けやすい収納・ワゴン付き
デスク周りが散らかると、作業効率が下がります。生活空間も雑然になりがち。そこでおすすめなのが、収納力に優れたデスクです。引き出し付きのデスクや可動式ワゴンを組み合わせれば、文房具やノートパソコン、書類などを定位置に収められます。
特に家族と共有するリビングなどでは「仕事の気配」を極力消すためにも、収納力のあるデスクは必須です。ワゴン付きなら子ども用のアイテムと区分けして収納も可能なので、家庭内での物品管理もスムーズになりますよ。
4.家事・育児の合間でもさっと作業に移れるレイアウト
家事や育児に追われながらの在宅ワークでは、いかにすばやく作業に入れるかが生産性を左右します。そのためには面倒な準備なしに、すぐ作業を開始できる環境づくりが欠かせません。
スムーズな動線を実現するためには、必要なものがすべて手の届く範囲に配置されていることが理想です。デスク周りに小さな棚を設置したり、壁面収納を活用したりして、使用頻度の高いものを定位置に置く工夫をしてみましょう。
5.安全性(角の丸み・汚れに強い素材・倒れにくさ)
小さな子どもがいる家庭では、安全性が最優先事項です。まずチェックしたいのが、デスクの角が丸く加工されているかどうか。ぶつけてもケガをしにくい仕様なら、安心して設置できるでしょう。また飲み物やおやつをこぼしてもサッと拭けるよう、メラミン化粧板など防汚性の高い素材を選ぶと清潔に保てます。
重みがしっかりあり、安定感のある構造や壁に固定できるタイプは、倒れる心配も少なく子どもが遊んでいても安心です。デスクそのものの安全性はもちろん、使用する環境にも細かな配慮をすることで、家族全員が安心して過ごせる空間になります。
6.インテリアになじむおしゃれなデザイン
仕事用のデスクと聞くと、無機質でオフィス感のあるイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし自宅に置くなら、部屋の雰囲気と調和するデザインを選びたいという人も多いのではないでしょうか。
例えば、温かみのある北欧風のインテリアには木目調のデスク、モダンでシャープな空間にはスチール脚のデスクなど、お部屋のテイストに合わせて選ぶと統一感が生まれます。色は白やベージュ、明るい木目などの膨張色を選ぶと部屋に圧迫感を与えにくいですよ。機能性だけでなく見た目にもこだわることで、毎日使うのが楽しみなワークスペースになるでしょう。

7.コストパフォーマンス
在宅ワークを始めるにあたって、なるべく初期投資を抑えたいと考える人も多いと思います。高価で高機能なデスクも魅力的ですが、大切なのは価格と機能のバランス、つまりコストパフォーマンスです。最近は手頃な価格ながら、デザイン性や機能性に優れたデスクも多く登場しています。使い勝手と価格が見合っているか、複数のデスクを比べるとよいでしょう。
なお、おすすめのデスクはこちらの記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてください。
関連記事:【在宅ワーク向け】おすすめデスク7選!失敗しない選び方のポイントも
生活空間になじむ!デスク配置・部屋づくりのコツ3つ
在宅ワークの作業効率を高めるには、デスクの配置場所や空間づくりが大切です。ここでは、生活空間になじむようなデスク配置や部屋づくりのコツを3つ紹介します。
- リビング・ダイニング・キッチンの一角を活用する
- パーテーションや家具で仕事空間をつくる
- 子どものお絵かき・宿題スペースと共用する
それぞれ見ていきましょう。
リビング・ダイニング・キッチンの一角を活用する
子どもの様子を見守りながら作業したい人には、家族の集まるリビングやダイニング、キッチンの一角を活用するのがおすすめです。例えばキッチン横のデッドスペースやダイニングテーブルの近くなど、すでに家具がある空間を有効活用すれば、新たに部屋を増やさなくても仕事スペースを確保できます。
生活動線の近くにあることで、ちょっとしたスキマ時間にもすぐに作業に移れるのは大きな利点。ただし生活感が出やすい場所でもあるため、収納グッズを活用して整頓された見た目を保つ工夫も必要です。家事と仕事が自然につながるレイアウトは、在宅ワークに取り組む主婦とって理想的な環境といえるでしょう。
パーテーションや家具で仕事空間をつくる
限られた空間でも集中できる環境をつくるには、パーテーションや背の高い家具を使った仕切りが効果的です。リビングの一角にデスクを設置する場合、視線の遮断があるだけで仕事への没入感が高まります。突っ張り棒タイプの布パーテーションや、オープンシェルフなどは圧迫感を与えず、程よく空間を仕切るのに最適。
また収納を兼ねた家具を仕切りとして活用すれば、収納力アップも図れます。視覚的な切り替えがあることで「ここからは仕事の時間」と気持ちも切り替えやすくなるでしょう。
子どものお絵かき・宿題スペースと共用する
親子で共用するのも一つの方法です。自分が仕事で使わない時間帯は、子どものお絵かきや宿題のためのスペースとして活用すれば、新たにデスクを買い足す手間が省けます。
また少し広めのデスクを選べば、並んで作業も可能です。親子で同時に作業する時間も生まれやすくなるでしょう。親は仕事、子は勉強という時間を持つことで、子どもも自然と机に向かう習慣が身に付くかもしれません。

在宅ワーク用のデスクはどこで買う?購入先別のメリット
デスクの主な購入先としては「実店舗」と「オンラインショップ」の2つが挙げられます。どちらにもメリットがあるため、それぞれの特徴を理解して自分に合った方法を選びましょう。
実店舗
実店舗での購入は、実際に商品を「見て・触って・試せる」ことが大きな特長です。写真では伝わりにくい素材感や天板の広さ、座ったときの高さ感など、実際に目で見て確かめられるため、ミスマッチが起きにくいでしょう。
特に「この場所に本当に収まるのか」「部屋の雰囲気と合うのか」といった具体的なイメージを持ちたい場合には、現物確認が欠かせません。また家具の専門店ではスタッフに相談しながら選べるため、家族構成や部屋の間取りに応じた提案を受けられることもメリット。配送や組み立てに関するサポートも直接受けやすく、安心して購入できる点は実店舗ならではの強みです。
オンラインショップ
「近くに店舗がない」「育児で外出が難しい」といった状況でも、オンラインショップなら時間や場所を問わずデスクを探せます。例えばAmazonや楽天、ニトリなどのECサイトには豊富な商品が並んでおり、価格帯・デザイン・レビューを比較しながら最適な1台を見つけることが可能です。
また公式サイト限定のクーポンや会員特典、送料無料サービスなど、オンラインならではのメリットも多数あります。組み立て動画やレビュー写真が豊富に掲載されている商品もあり、使用感や注意点を事前に把握できるのも魅力です。時短・価格重視で選びたい人や、効率良く情報収集したい人には、オンライン購入が最適といえるでしょう。

厳選!子育て主婦のための在宅ワーク周辺グッズおすすめ4選
在宅ワーク環境をさらに快適に整えるためには、デスクだけでなく周辺グッズも揃えるのがおすすめです。ここでは、4つのおすすめグッズを紹介します。
- 汚れ防止マット・デスクパネル
- 子どもが触っても安心なケーブルカバー
- 家族共有で使いやすい収納グッズ
- 休憩やリラックス用グッズ
それぞれ解説します。デスクと併せて検討してみてはいかがでしょうか。
1.汚れ防止マット・デスクパネル
在宅ワークを快適に続けるためには、デスクの天板や床を守る汚れ防止マットやデスクパネルが欠かせません。小さな子どもがいる家庭では、飲み物をこぼしたりクレヨンやペンで落書きされたりも多いですよね。
撥水加工や抗菌・防カビ機能が付いたチェアマットやデスクマットなら、汚れがついてもサッと拭き取るだけなので手入れが簡単です。さらに厚みのあるマットを敷けば、ペンの跡や細かい傷が付くのを防げます。デザイン性の高い商品も多く、インテリアに合わせて選べるのも魅力です。透明タイプや柄入りなど、用途や好みに合わせて選ぶことで作業空間を清潔かつ快適に保てます。
2.子どもが触っても安心なケーブルカバー
デスク周りで意外と見落としがちなのが、電源コードや充電ケーブルの安全対策です。子どもが引っ張ったり口に入れたりする危険性があるため、ケーブル類はしっかり保護しておきたいところ。
そこで活躍するのが、やわらかくて丈夫なケーブルカバーです。設置も簡単で、床に這わせたりデスク裏にまとめたりと配線をすっきり隠せます。なかには滑り止め加工や通気性のある素材を使った高機能タイプもあり、コードの劣化防止にも役立ちます。見た目の雑然さを軽減することで空間全体が整うため、気持ち良く作業に集中できる効果も期待できるでしょう。
3.家族共有で使いやすい収納グッズ
家族と空間を共有している場合、仕事道具をすぐに片付けられる収納アイテムがあると便利です。例えばワゴンや引き出しケース、マルチボックスを活用すれば、必要なときにだけサッと取り出して終わったらすぐにしまえます。
またラベル付きのケースや色分けされたボックスを使えば、誰が見ても中身がわかりやすく、家族全員が使いやすくなるでしょう。キャスター付きのワゴンなら移動もスムーズで、掃除のときも邪魔になりません。おしゃれなデザインを選べば、生活感を抑えながら部屋の雰囲気に溶け込む収納が可能です。散らかりやすい在宅ワーク環境を整えるための、心強い味方といえるでしょう。
4.休憩やリラックス用グッズ
集中して仕事をするためには、質の高い休憩を取ることも大切です。在宅ワークは休憩なしで働き続けてしまう人も多いため、意識的に休憩時間を取るようにしましょう。例えばホットアイマスクやアロマディフューザー、マッサージクッションなどは、短時間でも疲労を和らげる効果があります。
肩こりや目の疲れが気になる人には、温熱効果のあるグッズがおすすめ。座面に敷くジェルクッションや背もたれ用クッションなら、長時間の座り作業の負担軽減に役立ちます。自分へのご褒美として癒しグッズを取り入れることで、体の負担を和らげて仕事へのモチベーションも保ちやすくなるでしょう。

まとめ
在宅ワークと子育てを両立するには、自分に合ったデスクと快適な作業空間を整えることが欠かせません。限られたスペースでも、工夫次第で快適な仕事環境はつくれます。快適に働ける環境を整え、家族と自分の時間を大切にできるワークスタイルを目指しましょう。